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インターネットで、奇妙な言い回しを目にすることがあります。
それは「積み上げた等級が、保険契約失効で損する」というもの。

自動車保険の等級制度とは、割引きばかりに目が行きがちですが、本当は損保会社の「事故率区分」がその正体です。
無事故なら保険金を使わないので「割引きサービスしますね」といった意味合いではありません。

それなら、各損保会社で割引率が変わって良いはずです。
しかし、この等級制度は、各社共通であり、当然情報は共有されています。

等級は財産ではない

その判断材料、つまりは他社の保険金使用状況というものは、既に損保各社は知ってるということになります。
等級とは任意保険に加入する際にだけ使われます。
単なる、事故率が低いから保険料が下がっただけで、補償が手厚くなったということはないのです。
賠償は同じ保険金額ですし、事故に対しての優遇処置はありません。

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加えて任意保険は満期返還金がない掛け捨て保険ですから、等級が財産というのは、勘違いも甚だしいと言えるでしょう。

等級が20等級もあるということは、単純に最短でも20年間保険料を払い込んだだけ、という事実だけでしかありません。
反対に、交通事故でも自分が被害者となった場合、自分の等級に関係なく賠償額は支払われます。
また事故の過失相殺にも、等級は無関係です。
単に利用者側にお得感がある気がするだけです。

これを踏まえた意味で、果たして補償を手厚くして無理をして保険料を高くし、月払いで保険料を支払うのが妥当かどうかを、よく考えたほうが良いでしょう。
積み上げた等級を失う心配よりも、まずは経済的に無理をしないことが一番です。
そういう意味では、等級は財産ではないのです。

クレジットカード払いの場合は未払いでもすぐに影響を受けない

自動車保険の保険料滞納は、通常の生命保険と同じで、ひと月遅れた場合は、翌月2ヶ月分を合算して請求し、2ヶ月連続だと3ヶ月分を一括納付すれば失効を逃れることができます。

保険料を積み立てる事ができないため、損保会社からの借り入れ保険金でカバーすることができない点が、生命保険とは異なるところです。
このため、損保会社の一部には、クレジットカード払いに対応しているところがあります。

自動車保険は一括払いが原則ですが、中には月払いのケースもあります。
月払いにする理由の多くは経済的なところが強いため、クレジットカードの分割払いを利用します。

保険料は一括払いとして契約し、毎月の分割払いとして、クレジットカードを利用するということになります。
この場合、未払の督促はクレジットカード会社に対してだけなので、自動車保険契約は未払でもすぐには影響を受けません。

失効した後で再契約できる?

失効した場合に再契約できるのか!?についてですが、同一保険会社の場合でも、原則として再契約を拒否する権利はないでしょう。
ただし、等級はリセットされ、必ず6等級から始まります。
これは、他社に乗り換える場合も同じです。

しかし、滞納した分の保険料は免責されません。
契約した期間分の保険料は、契約が執行となるため、解除された後でも支払い義務は継続します。
つまり、失効したその日までの保険料は支払わなければならないということです。

まず、考えるべきなのは、解約を最初に検討するべきです。
必ず解約を申し出ると、損保会社は「等級がリセットされるかもしれません」と言うでしょう。

しかし、無事故を続けるということは、損害保険を一度も利用しないということです。
等級を積み上げたいばかりに、肝心な交通事故でも自費でカバーしていたら本末転倒です。

損害保険とは、本来、肝心な時に使わなければ意味がないのです。
支払いに余裕がないのであれば、たとえ等級が下がろうと見直しをするべきです。
無事故を表すだけの等級にお金を払うのは、無駄でしかないのです。

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