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通販型自動車保険、代理店経由、国内外の損保会社の自動車保険は、基本原則として、保険等級は引き継げるようになっていますから、せっかく積み上げた等級を、今の保険会社を解約して乗り換えると、損をするようなことはありません。
これはいわゆる、自動車共済でも変わりません。

注意すべきなのは、共済から損保会社の保険契約に切り替えるケースで、全労済やJA共済など比較的規模の大きな共済なら問題はありませんが、その他の場合は、保険会社によって条件が違うということです。
この逆、つまり損保会社から共済への切り替えは、比較的スムーズです。

出資した組合員だけが補償を受けることができる

まず、民間の損害保険会社は、特定の条件以外は、原則誰でも契約を締結することが可能です。
この自由契約に対して、共済の補償は出資した組合員だけが享受可能とするのが、最大の違いです。

JA共済など、組合員でなくとも加入ができるのは、員外利用制度といって、組合全体の予算の中から、ある条件の範囲内であれば、決められた出資をすれば、組合員と同じサービスを受けられるということになっているからです。

損害保険会社は、保険業法の制度で制約を受けながら、損害賠償に関して請け負う保険会社です。
そのためサービスは異なることがあっても保険金の算定、料率は業界共通で決められており、ある会社は損害賠償額が低く、ある会社は異常に高額ということはありません。

保険料は付帯サービスの有無で決まる

保険料の違いは、あくまでも付帯サービスの有無で決まるのは、生命保険の主契約は死亡保険に対してであるのと同様、損保の主契約は「人的、物的損害賠償」を主契約としているからです。

JA共済は、農業協同組合法、全労済は消費生活協同組合法といった、各自に法律があり、損保会社のような標準となる保険法はありません。
例えば通信会社などが提供する、1日自動車保険などの少額短期保険業も、従来の保険法とは区別されます。

共済は、個人加入が主体ですが、損保は大企業など、法人契約も多いです。
そして保険の法律によって、損保会社が破綻した場合でも契約者保護の仕組みがありますが、共済は中小規模だと、その保障はない場合もあります。

メリットは費用が安いこと

メリットは、出資とういう形のために、総じて費用が安い事が挙げられます。
出資金を出す場合でも、1,000円前後で、保険料というか掛け金も損保に比べ、安めに設定されています。

デメリットは、プランがあまりないというところでしょう。
つまり車両保険に関しても、自損事故対応とかロードサービスも牽引距離が短いなど、損保に比べ見劣りする部分もあります。
自分のカーライフに合わせたプラン設計がちょっと難しい点があるんですね。

損保へ乗り換えるデメリットは?

保険料もあるでしょうが、普段の使用が買い物程度で、しかも週に1~2回で、1時間以内しか使わない人に取って、90キロまで可能なロードサービスとか搭乗者保険自動付帯というのは、少々大袈裟です。

人身事故でも余程の大事故にでも遭遇しなければ、通常は自賠責保険から人身事故の怪我の補償はされます。 
また新たに買う自動車が中古自動車の場合は、等級は引き継げない上に保険料も上がるため、無理して再契約するなら共済の方が、コストパフォーマンスが良いです。

単純に、1年契約で次々保険を切り替えるなら、契約は比較的簡素な共済を切り替えるという手段もあります。

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