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自動車保険の「中途更改」とは、専門用語でわかりやすく言えば、保険の見直し、乗り換えのことです。

現在契約中の自動車保険を見直して、やっぱり他社に契約し直したいとか、複数所有した車の自動車保険を契約日を合わせて、保険料の払込みを一本化する場合によく使われる手段です。

これくらいのシチュエーション以外はあまり関係ないでしょう。

代理店契約の場合は、保険料の値上がり率が高く感じられる事が多いため、通販型に乗り換えたい場合が出てくる場合があります。
また、子供が成長し、独立した家庭を持って別居した場合などでは、家族補償を早めに抑えたい事もよくあります。

他には、複数台車を所有した時ですが、これはミニフリートやフリート契約自体が、10台以上を対象としているため、乗り換えのタイミングとしては、一般家庭では少ないかもしれません。

メリット

交通事故を起こして車を手放した時に、できるだけ早く必要のない保険料を削るために解約する場合について考えてみましょう。
この場合、13ヶ月後にリセットされて6等級に戻るので、事故処理が済んだタイミングで解約します。
そして、翌年の事故日翌月以降に他の保険会社に切り替える時などは、中途更改が有効な手段です。

反対に無事故で翌年に等級が上がるケースは、むしろ更新時期まで待ってから解約するのが賢明です。
解約から8日間以内であれば、等級を引き継げるので、その期間中に他の保険会社か、同一保険会社の契約見直しをした方が得でしょう。

デメリット

デメリットとして考えられるのは、長期契約をしている場合です。

例えば、6月1日に2年の長期契約をした場合、その年の12月で中途解約した時は、無事故の場合でも「等級が上がるのは、契約満了日を過ぎてから」となってるため、2年後の12月に等級が上がることになります。

自動車保険の長期契約は、その保証期間内は事故を起こして保険を使った場合でも、等級が翌年も下がらず維持されるという特徴があります。
これを通常の1年契約に損保会社を乗り換えた場合、翌年から等級は下がることになります。
更に「等級は引き継がれるが、事故あり割増引率は、3年間は消えない」というデメリットがあります。

長期契約の場合は継続した方がお得になる?

現在の等級の計算式は、前契約の期間年数から、事故件数と等級を合計したものを差し引き、前契約の等級に適用させるようになっています。この時、長期契約の中途更改があるときは、既に経過した期間を前契約期間として見なされます。

例えば、3年契約の現在10等級ある状態で事故を起こした場合、本来はそのまま10等級が保険期間の間は引き継がれますが、事故有の割増引率を適用させ、9等級で2年間の保険料が算定されます。
つまり保険料は同じ等級でも高くなるということです。
そして満了後に改めて等級が3等級下がることになります。

この「事故を起こした場合は、3等級下がるのと同時に3年間は事故有の割増引率が適用される」という決まりを考えると、等級が契約満了日まで据え置かれる3年の長期契約は、むしろ継続した方がメリットが大きいのです。

つまりは、途中解約で通常の1年とした場合は、3等級下がって保険料も同時に上がるということになります。
複数回事故を起こした場合は別ですが、長期契約に限っては消費税増税などの対策で中途更改をするのは、少し考えなおしたほうが良いでしょう。

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