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生命保険会社は銀行や証券会社などと同じ立派な金融会社です。
従って、お金を預ける事もできれば、借りる事もできます。
商品によっては、配当が受け取れる事もありますね。

お金を預けるという面では、終身保険や養老保険、学資保険、近頃ですと、個人年金保険というのも増えて来ましたから、何となく分かる気はするでしょう。

貯蓄型の商品の特徴

そう、正しくこうした貯蓄型と呼ばれる商品は、月々の支払いそのものが積み立てみたいなもので、貯まる上、何かあれば金銭的サポートが受けられるという有り難い存在です。

しかし、お金が借りられるということについては、案外ご存じない方も多いのではないでしょうか?
そこで今日は、この契約者貸付制度についてご紹介したいと思います。

いざ、まとまったお金が必要になった時、真っ先に考えるのが預貯金を下ろす事ですが、それでは足りない時や下ろすお金がない事もあります。
そうなると、次に打って出るのが借金!

ただ、近頃は身内や友人知人に借りると、後々何かと面倒な事になるケースも多く、それより何より、誰もが懐が寂しいご時世です。

そう容易に助けてくれる人が見付からず、カードローンや消費者金融を検討される方も多い事でしょう。
ですが、それには審査があって、それなりの手間と時間が掛かりますし、利息も高いのが一般的です。
できれば、少しでも早く、少しでも低金利で借り入れ出来るところがあればと思った事ありませんか?

面倒な審査は一切なし!担保や保証金も不要

そんな時、思い出して欲しいのが生保です。
こちらには、先に挙げたような貯蓄型と呼ばれる商品の加入者を対象にした契約者貸付制度というのがあって、面倒な審査は一切ありませんし、信用情報が調査されるという事もありませんので、例えすでに多重債務者としてブラックリストに載っていても、あっさり貸付けてくれます。

元々、その保険自体が担保になるという事で、それ以外の担保や保証金も無用です。

年利は契約している商品の予定利率に1パーセントから2パーセント上乗せした率で、例えば、予定利率2パーセントにプラス1パーセントという条件であれば、3パーセントという事になります。

低金利と呼ばれるようなカードローンで500万円を借りた場合の年利が5パーセントから6パーセントであるのを見ても、これは明らかに低利率でお得な借り入れという事になるでしょう。

限度額は解約返戻金や満期の際のお祝い金によって異なる

次に気になるのが限度額ですが、こちらは、解約返戻金や満期の際のお祝い金がいくらの保険に加入しているかで大きく異なって来ます。

通常、その額の70パーセントから90パーセントという事で、仮に、解約返戻金1,000万円の終身保険に入っていれば、700万円から900万円も借りられるんですねぇ!!

さらに、最終的な返済期日は、その払い込み満了時を迎えるまでという事で、相当猶予が与えられる事も珍しくありません。
正しく、早く借りられ、ゆっくり返せる実に有り難い制度だと言っても過言ではないでしょう。

ただ、一見安価に設定されている金利ですが、実は実は、年利単利ではなく、年利複利で計算されます。
そのため、どんどん雪だるま式に利息が増えて行ってしまう事は目に見えていて、下手をすれば、そのうち限度となる解約返戻金や満期金を上回る時がやって来てしまうのです。

特に、バブルの頃に加入された高利率の終身保険に入られている方は要注意で、予定利率が高い分、そこに1パーセントから2パーセント上乗せされる利息は、驚くほど高額で、それがあっという間に膨れあがるのですから、最も危険な貸付金であると言えるかも知れません。

ですので、そういう保険の場合は、下手に借り入れをするより、あっさり解約し、返戻金を受け取る方が利口でしょう。
あるいは、どうしても万が一の時に備えて保障を残したいのであれば、取り敢えずは利息分だけを毎月きちんと返済したり、まとまったお金が入った時には、できる限り入金するというような返済方法で、少しでも利子と元金を減らす事を考える事が大事です。

そう、どんなに好条件であっても、借金は借金!
借入金の金額は、確実な返済プランを立てた上で十分慎重に決め、いち早く返さない限り、優良な貸し付けなどないという事なのです。

しかし、人間、生きている限り、いつ、大金が必要になるかも知れない状況に置かれている訳で、不測の事態が生じた時、このように、生命保険はこんなところでも命を救ってくれるのだという事を知っておかれる事もまた、大切な事だと言えるのではないでしょうか。

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