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ある日ふと、

「介護の仕事に就こう」
「介護職員になろう」

と思い立ったとした場合、そこから急に“介護職員”になれるものなのでしょうか。
また、いざ介護職員として働く際には何か特別な準備は必要なのでしょうか。

そもそも、介護職員になるには一体どうすればいいのでしょう?

介護職員とは

まず介護職員とは、高齢者や障害を持っている方々がそれぞれにハンディを持ちながらも各々の日常生活を“自分なりに自立”した形で送れるよう、最低限のお手伝いをするスタッフを指します。

介護福祉施設で働くすべての人を介護職員と呼び、介護職員はそれらの施設における介護サービスの中心を担っています。

最近では、ひとくくりに「介護職員」という呼び方ではなく、ケアワーカー介護員と呼んでいる施設もあります。

ケアワーカーや介護員

一般的にケアワーカーと呼ばれている方々は「介護福祉士」の資格保有者を指しています。では、介護員と呼ばれるスタッフ達はどういった資格を持っている方たちなのでしょう。

実は、介護員と呼ばれるスタッフの中には介護系の資格を全く持たずに、日々の業務の中で自分なりに介護のスキルを磨きながら仕事をされている方もたくさんいらっしゃいます。もちろん、2012年まで運用されていたホームヘルパーの資格を始め、2013年度から運用が開始された介護職員初任者研修資格などを取得して働いている方も多くいらっしゃるのですが、中には資格を持たない状態で「無資格、未経験者」として介護職員になられた方もそれぞれの年代で一定数いらっしゃるのです。

無資格・未経験者可の求人

介護施設の求人を見てみると、何かしらの資格所有が必須のところもある一方で、もちろん「無資格、未経験者も可」という条件が出されている所が現在も見られます。しかし最近では、日々の業務の中で未経験者を育成することが難しくなっている所も多いようで、採用の時点で無資格、未経験だったとしても、採用後に何らかの資格取得に向けたサポートを行っている施設も多くなっています。

ということで、「介護職員になるためには」実は特に準備や、最悪の場合介護についての知識や技術が無かったとしても、意欲と熱意さえあれば、誰でもいつでも介護職員になることができるというわけなのです。

入職率と離職率

しかし、介護士や介護ヘルパーという仕事を想像してみて頂くと容易に検討が付くと思うのですが、もちろんふと思い立ってずっと続けていけるような楽な仕事でないということは、皆さんご承知だと思います。

実際に、介護職員と他の産業における入職率と離職率を比べてみると、入職率は介護職員の方が約10%も多いのに対し、離職率になると他産業の離職率とほとんど同程度となっているのです。この数字からも、介護職を志して入職する人も多い反面、途中で挫折し離職してしまう人がとても多いという現実がお分かりいただけると思います。

仕事に対する理解と覚悟

こういった数字を考慮してみると、介護職員になるには、また介護職員として長く働くためには、介護という仕事に対する理解と覚悟、さらには介護という仕事に対して自分が“向いているのか”という適性を見極めることが最も重要となるのではないかと思います。

しかしこの離職率については、他産業に比べて著しく低い収入面も大きな要因となっているとも思います。国は、介護職員の確保を目標に掲げるのであれば、そういった収入面の問題点も共に解決する姿勢を明確に示して欲しいものだと思います。

資格取得とスキルアップ

ところで、介護職員としての最終的な資格である国家資格の介護福祉士についてなのですが、平成21年の時点では介護職員全体の約37%が資格を保有しているという統計が出ています。もちろん介護福祉士の資格を持っていなくても、初任者研修などの資格で十分に質の高い介護サービスを提供されている従事者の方が多いとは思います。

ですがやはり、介護職員として収入アップを求めるのであれば資格取得を視野に入れることには大きな意義がありますし、より深い知識の習得にもつながります。そしてそのためには、一人でも多くの介護従事者が資格取得を目指したくなる環境作りというものが、介護業界全体の動きとして非常に重要になってくるのではないかと思います。

現在団塊世代の方々全員が75歳以上となる平成37年には、介護職員の数は253万人が必要になると言われていて、現在の介護職員数から考えると38万人の不足が想定されています。このため人員の確保は非常に大きな課題ではあるのですが、それよりも介護の“質”が維持、向上されていく職員を増やすことの方がより重要な課題であると言えると思います。

介護の仕事は、一度入り口に立ったら意欲次第で国家資格や様々な資格に挑戦して、どんどんとスキルアップしていける職業です。また、スキルアップによって収入増加ももちろん見込めますし、自分が働きたいと思ううちはいつまでも働き続けられる現代では珍しい職種であるとも言えると思います。

“一生働ける職業”として、また〝一生学び続けられる仕事”として非常に魅力の多い職種であることは間違いないでしょう。

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