記事の詳細

生命保険の手術給付金

生命保険にさえ入っていれば、病気や怪我をしても安心!
入院しても手術しても給付金をもらって、のんびり闘病生活が送れるなんて思っておられる方も少なくないようですが、それは大きな間違いです。

まず、病気や怪我で保険金を受け取るためには、医療保障保険なるものに契約していなければなりません。
例えば、ネットライフ生命の「やさしくそなえる医療保険」や「メディケア生命の「メディフィット」、あるいはアメリカンホームの「みんなのホスピタル」なるものですね。

これらの外資系の生保会社でよく見掛ける医療保障保険については、その大半が比較的安価に、しかも単体で販売されていますから、それこそ病気や怪我をした時のためにという事で、一つ入っておかれるのも悪くはないでしょう。

女性の方なら、子宮筋腫のような婦人科系の疾患はもちろん、流産や切迫早産による入院時の給付、あるいは帝王切開の手術給付金なども受け取れる可能性大ですので、何かと助かる事間違いなしです。
また、男性でも会社や商品によっては、ヘルニアや痔の手術をすれば、倍率20倍でお金が入ってくるということも有り得ますから、忘れず請求期限を過ぎて時効になる前にきちんと手続きしたいものですね。

医療保険は単体では契約できない!?

narrator
東京海上日動あんしん生命では「メディカルKit」、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命では「健康のお守り」というように、損保系の生保会社でも、同じような価格と内容の商品を多数リリースしていて、それらを選択するのも大いにありだと思われますが・・・。
日本生命や第一生命クラスの、いわゆる国内大手となると、基本的に主契約は死亡保障保険で、それに特約として医療保障を付帯させるという形になります。
そのため、どんなにリーズナブルで、それらしき商品はあっても、単体で契約する事が難しい事も珍しくありません。
そう、高価な終身保険に入って、初めてがん保険などにも加入出来るという仕組みになっているのです。

値段はさておき、サポートの内容は随分変わって来ることもあります。
入院日数には、最低何日からという条件もあれば、最高何日までという条件も付けられていますし、その範囲が思ったよりも狭かったりもします。
それを考えると、やはり医療保険はこまめに見直し、医療の進化と現状のライフスタイルに合わせて変更して行く事が大切だと言えそうですね。

一時金が受け取れる・受け取れない

とは言え、特に手術給付金については、最新の保険だからと言って、必ずしも全てのケースで一時金が受け取れるという事は、いつの時代も有り得ないと思っておく事は必須です。
なぜかというと、どこの会社のどんな商品であっても、常に所定の疾患による所定の手術でなければならないと定められていて、その該当する病名と治療が、約款には細かく書き並べられています。

一例を挙げると、同じ眼科系の病気でも、網膜剥離や白内障の手術には給付金が出るものの、レーシックには出ないとか、もちろん目をぱっちりしたいなどの美容目的でのものは、どんなに大がかりな手術でも問題外です。
また、その内容によって金額が異なるのも生保の手術給付の大きな特徴です。
さすがに眼球摘出などになると、入院日額の20倍ほどもの一時金が支払われるものの、白内障や網膜剥離くらいなら、半分程度にとどまります。

インプラントや親不知の抜歯は?

さらに、歯科や口腔外科で受けるインプラントも相手にされないという感じですが、親知らずの抜歯はどうなの?
ちょっと気になりませんか?
歯科矯正やホワイトニングとは異なり、虫歯、それも単なる虫歯治療にとどまらない抜歯となると、歯医者さんに言わせれば立派な手術です。
麻酔も使用しますし、時間も手間も掛かるという事で、それなりのお金も掛かります。
ましてや、親知らずを抜くとなれば、その生え方によっては、時に数日の入院を勧められる事もあり、ますます生保の存在が重要視される事になるでしょう。

しかし、現実は虫歯よりも痛く、多くの会社の約款には、“「歯と歯肉の処置に伴うものを除く!”などと明記されています。
そのため歯槽膿漏でも同様ですが、立派な医学的治療のための手術であっても、給付対象外となってしまうのです。
ただし、入院したとなると話は別で、その日額は支払われますから、1円も保険から助けてもらえないとは限りません。
あっさり諦める前に、一度保険会社に問い合わせてみるべきです。

ちなみに、インプラントというのはそもそも、何らかの医療器具や部品を体内に埋め込む施術治療の事で、歯科においては失った歯の代わりに人工歯根を埋め込む事を言う訳ですが、他にシリコンを使った豊胸整形なども含まれます。
そのため、端から生保ではサポートしないと決めつけているようなところは否めませんが、実際には心臓にペースメーカーを入れるのも、膝や肘に人工関節を使うのもインプラント!
当然ですが、こうした手術においては、やはり給付金を出さざるを得ない部分が往々にしてあるだろうと考えられます。
ですので、そういう点でも医療行為として体にメスを入れた以上、一度は保険会社に連絡し、掛け合ってみる価値があると考えられます。

倍率について

narrator
ただし、受け取れる金額については、先にも書いた通り施術によって様々です。
よく、手術をすれば、最高10万円の一時金が支払われるというような宣伝文句を見掛けますが、あれはあくまでも最高という事で、いつも必ずもらえる訳ではないという事を知っておくことも大事でしょう。
というのも、どんな手厚い医療保険にも、それぞれの手術に対する倍率というのが定められていて、それと日額いくらで契約しているかによって給付額が確定するからです。

少し詳しくご説明すると、例えば網膜剥離の場合、網膜裂孔閉鎖術や硝子体手術、網膜レーザー光凝固術など、いくつかの方法がありますが、いずれも倍率10となっている事が多く、これは入院日額の10倍の特別手当のようなものが支給されるという意味です。
つまり、日額5,000円のプランを組んでいれば、5,000円×10で5万円。
入院日額1万円コースなら、1万円×10で10万円となるという訳ですね。
ならば、入院日額1万5,000円になっていれば、15万円も受け取れるのでは!?
と思われるかも知れませんが、そこが先述のあくまでも最高という言葉に阻止される事になる訳で、結局は10万円までしか下りないというケースもあります。

日帰り手術の場合は手術給付金すら支払われないケースもあり

また、近頃は大腸ポリープのように、手術をしても、半日ばかり病院で安静にしていれば帰宅でき、入院らしき大げさな自体にはならないケースが主流になりつつありますよね。
そうなると、当たり前ですが入院給付金は出ませんし、商品や特約によっては、日帰りである事を条件に、手術給付金も払われない事があるので要注意です。
特に、古い保険では、そういう傾向が強く、そのため医療保険は適度な見直しが必要なのです。

ちなみに、網膜剥離の治療としては、剥離裂孔閉鎖術をして、1週間程度入院するというのが最もオーソドックスなパターンで、病院から請求される総額は20万円程度だと言われています。
そうなると、仮に入院日額5,000円と、倍率10で手術給付金の下りるプランを組んでいれば、5,000円×10+5,000円×7日で、支払われる保険金は8万5,000円。
こちらは高額療養費制度の自己負担額の大半が賄えるという事になりそうです。

ただし、生保でここまで補ってしまうと、確定申告で医療費控除の申請をしても、所得税は還付されない事になりますので、ちょっぴり残念かも知れません。
それでも、いくら細かく申請したところで、税金が8万円も返って来るなんてことはありませんから、やはり生命保険は有り難い存在になりそうですね。

契約や見直し以外にも、さまざまな疑問や不安を解決してくれるのがファイナンシャルプランナーです。
知識豊富なプロのFPがしっかりヒアリングし、的確にアドバイスしてくれます。

⇒ ファイナンシャルプランナーの無料相談について詳しく見る

その他の無料相談サービスを下記にてご紹介しています。

口コミを投稿する


Submit your review
*必須項目です

関連記事

コメントは利用できません。

お問い合わせ

当サイトへのお問い合わせは
こちらからお願いいたします。

ブログ

ページ上部へ戻る