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夫婦というのは、くっついたり分かれたり、本当に気まぐれなものです。
そして、その都度、問題になるのが生命保険の名義!

特に、離婚した際にどうすればいいのかというのは、FPや弁護士に最もよく寄せられる質問だそうですが、ならば結婚に際しての疑問や不安はないのかというと、決してそんな事はありません。
それどころか、結婚しなければ離婚はできない訳で、男女を問わず、まず先に、この時点であれこれ考えられる事でしょう。

特に女性は、名字が変わる事が圧倒的多数ですから、否が応にも、取り敢えず名前変更だけはしなくてはなりません。
また、新居に引っ越した場合は、男女を問わず住所変更の手続きが必須となります。

とは言え、契約者の改姓や住所変更は至って簡単で、多くの生保会社では、今やインターネットから24時間、必要書類の請求申し込みができるようになっていますし、コールセンターに電話すれば、直ちに郵送してもらえるのが通常です。

まあもっとも、中には、担当者に連絡し、お祝いの一つももらおうと考えられるちゃっかり者の新妻もいらっしゃるようで、とにかく何をやっても楽しく幸せな時期、面倒なんていう言葉とは縁遠いのは間違いなさそうですね。

年末調整や確定申告で申請していた保険料控除はどうなる?

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ところが、その後に現われる素朴な疑問が、年末調整や確定申告の時に申請していた生命保険料控除、これがどうなるのかという事でしょう。
もちろん、例え姓が変わろうが、そのまま仕事を続けられる女性はとても多く、今まで通り自分名義の口座から引き落とされるケースにおいては、何ら問題はありません。
旧姓分も新姓分も合算し、手続きすればいいだけです。

しかし、結婚を機に退職し、専業主婦になられた方については、愛しの旦那様にその後の保険料を支払ってもらわれる事になるものと思われます。
ちなみに、生命保険というのは、「契約者=払い込む人」ですから、本来は他人名義の口座からの引き落としというのはできませんが、夫婦の間にのみはそれが認められていて、その事自体は全く問題ありません。
引き落とし口座の変更手続きは必要になりますが、先の名前変更や住所変更と同様、書類さえ取り寄せれば、簡単に完了できます。

ではその場合、以後の保険料は控除が受けられるのかと言うと、まず、間違いなく対象にはなりますが、問題は誰の?という事です。
これについては、この権利は、あくまでも「保険料を支払っている人」に対して与えられるものですので、ご主人の口座から引き落とされているのであれば、それはその口座主が払い込んだものと見なされ、申請できるのは旦那様のみ!

よって、夫の保険料のうち、一般生命保険・個人年金保険・医療保険のそれぞれの年間支払い総額が4万円未満であれば、妻の個々の保険料をプラスして、上限一杯一杯まで持ち込めばお得になりますが、すでに自分の分だけで枠が埋まるようであれば、残念ながら、使えないものとなってしまいそうですね。

自分名義の口座から支払った額は控除の対象になる

ならば、今まで通り、奥様の保険は、奥様の口座から引き落とせばどうなのか?
恐らく、結婚したからと言って、財布を完全に一つにされるようなご家庭はめったになく、妻名義の口座を残すのはごくごく当たり前の事でしょう。
これがやがてはへそくりの隠し場所となる訳です。

という事で、そこに毎月入金さえすれば、今まで通り保険料の支払いは継続できます。
ですが、少なくとも、年末調整や確定申告による保険料控除は、所得税に対するものであって、所得がなければ話になりませんよね。
主婦業は立派な職業ですが、直接的には無収入であるため非課税となり、自分自身の税金が安くなるという事はなくなってしまうものと思っておかれた方が無難でしょう。

ただし、こうした所得税の調整となる給与や収入は、その年の1月1日から12月31日分までで、該当する保険料の支払いも同様。
すなわち、年明けから退職までに所得を得ていれば、その分は逆に確定申告しなければいけない訳で、そうなれば保険料控除も申請できます。
途中から旦那の口座から引き落とす事になった生命保険料であっても、自分名義の口座から払っていたそれまでの分は控除対象になりますので、忘れずに申請する事が大切です。

という事で、このように、結婚すれば、いろいろと手続きが必要になり、特に生命保険を見直すいい機会になる事でしょう。
だからと言って、無理にバージョンアップしたり、内容を変更したりする必要はありませんが、契約者の改姓だけでなく、受取人の名義変更も考えた方がいいかも知れませんね。

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尚、やり手の青年実業家と結ばれた方なら、自分名義の保険を旦那様の経営する法人名義にすれば、節税に一役買えるのではないかと思われる方も稀におられるようですが、法人が経費計上できる生保は、あくまでも貯蓄性を持たない定期保険のみです。
終身保険では何の役にも立ちませんので、あしからず・・・

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