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生命保険の見直しと言えば、昔は大抵が、最初に加入した会社の別のプランや商品に変更する転換ないし、変換と呼ばれるパターンでした。
しかし、昨今はインターネットでの契約を主とする安価な生保や外資系などもドンドン参入し、いっその事、そうした他社への切り替えをと考えられる方も多い事でしょう。
もちろん、一度今加入している保険を解約してです。

しかし、それがいいか悪いか、損か得かは二の次として、とにかく、既存の保険を解約するという事は、たちまちその日から、何の保障もなくなるという事で、これは冷静に考えると、単に解約返戻金が受け取れるからいいじゃないかというような容易な話ではありません。
もし、今、頭の血管が切れて入院したら、車にはねられて他界したら、どうなるでしょうか?

告知を参考にした社内審査!健康診断を求められることも

そのために、新しい保険に申し込んだんだから、それで面倒見てくれるでしょうと思われがちなのですが、それは大きな間違い!
生保にせよ、損保にせよ、単に書類を記入し、印鑑を押して、“はい、どうも有り難うございました!”と、生保レディーに握手を求められても、それで契約が成立し、即日から有効という訳ではないのです。
その書類を保険外交員が社に持ち帰り、それから本格的な加入手続きが始まります。

とりわけ、生命保険の場合は一筋縄では行かず、その行程で必ず実施されるのが、告知を参考にした社内審査。
そこで、必要であれば健康診断を受けさせられる事もあるでしょう。
結果、良からぬ疾病が発見されたり、今後大病の発病リスクが高いと予測されれば、たちまち保障内容が変更されたり、保険料が増額したり、加入を断られる事も珍しくありません。

すんなり契約できたとしても1週間程度はかかる

ですので、それらを全てクリアし、初めて契約成立となった暁に、ようやく何があっても大丈夫という状態になる訳です。
その所要期間はと言うと、何も問題がなくても1週間はかかるでしょう。

何か問題があって、医師の診察を受ける事になったり、改めて営業担当者との話し合いとなると、その時間的な都合を付ける必要も出て来ますし、間違いなく、さらに延びます。

そうなると、大事な事は、既存の生保を解約するタイミングで、少なくとも、この契約成立時点までは残しておく事は絶対でしょう。
そうしないと、いわばブラックホールのような保険未加入の期間が出来、先述のような自体に陥った時、泣くに泣けない事になりかねません。

たかが1週間や2週間という気もしないでもありませんが、今まで何十年もピンピンしていた人が、突如病魔に襲われたりするのは、とかく、この「たかが」の間だったりもするものです。

デメリットは最低でも重複期間が1ヶ月できること

ところが、そうなると、どうしても、最低でも1ヶ月は重複期間が出て来てしまい、双方の保険料を納めなければならなくなるため、せっかく経費節減のために切り替えをしようとしているのに、これでは意味がないじゃないかという風に思われそうですね。

ですが、これははっきり言って、どうしようもない乗り換えの最大のデメリットで、それが嫌なら、最初から少なくとも、他社へという事は考えない方が無難でしょう。
同一の会社の中の別の商品への転換や切り替えで納得すべきです。

実際、払い込みの満期が極めて近い保険は、変に潰すと、大きくマイナスになるケースが珍しくありませんし、中途解約返戻金を安価に抑える事で、月額の保険料を安くしているような商品も同様!
あんなに払ったのに、たったこれだけしか返って来ないの?という事は、よくある話しなのです。

加えて、特に解約のタイミングに気を付けたいのは、特約でくっついている「がん保険」で、こちらは通常、契約成立後、3ヶ月という免責期間が設定されています。
即ち、その間にもし、癌が見付かって、その告知がされれば、給付金がもらえないどころか、その後一切、どこの会社のがん保険にも加入出来ません。

それを考えると、やはり既存の保険を残す事がいかに大切かという事になる訳ですが、実際問題、生保におけるこうした特定の疾病の保障を特別に担う商品というのは、メインの医療保険の特約であって、これだけを置いておくという事は出来ないと思っておいた方が無難でしょう。

保障を捨てるか解約を引き延ばす以外の方法は?

つまりは、どうしてもブラックホールを作りたくなければ、丸ごと残すしかなく、それには、さらに2ヶ月分の保険料が掛かります。
そう、諦めて解約を引き延ばすか、保障をきっぱり捨てるかの2つに一つで、一種の賭であると言っても言い過ぎではありません。

そこで、多くの方は、この賭に打って出て、ただひたすら、その間に癌が見付からないよう、少々体調不良でも病院へ行かないようにされる方もおられるようです。

けれど、病気というのは、一日も早く見付け、治療をする事は基本中の基本で、癌のような進行性の病については、間違いなくそれが当てはまります。
ならば、どうしたらいいのか?
やはり、そこには、計画的に切り替えをするべく、一つのスケジュールを組む事が大切になって来るのです。

例えば、今入っている生保を解約したいと思うのであれば、即申し出るのではなく、事前に、外資系企業などが出している安価な掛け捨てのがん保険に加入します。

そして、その免責期間終了後に、本当に乗り換えたいと思っている生命保険や医療保険を申し込み、その契約が成立した時、既存の生保を辞めればいい訳ですが、間に合わせに入ったがん保険を解約するのは、さらにその後!

新しいプランの免責期間が終わり、全ての特約が有効になってからです。
こうする事によって、切り替えによるブラックホールが出来るのは免れ、ひとまず何があっても大丈夫という事になるでしょう。

ただ、保険の知識のない個人で無駄なく乗り換えるというのは難しいことです。
今加入している保険を見直したいけど、どうするのが一番効率的なのか分からないという方は保険のプロに相談して決めるのが一番でしょう。

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