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引越しでは、どうしても多額の費用がかかるため、引っ越しプランが決まった後も、ネットでいろいろ検索して移送費用など格安サービスが見つかり、変更したくなることもあるかもしれません。

確かに少しでも安くしたいといった経済的事情は、別に給与の高低とは無関係です。

受け取ったら契約成立?

その場合のトラブルの多くは、ダンボールに関するものが多いです。
というのも、よくある中古品買取会社の配送無料や無料ダンボール進呈とは違って、引越し業者のダンボールは、多くの業者で有料です。
2,000円~3,000円くらいの範囲が多いです。
枚数は10枚以内か、その程度が普通です。

では何故、こちらが費用を払ってるのに、キャンセルなどではトラブルになりやすいのでしょうか?
それは、このダンボール手配自体が、契約成立といった意味合いを持っているからです。 

この受け取ったダンボールを見ると、契約した引越し業者のロゴ、社名、あるいは、袋にラベルが貼ってあると思います。
更に、指定日があるのが普通で、大抵は配送予約をした上で、会社は別の配送業者などに手配していることが多いのです。

契約をキャンセルする際には、このダンボール返送も含まれています。 
そのため単に使わなかったダンボールを引き上げて欲しいといった場合は応じてくれても「キャンセルするから無料でダンボールを引き上げます」と言った業者は、ほとんどないか、あってもごくわずかだと思います。
むしろ、縛ってあるベルトや袋を破られたりして、迷惑なのではないでしょうか?

返送で済む業者もありますが、中には段ボールの買取を強いられる場合もあるので注意が必要です。

クーリングオフにはならない

前述したように、あくまでもダンボールを送るということは、「商品を買う」という行為と同じです。
特定の通販商品とは異なり、一旦購入したものを返却するというのは、引っ越しの場合、クーリングオフにはなりません。
理由としては、引越し業者が、引越しの需要のない消費者に営業をかけることは、絶対にないからです。

宣伝くらいで、普通は「契約」の行動は消費者が取ります。 
自分が納得して「ダンボールを買っている」という意識が低いために「なんでわざわざ、キャンセルしたのに、ダンボール返却は有料なの?」といった誤解を生じるのです。

契約約款の記載事項とキャンセル料の発生

引越しを検討し「見積無料」のうたい文句に釣られて、数社に見積もり依頼をするまでは、比較検討ですから断っても全く問題ありません。
業者側は断る理由を問い詰めることはしませんし、こちらも理由を説明する義務はありません。 

しかし、電話であっても一度依頼すると契約成立と見なし、引越し当日の作業の最後の会計で契約を締結するまで、会社の提示している約款の効力が生きています。

つまり、宅配の無料集荷とは違って、一旦依頼をしたということ=契約成立となっているため、見積もりの提示があって、それに同意し、依頼した時点で、この約款ができてしまっているのです。

もちろん、この見積もりは作業最後に見せられる事が多いですが、だからこそ、追加料金を口頭では指示できないように、配送員も契約上の理由で拘束されています。

必要人員手配、トラックの専有期間、それらは、多くの案件と兼用ではなく、1軒に付き1案件といった対応なので、キャンセルするということは、それら全ての経費が無駄になることを意味します。
そのため、契約の約款にあるように、キャンセルは自由にできないのです。

キャンセル料は引越し料金総額の10%~20%以内で支払うようになっています。
これは、見積もり後の依頼連絡の際に、担当者が来訪して説明することもあります。

断る理由に、妥当性は必要なのか?

断る理由の妥当性があろうがなかろうが、キャンセルには費用が必要になることが大半ですから、無関係に支払う義務があります。

その点、見積もり比較検討中は「よく検討してみます」といって一旦電話を切ればOKです。
先方から「先日の件はいかがなさいますか?」との連絡があった場合には、素直に「今回は、申し訳ありませんが、見合わせることにしました。」とやんわり断れば、それ以上、理由を説明する必要はないでしょう。

ただ「他社が安いので、そちらにしました」といった返答は、相手がサービス提供する側だとしても、ぶっきらぼうで常識に欠けているといえますよね。

見積もりそのものは無料ですから、大まかな料金の目安を知るという意味では、下記のような一括見積もりサイトを利用するのも良いでしょう。

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