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車の買取時に考えられるトラブル!悪徳業者って実在するの?
悪徳自動車販売は、実在するのか?
最初に結論から言えば、悪徳というより、トラブルの多い自動車関連業者は、かなり全国に存在します。
ですが、それは決して本当に悪意を持って顧客対応をしているとは限りません。
その理由が、中古自動車販売店や買取専門店の多くは、自動車整備のプロではないからです。
ほとんどの中古車販売店は、在庫管理のために野外に車を展示するための、広大なスペースを使っています。
ですから、修理やメンテナンスは、ほぼ外注、つまり提携先、契約先の修理工場なんですね。
修理工場の技術の品質
問題があるとすれば、この修理工場の技術の品質にあります。
販売店は、基礎的な自動車の知識しかない場合、ある意味、修理、メンテナンスの見積もりは、修理工場が自由にやれますが、国家資格である整備士は、何もその修理工場で働く、全従業員が持つ必要はありません。
責任者2人が資格を持ち、後はアルバイトで済ましている、といったことも可能です。
いわゆる、「見習い」状態の雇用ですね。
それに、資格を得ているといっても、実務経験がある程度必要で、講習をうけて実務免除で資格を得る方法もあるため、一概に技術が高いとは言えないところもあります。
自動車買取りの場合を除いて、悪徳自動車関連として、よくいわれるのが、見積もりの見えない「よくわからない工賃代」という部分です。
これが元で、トラブルが多いと業界ではよくいわれています。
仮見積もりと本見積もりでの価格の相違
先に上げた、見積もり段階ではわからないから、一度本査定で、修理工場で見積もってもらうといった場合、かなりな確立でよくあるパターンがあります。
仮見積もりで、納得し、後日本見積もりを出すと、お店に行ったところ、提示額が以前より低く、「これじゃあ安すぎる」といってキャンセルを申し出ると、「既に、パーツなどを分解したので、キャンセル料が発生します。」といったような、仮見積もりと本見積もりで、異なる提示額を出してくる場合が、トラブルでは一番多いです。
ネット査定の裏事情
安く仕入れて、加えて新車同然が喉から手が出るほど欲しい業者は、展示場を構えず、ネットだけで簡単査定、来店時に本査定というのが多いです。
目的は、自動車専用のオークション会場が、全国にあるので、その業者間の取引に、この安く仕入れた車を、高く売るという目論見が、どうも裏にはあるようです。
しかし、現在は、このオークション会場の審査が非常に厳しくなり、仕入れた経緯、販売店や店舗の存在、財務状況などを調べ上げられるそうで、年々そうした悪巧みを考える業者は激減しました。
それと、やはり似たような提携する、不明瞭な工賃を提示する修理工場も淘汰される良い時代に今はなったといえるでしょう。
販売店兼用か、それとも買取専門店?
現時点で、悪徳と呼べるほどの業者は、まず業界で生き残るのが難しい代わりに、同車種、同じ走行距離で、年式が同じなら、各社差がでない見積もりになってきている、そういった弊害も利用者側にも出てきてしまっていますね。
この要因は、やはり全国規模の大手中古車買取り専門会社の存在が、かなり大きいです。
市場規模が大きいということは、同車種のストックが多く、人気のある車種は、販売、買取りどちらかでもリサーチ出来ますから、今、売りどきの車というのが把握しやすく、それだけ、市場価格を決めてしまうところが強いです。
従って今は、「中古車販売・買取り」を兼業で、自社の店舗で行なうか、「中古車買取り専門」で、系列販売店向けの中古車卸業としてあるか、「中古車買取り専門店」で、あとは、自動車オークションで売るかの3つの形態が業界では形成されています。
輸出はあまり一般的ではないようです。
自社での買取&販売業者の心理
自社で、買い取り、自社で販売する場合は、販路として、全国規模か、取扱車種で何が多いのか?は重要なポイントですし、全国規模の買取チェーンなどは、「中古車卸業」として存在するケースも多いですから、販売価格を目にしない顧客には、一般的なネットでの無料査定とかなり近い金額を提示する事が多いです。
つまりそれだけ、単価は最初からある程度、下げたラインを作ってあるということですね。
普通のお店と同じ様に、個人経営なら「売れ筋」を置きたがるでしょうし、卸専業なら、在庫を切らしたくないというのが心理としてあるわけです。