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妊娠中でも加入できる!?生命保険と妊娠の告知
結婚すると、一家の大黒柱となった責任を改めて実感し、保険の事を考えられる男性は珍しくありません。
というより、大抵のご主人は、生命保険の見直しや新規契約をされ、新妻は強くそれを希望されます。
では、女性はどうなのでしょうか?
まず、婚姻届を出した段階で改姓されますから、少なくとも、すでに保険加入している方は、名前変更と、住所も変われば、その事も届け出なければなりませんし、多少なりとも、その存在や内容を意識する機会はあるというものでしょう。
けれど、未加入の場合だと、そういうチャンスに恵まれないまま、無保険状態で新婚生活を始められる方も少なくはないものと思われます。
特に退職して専業主婦になられれば、旦那の死亡保障や医療保障は大事だけど、自分自身には、生保なんて必要ないとか、もったいないという事で、全く検討しないどころか、既存の保険を解約される方すらいらっしゃるのですが、それは実に危険な行為なのです。
帝王切開の場合は手術給付金が支払われる
何故なら、大半の奥様は、その後に妊娠や出産という人生の一大イベントを迎えられ、闘病生活に入られる可能性が決して低くないからです。
確かに、お産は病気ではないというのが我が国の見解であって、驚くべき事に、傷病治療を目的とした健康保険の対象外なのですから、基本的に、子供というのは、元気に生まれて来るのが当たり前!
母親もまた、元気に産むのが当たり前と言ったところなのでしょう。
しかし、現実は、母子ともに命がけの作業であって、特に日本人女性の体系や体力がスリムになっている昨今、5人に1人は自然分娩ができず、帝王切開での出産という事になると言われています。
また、食生活の変化から、切迫流産や切迫早産の恐れ、あるいは妊娠中毒症など、自宅で優雅な妊娠ライフを送れず、病院で管理入院しながら我が子の顔を見る日を待たれる方も少なくはありません。
そうなると、その入院や手術に対する多額の費用が発生する事になるのです。
まあもっとも、こうなると病気治療という事で、健康保険が適用され、さらに高額療養費制度も活用できますし、残りの自己負担分も、最終的には医療費控除で大幅に軽減されるでしょう。
よって、それほど心配する必要がないと言えばそれまでなのかも知れませんが、やはり間もなく家族が増えるのです。
お金は少しでも沢山あった方がいいに決まっています。
そして、それには生命保険から受け取れる入院給付金や手術給付金は、思いのほか有り難い見舞金になるのではないかと予測できますね。
無論、正常な妊娠と出産については、健康保険と同様、生保の入院特約や医療保険のような医療保障は一切適用されません。
しかし、帝王切開となると、立派な手術ですから、対象商品に契約していれば、手術給付金が支払われるのです。
他に、ここまで大事に至らなくても、切迫早産や切迫流産、あるいは、前期破水や早期破水は勿論、妊娠中毒症で入院して抗生剤を投与しながら様子を見ると言った時などでも、入院給付金が受け取れます。
また、女性特約を付帯させていれば、さらに子宮外妊娠や子宮頸管無力症の手術に対しては、通常以上に手厚いサポートが受けられたりもしますので、若い方が付けられても、決して無駄ではないものだと言えそうですね。
27週目までは加入できるが特定部位不担保の条件が付けられる
と、こういう話を聞くと、ならば早速私も・・・!
と思われるかも知れませんが、もうすでに妊娠中の方は、残念ながら、それこそもったいないものとなってしまう可能性が高いため、取り敢えず今回は本格的な生命保険や医療保険の加入は見送られた方が利口かも知れません。
もちろん妊婦さんだから保険に入れないというような事はなく、特に妊娠27週目までは、大抵の生保会社は引き受けてくれます。
ただし、持病や特定の傷病については保障をしないという「特定部位不担保」という条件が付けられ、少なくとも、今回の妊娠については、その特定の傷病に該当してしまうのです。
そのため、双子や前置胎盤である事が判明し、帝王切開で戸いう事になっても、1円のお金も下りません。
他の症状で入院しても同様ですので、少なくとも、出産に向けての安心を得るためとしては、慌てて加入する意味がないと言っても過言ではないでしょう。
だったら、いっその事、もうしばらく待って、産後に健康体として契約する方がずっと優位になります。
何しろ、正常妊娠と分娩は、病気ではない訳ですから、入院歴として告知する義務はありますが、それを告知書に書いたところで、審査に引っかかるという事はありません。
特に、出産後半年以降であれば、何ら問題なく、契約成立となるでしょう。
けれど、先の妊娠中にそれこそ生命保険適用となるような症状で入院したり、帝王切開での出産となれば、話は大きく変わって来ます。
何故なら、それらはれっきとした病気入院であり、手術であるからです。
しかも、5年以内という事で、加入自体を断られる事は少ないものの、先と同じような部位不担保が添えられ、今後の妊娠・出産についても役立たないという事になってしまうのです。
無選択型なら妊婦さんでも安心
ならば、頑張るプレママを救う道はないのかと言うと、決してそんな事はありません。
近頃よくCMなどで目にする持病があっても入れる保険、「無選択型」と呼ばれるタイプの商品ですが、こちらは、読んで字のごとく、加入者を選ばないのですから、妊婦さんでも大歓迎!
もちろん加入後は、何があっても、きちんとサポートしてくれます。
とは言え、その分、生保会社のリスクは高まる訳で、それを補うために、高価な保険料を徴収するという仕組みなのです。
それでも、万が一お世話になる事があれば、それこそ、数回しか払い込まないうちにまとまったお金が受け取れる訳ですから、決して損にはなりません。
ですので、不安な方は、一時的にそうした無選択型の定期保険に入られるのも一つの手は手でしょう。
特に掛け捨ての定期なら、無事に赤ちゃんが生まれた後、すぐに解約すれば、必要最低限の保険料で済みますし、何事もなく自然分娩できた暁には、改めて本格的な生命保険や医療保険に契約されればいいだけです。
されど、その時点でそうするくらいなら、やはり、妊娠前に保険加入や見直しを検討される方が、もっと賢い主婦ではないかと思われます。
そうすれば、今後、何人子供を産んでも安心!
都度サポートしてもらえます。
特に子供というのは授かり物で、本当にある非突然、おなかの中に芽生えるものです。
それが告知後の発覚や加入直後の出来事であれば、契約者に非がないとは言え、保険会社は何だかんだと調べたり、告知義務違反の疑いがあると言い出すのは一般的で、最終的に給付金は下りたとしても、時間も掛かりますし、それ以上に、冬かいな思いをさせられる事でしょう。
故に、どちらかと言うと、夫よりも妻の方が結婚した以上、なるべく早期に契約成立させておく事は必須で、旦那の保険金と同じくらい、自分の保険金も当てにし、少子化対策に一役買って頂きたい物だと願わずにはいられませんね。