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高血圧・肥満・うつ症状で生命保険の審査に落ちる?
今ではすっかり定着し、人気となった通販型の生命保険!
健康状態や持病の有無と言っても、はっきり言って、自己申告ですからね、いくらでもごまかそうと思えばごまかせます。
当然のことながら、それは告知義務違反という事で、バレれば手痛い目には遭いますが、何も本当に至って元気なら、あえて嘘をついたり、隠し事をしたりする必要はないでしょう。
で、正直に記入したところ、物の見事に落ちたという人は決して珍しくありません。
それって、何故?
加入前に記入する告知書!5年以内の病歴を申告
実際問題、通販であろうが、対面であろうが、現代社会においては、医師の診察や健康診断書不要というのが一般的な生保の入り方です。
とは言っても、来る者拒まずでは、いくらお金があっても足りませんから、そこはそれなりに、できる限り丈夫で長持ちの身体を持つ人をターゲットとしたい訳です。
という事で、加入前に告知書と呼ばれる調査票に必要事項を記入してもらい、それを参考に引き受けるか引き受けないかを決めます。
ではでは、どのような内容の審査がされるのかと言うと、まずは最新の状態として、ここ数ヶ月に病院に行って診察や治療、あるいは投薬を受けたか?
次に、だいたい過去5年以内の病歴。
そして、過去2年間での健康診断や人間ドックなどの結果等々が主な質問内容です。
されど、チェックシートに該当すれば印を付けて行くだけという方法で、所定の期間より前の履歴は一切無関係。
さらに、それを立証する診断書などは基本的に必要ありません。
そのため、半ば自由自在に自らの健康状態を演出できるという訳です。
しかも、元々体の弱い人は、いささか慎重になりますが、そうでなければ、簡単に答えがちでしょう。
そして身長と体重も、当たり前のように正直に告知します。
が、しかし、これが実は大きな落とし穴で、その数字によっては、明らかな肥満か、メタボ予備軍である事が容易に見て取れる事は言うまでもありません。
すると、物の見事に審査落ち!
あっさり契約を断られてしまうという流れになってしまうのです。
肥満やメタボは持病ありと同じ扱いになる?
何しろ、太っていて健康なはずがないというのが現代医学の考え方で、事実、肥満は糖尿病や高血圧、高脂血症、動脈硬化、挙げ句の果てには癌の発症リスクまで高めると言われているのです。
即ち、将来入院して給付金を請求されたり、死亡して保険金を支払わなければならなくなる確率は低くない非常に危険な顧客という事になるでしょう。
それを受け入れるなんていう事はできません。
そう、生命保険の加入においては、デブやメタボは、持病ありと全く同じ扱いなのです。
ならば、今の世の中、周囲を見渡せば、必ず一人や二人、まん丸な人が目に付く訳ですが、そうした太めの面々が全く生保に入っていないのかと言うと、そういう事は、日本人の生命保険加入率を見ても、まずあり得ないと言っても過言ではないでしょう。
むしろ、肥満度高めの方でも、大半はどこかの会社の保険に入っておられるものと考えられます。
事実、実はこの身長と体重の記載というのは、それこそ顔の見えない取引だからこそ必要不可欠になるものであって、対面型が主流の国内大手では、ほとんど義務付けていません。
セールスレディーのおばちゃんたちが見て判断するのが一般的で、そこには基準というものがあってないというのが本当のところです。
少々太っていても、至って元気そうならOK!
特に喫煙も大きなマイナスポイントですから、タバコを吸わなければ、尚更の事、得点稼ぎはできます。
それで、おばちゃんはお客様お一人様獲得で、こちらは安心を一つ確約されるのですから、お互いが円満に商談成立となるという運びとなっているんですね。
通販型より対面型の方が審査がゆるい?
あるいは、あえて所定の医療機関での診断を申し出し、血圧も正常なら、どこも悪いところなどない健康優良児である事を証明した上で、今後、頑張ってダイエットすると約束するのも一つの手です。
そういう意味では、通販型の方が審査がゆるいと思われがちですが、必ずしもそうとは限っておらず、むしろ、対面型の方が、利益や感情が作用する関係上、若干甘いと言えるかも知れません。
けれど、うつ病やパニック障害のような精神疾患を抱え、心療内科や精神科に通院しているような状態であれば、逆に一目見れば分かってしまう事も大いに考えられます。
ですので、自分自身の最も体調のいい時に、じっくり時間を掛けて落ち着いて申し込み手続きのできるネット型商品の方が良い場合もあるでしょう。
でも、本当は、鬱は立派な病気であるため、現時点ですでに闘病生活をしている事になり、保険加入は厳しいと言われています。
うつに限らず、不眠症で薬を飲んでいるというだけでも問題視されますので、恐らく落ちる確率は高いと思っておいた方が無難でしょう。
健康状態だけではなく、職業や年収も審査基準になる
しかし、生保というのは実に面白いもので、健康状態だけでなく、職業や年収も大切な審査基準になっていて、事故のリスクの高い仕事をしていたり、無職は勿論、年収の不安定なフリーターなどでも審査に通らない事はしばしば!
とにかく、保険料が入って来ないのも、保険金が出て行くのも、極力阻止出来るように万全なる調査をしたいという訳です。
とは言っても、何千人、何万人もの加入者の現状を年がら年中監視し、把握する事など不可能な訳で、取り敢えず契約時さえ、一定の条件を満たしていればいいというのが実際です。
そのため、事実上の契約成立となる責任開始日以降、極端な話、血圧やコレステロールが一気に上昇しても、失業しても、しばし何事もなければ、契約解除される事はありません。
さらに、定期保険の更新は無論の事、見直しする際でも、特約を増やす程度なら、ほぼ審査なしで進行するのが圧倒的多数ですので、多量の脂肪が付いても問題なしです。
要するに、加入する時期のみが勝負と言える部分は大きく、そこをいかに上手に乗り切るかという事になるでしょう。