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糖尿病患者の生命保険事情

今や国民病であると言っても過言ではないとされる糖尿病ですが、実際のところ、日本では、ここ数年、それほど急増してはおらず、むしろ、予備軍と呼ばれるグレーゾーンを彷徨う人々の数は減少傾向にあると言われています。

ちなみに、世界で最も患者数が多いのは中国で、次いでインド、第3位がアメリカ!
日本は第10位と、地球上の全患者のおよそ4分の1を占めるトップの中国に比べれば10分の1にも満たない数字ですが、これはあくまでも医療機関等で調査出来る限りのデータですから、決して鵜呑みには出来ません。

定期的に健康診断を受ける人が減った影響

そもそも、何故、ここしばらく、患者数の微増や危険人物の減少という結果が出ているのか?
その答えは至って簡単で、フリーターが増えた事により、定期的に健康診断を受ける人が大幅に減ったからに他ならないでしょう。
ようするに、検査しないから発覚しない!

また、一昔前には、予備軍だった人たちが、すっかり発症者に格上げされてしまい、この場に及んで、いずれのゾーンにも新たに仲間入りする人の数が増えなくなっているというのが実態です。

そこで、そうした現状を考慮して見ると、今や日本の有病者数は男性で約15パーセント、女性で10パーセントに上るものと思われます。
すなわち10人に1人は該当するという事なのです。

となると、もはや全国民の8割以上がどこかしらの生命保険に加入していると言われる現代社会において、未加入者イコール、すでに糖尿などの持病があって生保に入れなかった人か、もしくは、今後契約しようとしても難しい人かという事になります。
これでは正直、業界としては頭打ちになってしまい、新規顧客の確保が困難になる事は容易に想像できるところでしょう。

元気なうちに加入を検討する

そこで昨今は、糖尿病でも入れる事を謳った商品が続々とリリースされています。
特に、特定のサポートに徹する短期少額保険においては、糖尿病の方のためのプランというのもあって、子供からお年寄りまで、幅広い年代を受け入れるといった事もアピールしていますね。

とは言え、やはり大人になれば、人並みの保障は確保したいもので、それには、大手で契約するのがベターであるという事になります。
しかし、そうなると、どうしてもその大半は「限定告知型」や「引き受け緩和型」、あるいは「無選択型」と呼ばれるものになってしまい、数社で比較してみても、全体的に保険料が割増しになる上、特定部位不担保などの要件が加えられたりするため、決して条件が良いとは言えないものばかりです。

それでも、取り敢えず自分が他界した後にいくらかでも保険金を残せればという思いから、積極的に加入される方の数は確実に増えています。
正に、病気になって初めて気付く家族への思いと言ったところなのでしょう。

でも、本音を言えば、一家の大黒柱である以上、子供の進学や住宅ローンの事も気になり、死亡保障3,000万くらいは欲しいもの!
それも、極力安価な月額でというのは、誰もが考える事です。
それにはどうすればいいのか?

最良の手段は、毎日の食事に気を付けたり、適度な運動を取り入れ、発病のリスクを軽減する事ですが、それが中々できないからこそみんな、知らず知らずの間に予備軍に進入して行ってしまうものと見られます。

ですので、大事な事は、そうなる前に生命保険に入る事です。
そうすれば、加入後は取り敢えず何があっても安心!

糖尿病予備軍の場合はどうなる!?

実際問題、糖尿や高血圧を要因とする内臓疾患や新疾患、そして脳疾患の発症リスクは大きいと言われています。
だからこそ、保険加入が困難なのです。

もし、生保に入れても、そうした事からの入院や通院で十分な給付金が受け取れないのであれば、価値は半減してしまいます。
ですから、そういう自体に対処するためにも、極力早期に契約する事が重要です。

事実、保険会社や商品によっては、例えすでに糖尿と診断されていても、まだ日が浅く、軽度で、今後改善に努める強い意思がはっきりと見て取れるような方については、一般の方と同じように契約してくれる事もありますし、特別条件のもとで、加入を認めてくれるケースも少なくありません。

ただし、そのためには、まずは、どこの医療機関で、いつから治療しているか?
どんな薬を使っているか?
という事を告知書に正直に記入しなければならず、さらに、血糖値とHbA1cと呼ばれるヘモグロビンの値を示す血液検査の数値のコントロールが良好である事を明確に出来るデータに加え、合併症がない事を証明出来るなるべく最新の健康診断や人間ドックの成績表の提出が必須となります。

けれど、この告知には、真摯に素直に取り組む事が大切で、告知義務違反をして何とかというような事は、考えない方が利口です。
万が一、嘘の告知をし、加入条件を満たして潜り込んだとしても、ほどなくばれ、強制解約となる事は目に見えていて、そうなると、もう二度と保険には入れないと思っておいた方が確かでしょう。

だからこそ、こういう下手な小細工や面倒な手続きをしなくてもいい間に生命保険に入っておきましょうという事なのです。
少なくとも、自覚症状がなく、健康診断等でも、まだその危険性が明らかにされていない時期であれば、同道と真実を告知し、契約成立となります。

転換や乗り換えができなくなったり、特約を外される可能性も!?

もし、高価な終身型が経済的負担が大きいと思うのであれば、掛け捨ての定期型でも十分!
こちらは、契約者や被保険者が何も言わなければ、当初の加入条件をそのまま引き継ぐという形で自動更新され、都度健康状態を確認される事はありません。

その代わりに、更新ごとに年齢に合わせた保険料に値上がりしますが、それでも、引き受け緩和型や無選択型に比べれば安い事も多く、何より、細かな口実をあれこれ付けられないだけ優衣です。
もちろん流石に教育入院は対象外ですが、治療を目的とする入院についても給付が受けられます。

また、既存の保険の見直しの際にも、同じように、健康状態が厳しく問われるため、すでに糖尿の気があれば、転換や乗り換えができなくなる事は珍しくありません。

あるいは、医療関連の特約を外される事も大いに考えられるでしょう。

ですので、うちの旦那は危ないかも!?っと思われるような場合は、下手に最新の商品をとか、少しでも月額を安くとか、いざという時の金額を上げようなどと試みない方が賢明で、体も保険も極力現状維持!
悪条件がこれ以上悪化しないように努力される事をおすすめします。

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