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生命保険というのは、住宅に次いで、人生で2番目に大きな買い物だと言われています。

それもそのはずで、月々の掛け金が3万円だとすると、1年で36万円、10年で360万円!
30年で払い込み満期となる場合、総支払額は1,080万円にも上るのです。
マイホームを持たない人にとっては、正しく人生最高級の所有物であると言っても過言ではないでしょう。

しかし、昨今は、もっと安価な保険料で、それなりの保障を約束する事を売りにしたインターネット専業や外資系の保険会社が多数参入し、その平均的な総支払額も大幅に下がって来ました。
今や、30代男性の一人当たりの生保の月額平均は2万円前後と見られます。

クーリングオフの対象に!?約款を理解する

しかし、その一方で、金融庁などの苦情センターには、そうしたお手頃価格の商品やプランを多く取り扱う会社に対する苦情が増えているのも現実であるという事を知っておく事は大切でしょう。

何しろ、生命保険はクーリングオフの対象にもなっているくらい、昔からトラブルやクレームが付きものです。
そのため、そうした苦情や審議を受け付ける生命保険協会のHPには、様々な事例が掲載されている訳ですが、それとは別に、各社のホームページにも、今は年間の苦情件数とその大まかな内容というのが掲載されています。
そこで、その数を契約件数で÷事により苦情率というものを弾き出す事が出来、そのランキングが容易に作れるのです。

ただ、これには分母となる契約件数の多い少ないが大きく違いを齎すという注意点があります。
例えば、同じように年間のクレーム数が10件だったとしても、100件のうちでとなれば10パーセントになりますが、方や1000件ならどうでしょう。
わずか1パーセントという事になってしまいます。

実際、上位にランクインしている企業は、比較的業界の中では新参者で、近年、人気も知名度も着実に上げて来ているとは言え、老舗の国内資本大手に比べれば、まだまだ規模の小さいところが圧倒的多数です。
そのため、自然と苦情発生率が高まってしまうという数学的な宿命はいなめません。

けれど、逆に言えば、たったそれだけしか顧客を抱えていないのにも拘わらず、そんなに問題が発生しているのか?
そういう見方もでき、恐らく老舗生保会社は、間違いなく、そこを追求するでしょう。
しかも、そこには、対面型でなく、通販が主流のため、特定の担当者が付かないというだからこそ、安い故の危険性というのが見て取れるのです。

実際問題、今でも昔ながらの外交員が頑張って勧誘し、その後もずっと担当者としてサポートする方式を採る会社においては、契約に際し、免責事項など、こまかな説明がなされます。

それに対し、パソコンやスマホから申し込み手続きをするとなると、所謂一方通行であって、そうした詳細な約款を知るか知らないか、理解するかしないかは、全て自己責任に委ねられるのです。

解約時のトラブルや保険金支払いに関する不平不満

けれど、このような保険商品を重宝に思われる方はとかく、単に安いからだけではなく、忙しくて、保険会社の営業とゆっくり話をする時間が取れないとか、中には、長々とあれこれ言われるのが苦手だからという方も少なくないでしょう。
そうなると、そういう契約者が、どこまで自分の意思であの細かい約款を読んでいるのか?

これが実に大きな問題で、隅々まで目を通さないまま加入されてしまわれる方も珍しくないものと思われます。
結果、いざという時に、死亡補償金が下りないとか、思ったほどの給付金が受け取れないと言った保険金支払いに関する不平不満。

あるいは、解約時のトラブルと言った苦情分類の件数が極めて多い事は一目瞭然です。
当たり前ですが、勧誘がしつこいとか、煩いという文句はほとんどありませんね。

この事からも分かるように、生命保険は、正しく住宅に次ぐ大きな買い物です。
しかも、自分の身に価値を付けるものなのですから、決して安易に考えてはいけません。

家やマンションを購入する際、まるでスーパーで野菜や果物を買うかのように、目に付く物を適当にというような買い方をされる方はまずいらっしゃらないでしょう。
やはり、そこでこれから何十年も生活するのだという事を踏まえ、あれこれ吟味した上で決められるはずです。

保険だってそれと全く同じ!
ましてや、一人として同じ人間などいないそのたった一人の人のための商品を選び、プランを立てなければならないものなのです。
そのオンリーワンが、そう短時間で容易に作れるものではないという事を把握しておきましょう。

少なくとも、全くの無知のまま、目先の月額保険料や死亡補償金、あるいは入院日額いくらというような数字だけに引かれて加入するのは恐ろしく危険です。
とにもかくにも、今の自分に最低限必要な条件を満たしてくれる事は絶対条件で、それは中々素人には分かりにくいもの!

何と言っても、プロの力を借りる事が必要不可欠だと思っておいた方が無難だろうと思います。
そういう意味では、従来通りの生保レディーに付き纏われたあげくというのは、鬱陶しくても、ある意味、非常に安心安全なパターンだと言えるでしょう。

ファイナンシャルプランナーに相談できる窓口を利用する

ただ、それが嫌でも、いくつも方法はあります。
例えば、先の生命保険協会では、苦情だけでなく、これから契約する保険に対する相談やチェックなども受け付けていますし、金融庁では、各都道府県の支部に、相談所や相談センターと言った専門の窓口を設置し、自らのHPにも、保険加入時の注意点やプランの組み方のアドバイスと言った情報を掲載しているのです。
ですから、そういう公共の場を利用すれば、経済的負担も精神的負担もほとんど掛からず、安全に良質な契約が出来るでしょう。

そして、今一番人気なのがこれ、特定の保険会社に所属しないFPこと、ファイナンシャルプランナーたちが相談にのってくれるという保険の窓口みたいなところですね。

彼ら彼女らは、生命保険だけでなく、金融のエキスパートであって、住宅ローンや預貯金と言った他の資産や金融とのバランスなどを上手に考えたアドバイスを与えてくれますから、極めて高い確率で、無駄のないプランが組めるものと予測されます。
中には、相談するだけで商品券がもらえるというようなサービスを実施しているところもあって、正に利用しなければ損という存在なのです。

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