農協 生命保険 評判

近頃はすっかり定着した呼称「JA」ですが、これは、“Japan　Agricultural　cooperatives”の頭文字を取ったもので、「日本農業協同組合」の愛称です。

まあ都心部で暮らすサラリーマン家庭には、いささか縁遠い存在かも知れませんが、実際には、生協と大差のないくらい、我々一般人が自由自在に出入り出来る世界であるという事は、知っておいて損はないでしょう。

というのも、農協というくらいで、基本的には各組合本部が管理する地区内に住所を有する農民もしくは農業を営む法人、いわゆる農業従事者でなければ正組合員にはなれないのですが、役員等の選出権や総会での議決権を持たない準組合員なら、ほぼ誰でもがなれると言っても過言ではないからです。

しかし、組合からの援助により、様々な恩恵を被っている準組合員たち！
中には、趣味のサークルなども多数存在し、メンバーたちの結束はかなりの強度を誇っていますから、やっぱり選挙の際には、見方に付けられれば優位になるものの、敵に回すと怖い存在だという部分は否めないのでしょう。
正しく政治家は辛いよという本音が面白いように見え隠れしていた話題だったのではないかと思います。

共済金と共済掛け金

という事で、そんな農協の準組合員ならではのメリットの一つに生命保険があって、これがなかなかの評判を得ているのです。
とは言っても、正式にはこれは生命保険ではなく、あくまでも共済保険であって、受け取る給付金は保険金ならぬ「共済金」、払い込むお金は保険料ならぬ「共済掛け金」と呼びます。
なぜなら生命保険会社や損害保険会社は全て、金融庁の監督の下、保険業法という法律に基づいて運営されていますが、JA共済は、農林水産省の管轄で、生命保険や損害保険と称してはいけないものだからです。

けれど、そのお陰で、自分たちのためにあると言っても過言ではない農業組合法という法律の下に運営されている商品ばかりですから、独自性をふんだんに盛り込む事が出来るのです。
加えて、保険会社のように、営利目的ではなく、非営利目的であるところから、安い掛け金でそれなりの保障が得られる家計応援の強い味方となっている訳ですね。

年払いにすると割引率が高い

特に、月払ではなく年払いにすると、その割引率が実に高く、これはもともと収穫期払いと呼ばれる農家さんならではの支払い方法が重要視されているものと思われますが、ここに根拠法の大きなメリットを感じずにはいられません。

また、共済イコール掛け捨ての定期保険というイメージが強いですが、JAの場合、学資保険のような満期のあるものや個人年金保険のような貯蓄性の高いものの中には、実に美味しいプランが多く、この辺りも仲間内を大切にする心得が見て取れます。
正しく共済の精神で、しかも、一般の生保会社のように、破綻のリスクが殆どないのも、こうした財形貯蓄を重きに置いた保険には実に嬉しい魅力ですね。

実際、今や我が国の共済加入者数は6,000件を大幅に上回り、国民の2人に1人はどこかしらで入っている事になります。
それも、そのうちの約半分が全労済の国民共済なのですが、次いで多いのが農協共済と、全体の4分の1以上を占めているのです。
ちなみに残りの4分の1のうち、半分を占めているのが生協のコープ共済で、後は漁協などの商品がちまちまっと頑張っているのが現状でしょうか!?

終身保険はどう？

ただし、終身保険については、今流行りの低解約金型ではないため、決してコスパはいいとは言えそうにありません。
その代わりに、途中で解約する際の条件は若干優位になりますが、やっぱり共済を使う意味というのは、あくまでも補助的存在としての定期型にあるものと見られます。

ところが、掛け捨ての定期保険については、必ずしもここが最安という事はなく、インターネット専業型の商品の中には、農協をさらに下回る格安のものがありますから、単にとにかく保険料がやすければいいというだけの理由で選ぶというのはどうかとも言えそうです。

まず、組合員にならなければなりませんから、そのためには、わずかとは言え、余分な時間とお金が掛かるという事もあるでしょう。
けれど、個人年金や学資保険については、多少の手間とお金を掛けても、決しておしくはない充実の内容と貯蓄性を誇っています。
おまけに、一般の生保会社とは違い、破綻のリスクが殆どないものと見られますから、その点を考慮しても、こうした長期に渡って積み立てをする場合には、安心安全で且つ、お得なのではないかというのが個人的見解です。

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