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逆に損になるケースもある!?生命保険の見直しのデメリットとメリット
生命保険の見直しは本当に必要か、本当は不必要かと言われれば、まず少しでも節約し、且つ、もしもの時に困らないようにするためにも、検討した方がいいものであるとは言えるでしょう。
特に、医療保険の部分については、どんどん新しい保障が増え、内容もこまめに変更されていますから、大丈夫だと思って安心していても、実はそうではないとか、もっと手厚く面倒を見てもらえたはずなのにという事はしばしば!
不要な補償は削減し家計を楽に!
また、人生で夢のマイホームに次ぐ大きな買い物、それが自動車か生命保険かと言われているもので、その保険料は、お世辞にも安価とは言えません。
ですので、少しでも不要なところは削減し、家計を楽にする事も大事でしょう。
今のご時世、家族がいれば、大抵の方は大小に拘わらず、取り敢えずどこかの生命保険や県民共済などに加入しておられます。
もちろん独身でも、定職をお持ちの方なら同様で、全くの未加入者を新規に捕まえるのは至難のわざとも言える時代です。
そこで、既存のお客様に何とか新商品をおすすめし、新規契約という形で取り込もうとする保険屋さんの外交員をやっているおばちゃんが来て、“そろそろ今の保険を検討し直してみませんか?”っと声を掛けて来る訳ですよ。
そして、そのとき必ず説明されるのは、入院や通院の保障がパワーアップするという事と、月々の掛け金が安くなるという事!
さらに、今ならキャンペーンをやっていて、こんな素敵なプレゼントがもらえますよとにっこりされる事もありますが、はっきり言って、これは被保険者にとってそれほど大きなメリットではない事は、程なく分かるはずです。
むしろ、それに釣られて下手なプランに入ってしまっては、デメリットともなりかねない謳い文句で、この条件については、利益を得るのは営業のおばちゃん側なのだと把握しておくのがポイントだろうと思われます。
少ない掛け金で補償は手厚く!?
加えて、保険の種類を変える事により、告知なしで違うパターンの主契約に変更出来るという事を持ち出されるケースもありますが、これについては、正直、意味がよく分からないとおっしゃる方も少なくないでしょう。
にも関わらず、“そうですねぇ!”っと言って、ついつい話を聞いてしまい、そのまま乗せられてしまわれる方が後を絶たないのですが、それではいけません。
まずは何をさておいても、分からない事ははっきりと尋ね、疑問や不安を綺麗さっぱり解決した上で、見直すか見直さないかを決める事が必須なのです。
そうしないと、目先の損得勘定だけに惑わされてしまい、かなりの高確率で失敗してしまいます。
実際問題、本当に見直してお得なものと、そうでないものとがあります。
その典型的例が平成8年4月1日以前に販売されていた終身保険や年金保険など、いわゆる貯蓄性が高いと言われるもので、当時の契約が今も生きていれば、バブルの頃の息を引き継いだ高利率!
恐らく、現在50歳ぐらいの方がちょうど結婚や出産に伴って加入された頃のものかと思われますが、それらは「お宝保険」と呼ばれる上物です。
もちろん、それなりに掛け金が高く、もったいないと思われるかも知れませんが、だからと言って、容易に解約してしまうと、逆により一層もったいない事になりかねません。
何故なら、辞めた際に戻って来る解約返戻金は、必ずこれまでに支払った総額より少ないと決まっているからです。
それどころか、35歳の時と55歳の時とでは、年齢的なハンディは余りにも大きく、おまけに、低利率の今、以前と同じだけの死亡保障や年金を受け取れるようにしようと思うと、思わず目が点になるほど高額の支払額になるでしょう。
ならばと、現在と同じ額にすると、言うまでもなく、保証額は大幅に減額してしまいます。
それを今以上に少ない掛け金でと考えれば、驚くほど少なくなる事は言うまでもありませんね。
ライフステージに見合った商品を選ぶ
ではでは、どんな保険を見直すべきなのかと言いますと、それは一定期間の保障を得るための定期保険です。
実際問題、これは見直した方がいいというよりは、ライフステージに応じて、必要なお金も大きく違って来ますから、事あるごとに見直すべきものだと言っても過言ではないでしょう。
特に既婚者で子供がいれば、その子に掛かる費用が大きく変動した時が、正しく絶好のタイミング!
金食い虫をやっている学生時代は、なるべく手厚いサポートが受けられるようにしておく必要性大ですが、社会人となって独立すれば、自分たち夫婦の事だけを考えればいいのです。
それこそ、過剰保障を防ぐ事により、余分な保険料は払わなくてもいいという事になって来ます。
ところがところが、期間がそれほど長くないが故に、この定期保険は、案外放置状態のまま満期を迎えられる方が多く、保険会社には、実に美味しい商品だったりなんかもするのです。
その上、昨今はこれに付帯した収入保障保険もあって、本当の必要な時代にでも、それが十分満たされてない人も多いので要注意!
やはり理想は毎年きちんとその年の給料や家庭の状況などをトータルでシュミレーションして、必要に応じたプランを組み替える事。
世の中には、それを実践し、何がなんでも損をしないようにと頑張っておられる主婦も少なくはなく、その知識を口コミ掲示板や知恵袋、あるいは自らのブログなどで惜しげもなく提供して下さっているのも事実です。
ですが、これは時間に余裕のある専業主婦やそういう計算が大好きな方ならまだしも、一般ピープルには、はっきり言って大変ですから、そこは先ほども書いたように、事あるごとにという程度でも、全くやらないよりは絶対いいに決まっています。
万が一の時に完済される特約がついた住宅ローン団体信用保険!
ただ、こういう話をすると、言えやマンションの購入という人生の一大事に、将来の事も考え、死亡した時や働けなくなった時の事を考えた大きなプランに入られる方も珍しくないのですが、残念ながら、これも賢明とは限っていません。
何故なら、今は住宅ローンを組むと、団体信用保険というローンを返済するための生命保険というものが付帯して来る事が多く、そこには、難病や高度障害によって安定した収入を得る事が困難になった際にも、完済される特約が付いている事が増えているからです。
そうなると、死亡保障や収入保障は、それほど多額でなくても問題なしという事になり、あえて見直す必要のない事も十分有り得ます。
ですので、生命保険の見直しで本当に得をしたければ、やっぱり事細かに計算する事と、プロのファイナンシャルプランナーに相談する事が必要不可欠だと言えるでしょう。