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生命保険に入っているから、怪我や病気で入院しても安心!
給付金がもらえると思っておられる方、実に多いんですよねぇ!
あなたもそうじゃありませんか?

でも、そうじゃないんです。

そもそも生命保険とは、一家の大黒柱が亡くなったり、高度障害を負ったために一定水準の生活を維持するのが困難になった際、本人や遺族を救う謂わばライフラインのような位置付けで、メインはあくまでも死亡保障です。

それに対し、医療保険とは、病気や怪我で医療機関での治療を必要とした時に支援してくれるものですから、少なくても、入院しても大丈夫というからには、これに加入していなければなりません。

他に、事故や災害などで負傷した時の医療費を助けてくれる種類の傷害保険というのもあるにはあって、自動車保険や自転車保険などはこれに該当するものですが、これだと疾病の時に役立たずになりますから、安心の度合いに大きく差が生じるでしょう。
そう、生命保険と医療保険、この2つは、全く異なる内容の商品なのです。

がん保険のように単体商品として販売!最高4万円まで控除を受けることができる

ただ、長年日本では、医療保険での単独販売というのがなく、必ず死亡保険とセットになっていましたから、一括りにして生命保険だと思い込まれておられる方が多いものと思われます。
けれど、今は違いますね。

がん保険のように、医療保障のみの商品単体で販売されている事も珍しくありませんし、年末調整や確定申告の際に受けられる保険料控除、これでも、終身保険や養老保険のような生保と、疾病保障や介護保険のような医療保険、それに個人年金と、それぞれ別々に最高4万円までの控除が受けられる事とされています。

という事で、取り敢えず2つの保険の違いはお分かり頂けたかと思いますが、それでも現実的には、今でも両方を組み合わせた形の保険に入っておられる方が大半で、その加入率はなんと80パーセント!
日本人は、世界きっての生保大好き民族だと言っても過言ではないでしょう。

しかも、20代男性の加入率は50パーセントほどですが、それが30代に突入すると、いっきに80パーセントまで上昇し、やはり結婚や子供の誕生といった人生の節目が、責任感を高めるものと思われますね。
ちなみに女性は堅実ですから、なるべく掛け金が安く済むようにというところから、独身のうちに加入される方が多いようです。

保障を補うために民間の医療特約で高額契約するのは正しいの?

しかし、いずれにせよ、生保加入者のほぼ100パーセントの方が何らかの医療サポートが受けられるように特約を付けておられるということで、考え方としては、やっぱり医療保険は生命保険の一部であると捕らえた方が分かりやすいかと思います。

実際問題、人間というのは、そんなにあっさりあの世に旅立てるものではなく、その際にも、多少の医療が必要になりますし、むしろ、そこを重視した選び方を極める事がポイントになって来るでしょう。

しかし、我々日本人には、公的健康保険の加入が義務付けられていて、意外と気が付きにくいものですが、これぞ、多くの一流ファイナンシャルプランナーが自信を持っておすすめする最上級の医療保険です。

無論、それだけでは足らずの部分が発生する可能性は低くなく、それを補うために民間の医療特約などを付ける訳ですが、それでも、まるでそれだけに頼るかのように高額の保障を契約しておられる方も少なくありません。

果たして、この見解は本当に利口なのでしょうか?
恐らく、国民健康保険や社会保険の月々の支払い金額は、中途半端ではなく、国民として解約する訳にも行かない事を考えると、まずはこれを主として、もう一度今の医療保険の見直しをするのも悪くはないのではないかと思われますね。

高額医療費制度の限度額

現在、がんや心臓病などの成人病で約1ヶ月入院すると、平均で200万円ほど掛かると言われています。
けれど、健康保険の加入者の実際の自己負担額は3割という事で、約60万円から70万円となり、大幅に軽減されます。

さらに、公的保険には高額医療費療養制度というのがありますから、大半の方は、この3割の自己負担額ですら、8万100円を超えると、それ以上の分は1パーセントだけ病院に払えばいいよという事になっているのです。

ですから、仮に本当は200万円必要だったとしても、まず、取り敢えず140万円までは国保などから面倒を見てもらえ、加えて、そこから8万100円を差し引いた残り、59万9,900円については、たった1パーセント負担するだけでOK!
よって、8万100円+5,999円で、8万6,099円のみが実際に要るお金という事になります。

ただし、公的健康保険の最大のデメリットは、確かに病院代は随分助けてくれるものの、それ以外の部分には、ほとんどノータッチであるというところでしょう。
そこで、役立つのが民間保険という事にはなるのですが、上述の通り、決してこれをメインに頼らなければならないものではないという事はお分かり頂けるのではないでしょうか?

勿論、これを充実させる事により、快適な闘病生活が送れる事は間違いありません。
ですが、それを確保するために、とことん家計を切り詰め、高額の保険料を払う必要性がどこまであるかという事ですね。

公的医療保険と民間医療保険、どっちがお得?
時より、こんな比較をされる方もおられますが、そもそもこの2つは、支援するポジションが違うのだと捕らえる事が大切なのではないでしょうか?

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