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近頃は、結婚も経験のうちなら離婚も経験のうちという事で、一生連れ添う夫婦の方が貴重になって来ているくらい!
しかも、最初から男など宛てにはならないと、一人で子供を産んで育てている方も多く、シングルマザーなど珍しくもなんともなくなりました。

しかし、そうなると、一家の大黒柱を担う女性が多いという事になり、彼女たちにとって生命保険は、正しく家族を支える大切なライフラインです。

当然、その選び方や内容は、同世代の妻子を持つ男性並に重要で、中身の濃いものに加入しなければなりません。
ところが、実際にはパートで働いていたり、無職に近かったりというお母さんは決して少なくはなく、それでいっぱしのサラリーマンと同じ保険料を支払う事など、とてもできないでしょう。

そこで、仮に30代女性の場合だと、同世代の男性と同じ見解を立てながらも、本当に必要な部分だけをピックアップし、自らが払えるだけの生命保険を選ぶ事が大事になってきます。

死亡時や高度障害時の保障と教育費、治療費や収入保障

それでは、本当に必要な部分とは、どういうところなのでしょうか?
まず最初に、やはり一番気になるのは、子供を養っている私に万が一の事があったらという事!
たちまち娘や息子たちは生活に困るという事で、死亡時や高度障害を負った時の保障は必須だろうと考えられる方が圧倒的多数ではないかと思われます。

そして次に気になるのが教育費!
確かに、今や幼稚園から大学まで、全てを公立で賄ったとしても、1,000万円は要ると思っておいた方が無難な時代で、それが私立ともなると、どのくらい掛かるか想像も付きません。
よって、この部分も確保できれば安心というものでしょう。

加えて、自分や子供が病気や怪我で長期療養を必要とした自体を想定すると、それなりの治療費や収入保障があればというよりは、あった方が断然いいだろうという事になってきて、この3点を重要視した保険選び、これが賢明であるという事になって来そうです。

死別・離別・未婚の3パターン

けれど、シングルマザーと一口に言っても、死別・離別・未婚と、大きく分けて3つのパターンがあり、それぞれで経済状況が全く異なりますから、確かに、誰だってお金があった方がいいに決まってはいますが、その最低限必要な金額というのは一律ではないという事ですね。
ですので、先にそれを整理する事にしましょう。

例えば、死別の場合だと、遺族年金というのがもらえますから、取り敢えず、月々の生活に困る事はそれほどありません。
実はこの国民年金や厚生年金こそが最高級の生命保険であって、大卒の夫が43歳で死亡!
妻は一つ年下の42歳で、10歳と5歳の子供がいたとします。

すると、年収にもよりますが、最もオーソドックスな400万円で見た場合、奥様のための遺族年金は年間80万円ほどで、これにお子様の手当として1人当たり22万円ほどが加算されるのです。
そうすると、まあ贅沢はできないものの、何とか食べては行けるという事になって来るでしょう。

でも、勤め人の場合は、こういう見解が成り立つものの、自営業者はそうは行かないとおっしゃる方が時よりいらっしゃいます。

けれど、それは息子や娘が大きくなって以降、中高年ヤモメ年金(寡婦年金)が支給されないからというだけの事であって、取り敢えず子供たちがそれぞれ満18歳を迎えるまでは、この遺族年金が受け取れますから、先の例ですと、母親が50代に突入しても、それほど心配する必要性はないのです。

むしろ、例え寡婦年金の受給者資格はあっても、遺族年金をもらっている間は除外される事を考えると、大差のない事も多いという事ですね。

団体信用保険の加入と住宅ローンの返済

おまけに、家やマンションを持っていれば、恐らく住宅ローンを組んでいて、その際、団体信用保険に入っておられるものと思われますから、自動的にローンの残高は返済され、その後、家賃等も不要になります。

また、通常の生命保険に加入していれば、まとまった死亡保証金が給付され、それで子供の学費を賄うという事も十分可能になりますので、上記の必要な部分のうち、精精3つ目の自分や子供が怪我や病気で長期療養を必要とした時など、所謂不意な出費を助けてもらえれば、後は何とかなりそうです。

という事で、安価な掛け捨ての定期保険で、医療保障や女性ならではの疾病に対するサポートなどを用意される事をお勧めしておきましょうか。

保証型の学資保険!貯蓄型

ところが、離別の場合だと、何しろ元にせよ、現にせよ、旦那がまだ生きている訳ですから、遺族年金も死亡給付金も一切入って来ませんし、持ち家だって、それはあくまでも建前上の話であって、実際には銀行のもの!

例え慰謝料や養育費をもらっていたとしても、その金額によっては、やはり自分の力で生活費や教育費を維持する必要性が出て来る事も大いに考えられますし、さらに、未婚の母となれば、それが必須の状況であるという事です。

よって、この2つのケースには、上記3つ全ての必要性が生じます。

となると、やはり一番ベターなのは、学資保険、それも、保証型の学資保険という事になり、多くの保険会社の営業がおすすめするのもそうした商品です。

事実、これなら、毎月保険料を支払うという名目で、実際には、子供のための高等教育資金を積み立てているようなもので、主に大学進学時に満期となり、祝い金として利息付きで帰って来ますから、それを学費にするという事が容易にできるでしょう。

その上、死亡保障や医療保障が付加されていて、契約者である自分が他界した際には、受取人である子供がその死亡保証金を受け取れるのですから、何があっても安心というもの!

加えて、その子供自身が怪我や病気で入院すれば、その後の通院も含めて療養費が支給されるという事が圧倒的多数で、正しく痒いところ全てに手が届くような素晴らしい代物なのです。

その代わりに、これだけの立派な保険は、掛け金も中途半端ではなく、サラリーマン家庭でも、必死に家計を切り詰めて支払っているようなものですから、低所得者のシングルマザーには高嶺の花とも言えるでしょう。

ですので、取り敢えず学資保険に入るのであれば、余分な保障の部分は排除し、積み立てだけともいえる貯蓄型にされる方が賢明だろうと思われます。

それでも、自分が死亡したり、高度障害を負った際には、それ以後の保険料が免除された上で、きちんと期間満了時には、最初の約束通りの祝い金が支給されるのです。
これで、何とか上記2つの心配は大幅に軽減されるものと考えられます。

共済や安価な定期保険

ただ、無論、それだけでは全てにおいて十分とは言えません。
そこで、プラスとして、共済や安価なネット保険などの定期保険に加入するという手がある事を知っておいて頂きたいのです。

定期保険というのは、早い話、一定期間の保障を約束するもので、その内容は、比較的自由自在に選択する事が出来ます。
例えば、自分が寝込んでしまって、仕事ができなくなってしまった際の収入保障を付けておけば、安心して治療に専念出来るでしょうし、そのための医療費保障を付帯させる事も出来るのです。

終身保険との最大の違いは、多くの場合5年から10年で契約満了となり、その後は再度更新になるという事と、掛け捨てで、例え期間満了を迎えても、祝い金や返戻金がないという事ですが、その代わりに、保険料が安いのが取り柄で、ちょうど貯蓄型学資保険の足らずを補うには最適という事になってくるでしょう。

また、30歳で10年保障の商品に加入すれば、40歳で更新となり、その際、加齢に伴う保険料の値上がりは否めませんが、そこは少し頑張って、もう一期!
次回更新となる50歳では、子供が独立している方も多く、そこで打ち切ることも可能です。

つまり、学資保険にせよ、定期保険にせよ、終身のように一生涯守ってもらえるというものではないものの、この組み合わせにより、本当に必要な時に必要なサポートを受けられるという意味では、最も無駄がなく、保険料に家計を圧迫される率の低い方法だと言えるのではないでしょうか。

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