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“お得なプランがあるんですよ!”
そろそろ見直しを進める時期にあると思った顧客に向かって、必ずと言っていいほど生命保険会社の営業や担当者が声を掛けて来る時の第一声、それがこの一言ではないかと思います。

しかし、そうは言われても、自分自身が本当にお得な保険とはどういうものなのかが分かっていなければ、それを端から却下するか、鵜呑みにするかのどちらかしかありません。
比較や検討のしようがない訳ですから、ただただ困るばかりで、正しい選択などできるはずがないというものです。

それでも、生保レディーたちにプラン変更の話を持ちかけられれば、大抵の方は、取り敢えず話を聞き、前向きに考えられるそうですから、尚更の事、全くもって困ったものです。
恐らく、多くの皆さんの頭の中には、月々の掛け金が安く、それなりに医療保障等が充実していれば、一応いい商品だと思われるのでしょう。

特に、10年以上前に加入したものであれば、当然の事ながら、今とは全く中身が異なります。
そのため、内容的には何を見せられても、画期的に見えてしまうものなのです。

手厚いサポートと無料サービスなど好条件が付帯して安価な商品

実際問題、大半の会社が進める終身型の医療保険の条件は、入院日額1万円で、手術をすれば10万円ないし20万円のお見舞い金支払い。
加えて、先進医療を受けるための給付金も出しましょうというもので、21世紀に入った頃には、ほとんど考えられないような手厚いサポートぶりです。

ですが、今やそれが当たり前である事を考えると、その上で且つ、更なる無料サービスや好条件が付帯していて、どこよりも安価なものこそが、真のお得な商品という事になってきます。

そこで、ひとまず価格だけで見極めるのが最も分かりやすく、手っ取り早い方法という事になるでしょう。
そう、毎月の保険料がいくらかという部分ですね。

終身保険の場合は月額で割り出すことはできない

ただし、終身保険の場合は、単に月額だけで安いか高いかを割り出す事はできません。
問題は最終的に支払う総額がいかほどになるのかで、例えば、現在30歳の男性が、払込期間30年の終身保険に加入したとします。
月々の保険料は1万2,000円です。

すると、トータルで432万円を納める事になるのですが、これが月額1万1,000円で35年払いの商品となるとどうでしょうか?
なんと、払い込み満了時までに納める総額は462万円と、大幅に先のプランを上回ってしまうではありませんか?

しかも、現役時代と年金暮らしになってからとでは、保険料が占める経済的負担の大きさが違ってくることも考える必要性は低くなく、必ずしも月額が1円でもリーズナブルならいいとは限っていないという事になりそうですね。

ただし、例え払い込み総額の高い保険でも、月払いではなく、年払いにすると一気に安価になり、本当にお得になる事も大いに考えられます。
というのも、終身型の生命保険の場合は、貯蓄としての要素は高く、老後に解約する事により、まとまったお金を手にすることができるからです。

月払いより年払いがお得?

そうなると、当然、1円でも少なく払い、1円でも多く受け取れる方が嬉しい訳で、毎月ではなく、1年に一度まとめて支払う事による割引率もしっかりチェックするべきでしょう。
そして、ボーナスなどを貯金代わりに当てるのも一つの手です。

尚、年払いや半年払いというのは、1年後、あるいは半年後の保障分を先払いするというもので、所謂未経過保険料を納付する形になります。

そのため、途中解約すると、そこから先の分が返って来ないと思っておられる方もおられますが、それは昔の話!
今は保険法が変わり、しっかり戻って来ますので、その点はデメリットにはなりません。

保険料控除と年末調整や確定申告での還付

また、一時払いは初年度のみしか保険料控除の対象になりませんが、年払いは1年に一度必ず支払う訳ですから、毎年確実に年末調整や確定申告で還付が受けられます。

さらに、この部分で少しでも得をしたいのであれば、死亡保障をメインにした生命保険に医療保障や貯蓄を特約として付帯させるのではなく、医療は医療保険で、積み立ては個人年金保険などで別途加入する事により、それぞれの項目ごとに保険料控除の対象となりますから、その上限が一気に拡大されます。

無論、全てを同じ会社で入らなければならないというものではなく、本気でお得なプランを組みたいのであれば、各社の同じ内容で且つ、1円でも安い商品を組み合わせてプランニングするのが最良。

ただし、それには、素人では手間が掛かり過ぎますので、特定の保険会社に所属せず、各社の商品を自由自在に斡旋出来るファイナンシャルプランナーにご相談されるのが賢いでしょう。

T-PECの特約

最後に、プロのプランナーに相談するのがベストだとは分かっていても、やっぱり自分の事は自分で決めたいということで、できれば自力で何とかいい保険をとおっしゃる方も少なくないと思います。

そこで、その際に一つ、大きなポイントとなる部分をご紹介しておきますね。
それはズバリ、T-PECという特約が無料で付いているか付いていないかです。

このT-PECというのは、優秀なセカンドオピニオン、所謂専門医による診察と治療が受けられるサービスで、本来、この協会のようなところに加入するには、5万円ほどの入会金と2万円近い月会費が必要となります。

しかし、それがただで利用できるとなると、仮に月額1万5,000円の保険でも、優に元は取れる事となり、僅かな差額の商品同士を比較検討する場合には、正に決定打ともなり得る条件です。

無論、そんなもの要らないという方には、無駄なおまけという事で、これが付いていないから安いという商品がお得なプランということになりますが、興味のある方は一度、この辺りも調べてみられてはいかがかと思います。

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