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ノンフリート等級制度とは、後からできた用語です。
本来は事業者向けの自動車保険で、10台以上の自動車を同じ契約で結ぶ際に、割引率が違うフリート等級の名称に加わった言葉です。
9台以下の自動車保険契約のことをノンフリート契約と呼んでいます。

通常の一般家庭の場合での自動車保険は、ほとんど全てノンフリート契約なので、この用語の意味について深く考える必要はありません。

しかし、近年この言葉が頻繁に使われたのは、等級に応じた料率に、事故有料率と呼ばれる新たな計算方法が加わったためです。
今までは事故がなかった場合の6等級と、9等級から、3等級ダウン事故があった場合とで、同じ6等級であった場合の割引率は、全く同じだったわけです。
これを事故有料率を加える事で、事故があって等級がダウンした場合は、そうでない場合よりも割増になるように割引率が改定され、それが全ての損保会社で共通となりました。

これは保険料の公平性を向上させるための目的で、交通事故を起こすと精神的苦痛と共に保険料負担も重くなるということです。
更に事故有料率の適用期間は、3等級ダウン事故1件につき3年間の適用とし、1年経過するごとに等級は上がるのですが、それでも事故有料率は1年分しか引かれず、割高の保険のままになります。

等級引き継ぎの際の注意点

まず等級は、全ての損保会社で引き継ぎができますから、この事故有の料率が適用された3年間の間に、今までの自動車保険を解約して新規に契約してもメリットは少ないです。
つまり、前契約で事故を起こして保険を使った場合は、最低2年の間は自動車保険は変えないほうが良いですね。

事故有料率は、正確な用語で言うと事故有係数と呼びます。
これは3等級ダウン事故の場合、3年間ずっと同じというわけではなく、1年毎に1年分が減算される仕組みになっています。

3年後に1年の事故有となるので、契約期間満了と同時に自動車保険の乗り換えをするなら、このタイミングであれば保険料も大きく上がることはありません。

注意したいのは、この場合、少なくとも前契約満了から、8日以上開けてから新規契約しないと、1年減算とならない場合があるという点です。

割引率を考えて契約する

同じ新規契約でも、6等級全てが同じ割引率ではありません。
例えば年齢を問わない契約の場合は、25%割増し、21歳以上補償で10%割増しなどで、割引となるのは26歳以上からが多いです。

交通事故の確率は、年齢が高ければ下がるということはなく、免許所得から大体10年前後くらいが、一番確率が低くなります。
特に家庭を持つとその割合が高く、子供がいればさらに事故確率は下がる傾向があります。

また7等級からのスタートだと、やはり26歳~35歳以上が最大の割引率となっており、家族同士で等級を引き継ぐ際にも、その年齢が最もコストが低いということが言えます。

しかしながら、等級を考慮して自動車保険に入るのも、考えてみれば変な話です。
交通事故を起こすと精神的負担も大きいのですから、できるだけ安全運転を心がけたいものですね。

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