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独身なら必要なし?生命保険の必要性と必要保障額について
独身者の生命保険の必要性
独りだから、生命保険なんて要らない!
という人もいれば、いや、やっぱり要ると思うという人もいて、まさに独身者を巡る生保の必要性は賛否両論!!
しかし、こればかりは、どちらが正しいとか、間違っているという事は言えません。
なぜなら、公的健康保険があって、さらにそれによる高額療養費制度まである我が国においては、元々民間保険など必要ないものである事はまぎれもない事実だからです。
とは言え、それでは十分でない事も珍しくなく、足らずを補うためのものである事を考えると、やはりあるに超した事はないという事になり、独り身だからとか、妻や子供がいるからという事は関係ないものと思われます。
そう、そもそも生命保険というのは全ての人において、要ると言えば要るものであって、要らないと言えば要らないものなのです。
既婚者の加入率は90%以上
独身者が本当に保険なんか必要なしと考えておられるのかというと、それが全くそうではありません。
特に独身男性の多くは、結婚したら入るどころか、入らないといけないものだとすら考えていて、実際に我が国の既婚者の生命保険加入率は90パーセントを超えています。
ただ、この「結婚したら」というのが何ともくせ者で、晩婚化が進む昨今、正直なところ結婚したらと思い込んでいると、いわゆる生保の絶好の加入時期を逃してしまう事も大いに有り得るのです。
20代のうちに良縁に恵まれれば、そうでもありませんが、近頃は男女を問わずアラフォーで初婚という方も珍しくはなく、そうなって来ると、保険の契約年齢は一気に上昇します。
そして、それに伴い掛け金もいきなり高額になってしまうのです。
早期に加入して月々の支払いを少額にする方がお得?
まあそれでも、加齢とともにキャリアを積み、収入も増えていれば決して支払いが苦しいという事はないでしょう。
ただし生保というのは、何歳で入ろうが保障内容に大差がない限り、払込満了までに納める保険料にも大差がない仕組みです。
となると、その保障を月々少額で長期間にわたって維持している方がお得ではないでしょうか?
もっと分かりやすく言えば、同じ料金で20年面倒見てもらうのか、30年面倒見てもらうのかという事で、それならば当然後者の方がお得でしょう。という事になるのではないでしょうか。
独身か既婚かにかかわらず、早期に生命保険に入る事は決して贅沢な事でも、もったいない事でもないと言えるでしょう。
とは言っても、若いうちは、大きなプランに加入する事が経済的に難しい方も大勢いらっしゃいます。
ですので、そこは幸いにも家族がなければ必要保障額も少ないという事で、無理に多額の保険金が下りるような設定をする必要はありません。
何だか高齢者と似たような見解ですが、取り敢えず葬式代くらいを目安に、死亡保障額500万円以下のプランで十分だろうと見られます。
掛け捨ての定期保険はどうなの?
ただし、安価な定期保険はお勧め出来ません。
なぜなら、その大半は無解約返戻金型と呼ばれる、いわゆる掛け捨てで、しかも10年~15年で更新を迎えるものが多いからです。
この無解約返戻金型というのは読んで字のごとく、中途解約しても1円のお金も戻って来ない上、更新時にはそのときの年齢で新たな保険料が計算されますから、自動的に値上がりしてしまうのです。
ならば、最初から低解約金型の終身保険に加入しておく方が利口ではないでしょうか。
こちらも、低解約金型というくらいですから、中途解約すると条件は悪く元本割れする事もしばしばですが、それでも一応返戻金は発生しますし、払い込み期間終了まできちんと支払いすれば、着実にお金は増えます。
これなら、一応貯蓄という名目も添えられますね。
そして何より、最後までずっと一定の保険料を維持出来るメリットは大きく、後は家族が増える度に安価な定期保険を付け加える事により、比較的リーズナブルに充実した保障を準備する事が出来るでしょう。
医療保障の重要性
また、病気はさておき怪我となると、年齢問わずいつ見舞われるか分からないもので、むしろ無茶をしがちな若者ほど、災難に遭う確率は高いものです。
それを想定すると、医療保障を確保しておく事はポイントで、これが最優先だと考えてもいいくらいですね。
死亡保障保険に入らなくても、取り敢えず医療保障保険への加入です。
それに、今時の医療保険は、介護保険と同様、生命保険料控除の対象となります。
年末調整や確定申告で年間4万円までの還付手続きが出来ますから、入院保障と通院保障、それに手術給付金などの付いた医療保険とがん保険、合わせて月々3,500円程度のプランに入っておけば、節税対策にもなるのです。
ちなみに終身でも定期でも、死亡保障保険や学資保険、それに養老保険は全て一般生命保険となり、先に述べた介護・医療保険とは別枠で申告する事が出来ます。
となると、そこに20代男性なら同じく月額3,500円程度で済む終身保険に加入しておく事により、それぞれ4万円ずつ、合計8万円の控除が受けられるのです。
もちろん、いくら上限一杯一杯まで申請したところで、全額が返って来る訳ではありませんが、扶養家族のいない独身者にとって、この生命保険料控除は、かなり大きいものと思われます。
このように税金面でも、生命保険に加入するメリットはあるのです。
結婚・出産を控えた独身女性が加入するメリット
もちろん、独身女性にも同じことが当てはまります。
しかも、女性の場合は結婚してすぐ主婦になるばかりでなく、ママになられる方も少なくありません。
そうすると、まず、妊娠中は保険の新規加入が困難で且つ、出産までに切迫早産や帝王切開となったとなると、益々条件は悪くなります。
5年以上待たないと引き受けてもらえないとか、例え入れてもらえても産婦人科系の疾患やトラブルには一切対応しないと言った特定部位不担保などが添えられる事が珍しくないのです。
その点、独身のうちに入っておけば、そうした妊娠中の入院や手術に対しての給付金も受け取れ、当然、その後も従来通りの契約内容が維持出来ます。
そういう意味では、男性よりも女性の方がさらに、独身のうちに生命保険に加入するメリットは大きいと言えるでしょう。
尚、個人年金保険についても医療・介護保険と同様、一般生保とは別枠で保険料控除を受ける事が出来ます。
こちらも上限4万円までですので、余裕があればそれこそ貯金のつもりで入っておかれても悪くはないのではないでしょうか?
知識がないため自分一人で保険を選ぶのは不安という方も多いかと思います。
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