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合格率が高い?介護職員初任者研修の難易度について
以前までのホームヘルパー2級資格に比べると、名前も堅苦しくなっているし最後に「筆記試験の合格」という条件もついた介護職員初任者研修は、取得が難しいのではないかと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆記試験が追加されたから難しい?
確かに、ホームヘルパー2級と“同程度の資格”であるということを考慮すると、ホームヘルパー2級資格はただ講義を聞いてカリキュラムをカバーするだけで資格をもらえていたのに対して、介護職員初任者研修では講義の最後に筆記試験に合格する必要があるため、必然的に「難しくなった」と解釈できるかもしれません。
ホームヘルパー2級資格カリキュラムとの変更点
しかし内容そのものについては多少の変更点があるにせよ、ほとんどは以前のホームヘルパー2級資格のカリキュラムと同じであるので、学習内容の難易度が格段に上がったわけではないのです。
介護職員による事件や事故も度々報道されるようになった昨今、講義を受ければ誰でも資格取得ができるというシステムから、“筆記試験の合格が必須=学習や職種に対する意欲、理解力がある”という点も考慮されるようになったということではないでしょうか。
また、ホームヘルパー2級資格カリキュラムからの変更点として、施設実習が無くなり実技演習が組み込まれています。
このため実際の現場を経験することなく資格取得に至ることになり、これが楽になったと感じる人や、反対に不安要素になると感じる人もいらっしゃるようです。
さらに、実技演習についてはホームヘルパー資格のカリキュラムよりも覚える必要がある技術が増えているため、この点が“難易度が上がった”と感じる要因になっていると言えるかもしれません。
これらの変更点によって、難易度が上がったとも下がったとも捉えることができるため、結局資格そのものの難易度の判定は一概にはできないようです。
合格率は9割以上!?
しかし、この試験の目的はあくまで“振るい落とす”のではなくカリキュラムの“理解度を見る”ためのものなので、特段難しいという事もなく修了試験を実施している施設での合格率はほとんどが9割以上であるといわれています。
さらにスクールによっては100%の合格率を保証しているところもありますので、そういったスクールを探すと再試験や分からない所の指導などのサポートが徹底しているのではないかと思います。
介護施設で実践できる知識やスキルを習得する
この介護職員初任者研修は、介護職に携わる上での入口のような資格です。
以前までのホームヘルパー2級資格は、本来訪問介護が行えるようになるために設定されたものだったので、施設で働くには学習する内容が不十分だったという背景もありました。
そのため、この資格を取得すれば介護職員として介護施設で働くための十分な知識やスキルを学習することができるようになったのです。
「介護の資格を絶対取るぞ!」という確かな意欲さえあれば、必ず資格取得は可能であると思います。