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生命保険の乗り換えとは?

生命保険の見直しとしては、大きく分けて3つ!

既存の商品をベースに、定期保険や特約を増減させる事により節約したり、足らずを補ったりするもの以外は、いずれも新規契約という形になります。

実際問題、生保会社のセールスたちは、何と言っても日々新たに契約を取るためだけに汗水流していると言っても過言ではないほどですから、お手持ちの保険をいつまでも大切に…なんていう事は、極力提案しないようにすると言っても過言ではありません。
となると、お勧めしてくれるは他の2つ「転換」と「乗り換え」という事になります。

下取りや切り替え=転換

narrator

尚、時より「下取り」とか「切り替え」という用語を使用する外交員もいますが、どちらも転換のことで、生保の外交員たちが最も力を入れたいところ!
「乗換」という言葉は、下手をすれば墓穴を掘りかねませんから、出来る限り使用しないように心掛けているようですね。

というのも、乗換というのは携帯電話でも似たようなシステムがありますが、手持ちの商品から、全く別の商品に移行する事であって、必ずしも同一の生命保険会社の間で検討しなければならないとは限っていません。

A社の終身保険から、B社の定期保険に変更するというようなパターンも大いにありで、営業としてはなるべく口には出したくない単語であるという訳です。
しかし、逆に我々加入者としては、本気で保険を見直し家計を節約したいのであれば、時に重要視する事も大切になって来るでしょう。

家や車の買い替えと理屈は同じ

では、転換とはどういった仕組みになっていて、どこが乗換と違うのか?というと、
現在加入している保険を解約し、そこに発生する解約返戻金を頭金に充当するという形で、新しい保険に入る形式です。
こうした方法は、家や車を買い替える際にも用いられるもので、これなら自力でまとまったお金を準備しなくてもなんとかなるというものでしょう。

しかも、今住んでいるマンションを売って、夢の庭付き一戸建てに引っ越したり、セダン車からワゴン車にしたりと、マイホームやマイカーの引き取り価格がそこそこ良ければ、現状と大差のないローンの返済額で、ワンランク上のライフスタイルが入手出来そうです。
また、不動産屋にしても自動車屋にしても、新築物件や新車を購入してもらえるとなれば、そこは頑張って、目一杯好条件の下取り価格を提示します。
実は、これと全く同じ事が保険業界でも行われていて、それこそが転換なのです。

そこで、これを活用すれば、保障内容が古く、不安な部分を回避出来るような最新型の商品に容易に加入出来ます。
おまけに、年齢や保障条件がアップした事によって値上がりしたとしても、頭金を差し引いた金額を平準割りしてくれますから、今とほとんど同じか、運良く行けば、少々月額が減額する事にもなるでしょう。
確かに、決して悪い話ではなさそうですね。

解約返戻金を元手に新しい保険に入り直す

narrator
ただ、今は昔と違いインターネットを使えば、自力でも家や車が売却出来る時代です。
また、そうした中古物件を専門に売買するいわゆる中古車屋と呼ばれる自動車屋や不動産屋も増え、WEB上で容易に査定してもらえたりもします。
そうなると、何も必ずしも、売る店と買う店が同一でなくてもいい訳で、少しでも高値で買い取ってもらえるところで処分し、そこで手にした現金による即日払いを武器に買いたたくというような事も十分可能でしょう。

生命保険だって大差はありません。
仮に今、貯蓄性の高い大手国内生命保険会社の終身保険に加入していて、解約返戻金が多額に入るとします。
すると、それを元手に、安価な通販型や外資系の商品に乗換える事で、かなりお得に最新の生命保険に入れたりもするのです。
実際問題、下取りとは行きませんから、それを頭金に充て、月額を下げるという事は出来ませんが、元々定額の今風の商品なら、そんな小細工をしなくても、月々支払う金額に大きな差が生じる事は、そうはないものと見られます。

年払いの割引のメリット

しかも、保険には「全納」と呼ばれる支払い方法があって、これを活用する事により、益々格安で新規加入出来る事になるでしょう。
というのも、この全納払いというのは、ある程度まとまったお金を保険会社に預け、そこから年に一度ないし半年に一度、年払いや半年払いの保険料を引き落としてもらうというシステム!

ですので、転換の下取りと似たようなもので、大金を手にしたために、浪費してしまうという事態を回避出来る上、そこには年払ならではの割引に全納の割引も加わりますから、一気にその率は高まります。
そう、損するどころか、メリット満載の保険見直し大作戦なのです。

ただし、例え既存の商品の解約返戻金が思いの他多く、リーズナブルなものに乗り換える事により、一括払い出来るとしても、それが必ずしも利口とは限りません。
何故なら、一時払いにしてしまうと、保険料を支払うのはその年だけで、以後、年末調整や確定申告で受けられる生命保険料控除が意味を持たなくなってしまうからです。

全納なら控除対象になる

それに対し全納は、いわゆる保険会社で開設した自分の口座に預けてあるお金を毎年一度、納期を迎えるタイミングで引き落としてもらうという形で、正に年払ですから立派な控除対象になります。
ですので、無論、他にもいくつか生命保険や医療保険などに加入していて、十分保険料控除枠の上限に達しているとか、一括払いの割引率が目を見はるほど高いのであれば、それを選ぶ価値もあるというものですが、それほどでもないのであれば、全期前納にされる事をお勧めします。
尚、この最初に払い込み満了期間分までを受け取る全期前納型でなければ受け付けないというところもあるにはありますが、その一部でもOKという会社も多いので、それがあるかないかも、比較検討の対象に出来そうですね。

と、こういう話をすると
「でも見ず知らずの会社で新たに契約するとなると、また一から告知書を出し、審査を受けなきゃならないし、年齢的に保険料が高くなる」
と心配される方がおられます。
確かに、これは保険の乗換においては大きなデメリットで、特に健康状態に不安を抱えておられる方なら、躊躇されるのは致し方のないところでしょう。

ならば、転換なら、その心配は無用なのかと言うと、とんでもない話!
例え同じ会社の商品であっても、転換によって新しい保険に加入する事は、間違いなく新規契約ですから、他社と何ら代わる事なく告知し、審査を受け、引き受けが確定すれば、めでたく商談成立となるのです。
もちろん掛け金も、その時の保険年齢で契約されますから、乗換のデメリットは、転換のデメリットでもあると言っても過言ではないという事を知っておいて頂ければと思います。

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