自動車リサイクル料金 返金

「リサイクル料金」や「リサイクル券」というものをご存知でしょうか。
実はこれ、新車を購入された方はその際にかならず支払っているものなんです。
リサイクル料金とは、車の部品として使用されるエアバッグなどの一部処分に専門的な技術が必要な部品を処分する際に必要な料金になります。

査定額に上乗せされるか別に支払いを受けることができる

このお金は、廃車にするときに使用されるものなのですが、その支払いは前払い式となっています。
よって、新車を購入するときに誰もが支払っているのです。
そしてその際に渡されるものが、料金を正しく支払っていることを証明する「リサイクル券」となります。

ではこのリサイクル料金、車を処分にするときに適用されるのであれば、売却の場合はどうなるのでしょうか。

このお金は、中古車買取専門店等に売却する場合は戻ってくるのです。
リサイクル券を業者に譲るときに、査定額に上乗せされて返金される、もしくは別途支払われるシステムになっています。

資金管理料金は新車購入者の負担に

ただし、ここで注意してほしいのはリサイクル料金として支払っている金額のうち、「資金管理料金」だけは、新車購入者の負担となるという点です。
資金管理料金とは、文字通りリサイクル料金のうち、部品処分に利用される料金をその車が廃車になるまで、資金管理法人が管理するための手数料のようなもの。

この資金管理料金だけは、リサイクル料金を支払った時点から資金の管理が始まるため、新車購入者の負担となるのです。
ですから、中古車買取会社に売ったときには、リサイクル料金すべてが返金されるわけではなく、新車購入時に支払った分から資金管理料を引いた金額が戻って来ると考えるのが通常です。

自動車リサイクル法の導入

リサイクル料金について、もう少し正しい知識を身につけておきましょう。
車の部品に利用されるエアバッグなどの資源を処分するのには専門的な技術が必要になります。
そのため2005年から「自動車リサイクル法」というものがスタートしました。

この法律は、自動車販売業者や輸入業者に対するものとなります。
これにより業者は、自動車部品のうち「シュレッダーダスト」「エアバッグ類」「フロン類」を引き取り・リサイクルする義務が発生しました。そして、その処理費用を車の所有者が負担することになっているのです。

契約時には返金について確認する

リサイクル料金は車種やその車に利用されている部品のうちで、適用される部品の数によってことなりますが、およそ6,000円〜18,000円ほどです。
車を売る際にはちょっとでも得をしたいもの。

リサイクル料金について、中古車買取会社が何も言ってこなかった場合はこちらから「リサイクル料金の返金についてはどうなっていますか？」ときちんと聞いてみましょう。
業者は少しでも安く車を買い取ろうと考えていますので、もしかするとうやむやにされてしまう場合もあるかもしれません。