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自動車を所有すると必ず維持費がかかりますが、一般家庭の平均で維持費の内訳を見てみましょう。

小型車1,600CC以下
・車検費用:12万円前後
・年間ガソリン費用:約14万円
・定期点検費用12ヶ月:3万円前後
・自動車保険:5万7,000円
・ローン年間:30万円(月々2万5,000円)

合計:64万7,000円

こうしてみるとなかなかの金額ですが、車検費用は毎年かかるわけではありませんから、52万円ほどが大体の費用ということが言えます。
毎月4万4,000円の出費を考慮して自動車を維持している事になります。
上記の例を見てみると、車検とローン費用を除くと、年間のガソリン費用が最もコストがかかっていることが分かります。

1リッター130円で計算し、30リットル満タンを月3回で計算しているんですが、ハイブリッドはこの約半分ほどかもしれません。
いずれにせよ、ランニングコストでガソリンの占める割合は高いです。

全国平均は約57000円!契約内容と補償

例えば、保険料の全国平均と言われる約5万7,000円からすると、契約では賠償は無制限なのに、保険料が安くなるを不思議に感じないでしょうか?
このカラクリは非常に単純で、実はちゃんとした根拠があるからです。

  • 運転歴ではなく、契約履歴が長ければ割引率が高いということ
  • 賠償保険でも、支払いには法的根拠が必要で実際は無制限ではない
  • 割引率が高いということは、保険充当部分が殆ど無いということ
  • 例えば、一度も車を保有したことのないゴールド免許の人がいたといます。
    いわゆる、ペーパードライバーですね。
    この人が、新車で車を購入した場合、保険料は安いでしょうか?
    実は全く安くはなりません。

    理由は、初回の契約では必ず6等級からスタートになりますし、自動車の走行距離が5,000キロ未満では、運転初心者と同じ扱いだからです。
    これは、車検証の初年度登録で直ぐわかります。

    反対に、自動車運転は週末だけ、100キロくらいの長距離旅行が好きな人の場合、必ずしも保険料が高いわけではありません。
    これは走行距離で見れば簡単にわかります。
    以下がその理由です

  • 日常使用の走行距離
  • 駅と家までの距離が往復5キロ弱×毎月22日使用(買い物&家族送迎)
    年間走行距離:110×12=1,320キロ
    週末旅行で車使用月2回、往復100キロ弱
    200×12=2,400キロ
    帰省で年2回、約300キロ走行2回:年間600キロ
    年間合計4,320キロ

  • 週末限定使用の走行距離
  • 週末100キロ×4=400キロ
    400×12=4,800キロ
    年間合計4,800キロ

    こうしてみると、自動車保険の見積りでは、「家庭用」とか「週末使用」といったのは目安であって、実際は実測距離だけを参考にしているということがわかると思います。

    日常使用とは家族のケースが多く、週末使用は単身者が多いと言われます。
    しかし注目していただきたいのは、どちらが乗り降りの回数が頻繁であるか?という点です。

    これは圧倒的に日常使用ですよね。
    つまり、自動車保険では日常使用といった場合は、限りなく毎日自動車に乗る機会があると考えていることになります。

    どのような状況で事故が起こりやすいかを考える

    自動車保険には、実は個人個人でそれぞれ過去の裁判の事例を元に、大体の支払い保険金額で、損保会社の損失にならない上限が設定されています。

    この保険金を保険料に割り当てるとき、契約から初期の頃は保険金充当分割合が高く、損保会社の利益率が低いように設定され、やがて契約年数が伸びると共に、保険金充当割合を下げて、大半が損保会社の利益率を引き上げる、付加保険料の割合を高くする様になっています。

    事故がないということは、当然ですが保険金が使われるリスクが少ないので、その準備の必要も薄いという事です。
    そのため無事故契約者が事故を起こしても、優遇されるということは絶対にありません。

    この年間平均保険料5万7,000円の内訳は、契約者自身が使える車両保険の割合で、その意味が随分と変わります。
    自動車保険の契約では、自分がどのような状況で事故を起こしやすいかを考ると、非常にわかりやすいかと思います。
    低速で走行し、混雑の多い駅前ばかりを走るのか、郊外でほとんど車が走っていない道路を走行するのか、などです。

    その意味では、保険料の相場や「安い」、「高い」というのは、実際はまるで無意味な比較であることが理解できると思います。

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