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財テクと聞いて、多くの方が真っ先に思い浮かべられるのが株や投資信託、あるいはFXと言った金融関連商品ではないかと思います。
今時、何をさておいても不動産投資という方は、それほど多くはないでしょう。

確かに、土地やマンションを買って一儲けするのも、バブルの時代は、ミドルリスク・ミドルリターンの悪くはない資産運用だと言われていました。
実際今でも、余裕があって、うまく行く事が保障されているのであれば、その見解に異論はありませんね。

ミドルリターン・ミドルリスクの口コミ

何しろ、現代社会における円普通預金の金利は平均0.25パーセントですから、1,000万円を1年間銀行に預けても、その利息は2,500円!
25,000円じゃありませんよ、2千500円です。
因みに、1,000万円の買い物をした時に取られる消費税が80万円である事を考えると、馬鹿らしくて怒る気もしませんね。

それを考えると、仮にワンルームマンションを1戸所有し、月額7万円で貸したとしても、その年収は84万円となり、銀行利息を大幅に上回ります。
どうにかこうにか、購入時に取られているであろう消費税だけは取り戻せそうですが、借り手が付かなければ、1円にもなりません。
それどころか、維持費を差し引くと明らかにマイナスとなりますから、必ず利益が上げられるとは限っていないのです。

その点、預貯金の利子というのは、取り敢えず預けておけば付くものであって、確実性という意味では、これに優るものはないでしょう。
正しくローリスクです。
されど、利回りは最低と言いたくなるほど低く、まかり間違っても、それで生計を立てる事など出来ないという事で、完全なるローリターンになります。

一方、株や投信は、高利回りであると同時に高リターンである事は言うまでもありません。
そこで、その中間レベルのリスクとリターンを背負っているのが不動産投資と言えます。
そう、こうしたところから、ミドルリターン・ミドルリスクと言われている訳です。

不動産投資とは?住居としての目的物を選ぶのがリスクが低い

不動産投資というのはそもそも、自分が住むためとか、店舗やオフィスなどを開業するためではなく、端からそれなりの経済的利益を得るために手やお金を出すもので、正しく投資です。
そして、それ用の集合住宅を投資用マンションと言います。

しかし、それには、安く買った物件を高く打って儲けるという種類のものもあれば、大家になって家賃収入を得るというタイプのものもあって、さらには、建物丸ごと一棟を買い取る一棟買いもあれば、集合住宅の一室のみを所有するものもあります。

ちなみに、前者の売買によって一気に高額利益を得るのはキャピタルアゲイン!
今だと、東京オリンピックを目掛けて、競技場周辺の土地価格が値上がりする可能性は低くなく、それを少しでも安い間に購入し、値が上がった時点で売却するというのが主流でしょうか。
新幹線の開業が決まったりすると、よく、特定のエリアでブームになるものですね。

しかし、サラリーマンやOLに持ちかけられて来る不動産投資は、家主になって家賃収入を得ませんか?
という後者のインカムゲインと言われるタイプのものが圧倒的多数で、一攫千金とは行きません。
その代わりに、毎月コンスタントにお小遣い稼ぎが出来るというもので、息が長いのも特徴の一つです。

また、売買と貸借、どちらを選択するにしても、その投資用物件は居住用とオフィスや店舗向けの事業用の2種類に分けられ、一般的には、住居としての目的物を選ぶ方が、リターンは低い代わり、リスクも低いと言われています。

賃貸住居物件や分譲マンション!不動産投資は儲かる?

投資用マンションとは、ズバリ、飯の種になる物件!
家賃というのは払うものだとばかり思っている人も多いかと思いますが、それを払ってもらえる身分になれるのです。
特に都会暮らしで、高額の賃料の住居にお住まいの方などは、心動かされるものがあるでしょう。
しかも、不動産というのは、原則として、土地がある限り、その価値が0になる事はめったにありません。
それプラス、節税対策に使えるなどと言って、あちこちの業者が美味しい話を持ちかける勧誘の電話を掛けて来る事はよくあって、うざいなぁと思われた経験のある方も少なくないのではないかと思われますね。

しかし、投資である以上、儲からないと意味も価値も全くないもので、損をする確立もそれなりにあってしかるべきです。
事実、大手が開設するセミナーなどでは、そういう事もきちんとせつめいした上で営業しています。
よって、それを一言も言わずに、ただメリットだけを並べる営業マンのいるようなところは、悪徳業者かも知れないと思っておいた方が無難かと思われます。

実際、ローリスクと言われる賃貸住居物件であっても、その周囲の坪単価や物価の上下によって、賃料が下落する事も珍しくありませんし、自信や津波などの自然災害で倒壊したり、大規模修繕費が必要になる事も大いに考えられます。
加えて、分譲マンションの場合、こうした災難に見舞われなくても、管理費や修繕積み立てなどの保有コストは必要不可欠なもので、それらを差し引いた分が利益として計上される訳です。

固定資産税も念頭に!住宅ローン減税と確定申告

投資用マンションは、本当に節税効果を持っているのでしょうか?
確かに、遺産相続の時などには、かなり有効な節税対策だと言われています。

というのも、現金で受け取ってしまうと、そっくりそのまま評価額になってしまい、そこから相続税が算出されてしまうのに対し、こうした不動産への評価は、どうしても市場取引の時価よりも基本的には低くなるからです。
おまけに、それを人に貸している事が証明出来れば、さらに納税額は抑えられ、確実に減税されるでしょう。
もちろん借入金もなければ、支払われる家賃の大半は利益です。

ただ、現時点でまとまったお金がなく、親の財産が受け取れる可能性もないというのであれば、残念ながら、この見解は該当しません。
しかも、大きな資産を保有する訳ですから、当然、そこには固定資産税が課せられます。
まあもっとも、ローンを組んで買うのであれば、住宅ローン減税が受けられるというもので、その部分の補填は何とかなるでしょう。
という事で、喜び勇んで初年度に確定申告をするとですね、住宅ローン控除の対象となり、翌年からは会社の年末調整で還付が受けられます。

ところが、買った家がマイホームなら、そこでおしまいですが、投資物件となると、その後も収入があれば、毎年青色申告しなければならず、賃料などで得たお金は全て、雑所得として扱われる運命にあるのです。
そのため、今度は、管理会社に払っているお金や借り主を見つけてもらうために不動産会社に払った仲介手数料や事務手数料などなど、とにかく経費として計上出来るものを片っ端から集め、細かく複式簿記と言われる規定の方法で記帳して行かなければなりません。
実に面倒です。
その上、もしそれがローンで買った物件だとすれば、果たしてどれだけの利益が手元に残るかは、正直言ってかなり微妙でしょうね。

典型的な失敗の例!ローンの支払いが苦しい

投資用マンションは本当に儲かるのか?
それをいち早く確認する事は、驚くほど簡単で、自分に今、どのくらいの預貯金があるかを調べれば一目瞭然です。
仮に、それで分譲1戸でも買えるのであれば、多少なりとも儲けは出せるものと思われます。

されど、マイホームですら、多くの方はローンを組んで買われる訳で、そうなると、そこには必ず返済義務が付き纏います。
つまり、毎月7万円のローン返済があるとすれば、家賃7万円で貸しても収益は0!
それどころか、維持費を差し引くと、大幅な赤字になってしまいます。

そこで、少しでも高値で貸せる条件の整った物件選びは必須となる訳ですが、それには、立地条件の良さと設備の良さは必要不可欠で、当然、そういうマンションは売値も高いですからね、借り入れする金額も増え、その分毎月の返済額も大きくなるとなると、これは完全なるイタチごっこに終わってしまう可能性は低くありません。

結局、ローンの支払いが苦しくなって手放す事を決意!
こうして売ったお金で借金を返してようやく身軽になれたとおっしゃる方は後を絶たず、これが典型的失敗に終わった例です。

投資ではなく、預貯金として!老後の年金の一部としての価値

投資用マンションなんて、やっぱり儲からないものなんだと思われる方も多い事でしょう。
まあそうですね、どちらかと言えば、そう思っておかれた方が無難であるのは確かでしょう。
ただ、現金で購入出来るとか、そこまでは無理でも、かなりの頭金が準備出来、短期間のローンや少額のローンで買えるのであれば、その限りではありません。

銀行に預けておいても大して増える見込みのないお金をマンションという物体で持つ事により、利回りを着実に上げる事が出来ます。
特に余裕があって、不動産屋に貸した物件を又貸しという形で住民に貸すというサブリースが取れれば、自分に賃料を払ってくれるのは不動産業者であって、彼らには、空き家であっても支払わなければならない義務がありますから、空室時に無収入になる心配はなくなります。

加えて、実際には住民と業者との間での貸借契約によって貸し借りされている訳ですから、家賃滞納などのトラブルがあっても、自分自身が直接的に被害を被る心配もありません。
そんなこんなから、利益は減るものの、安全性は大幅に高まります。

そして、中高年の方なら、定年退職するまでに返済終了を迎えていれば、老後の年金の一部として価値を持つようにもなるでしょう。
実際、そういう長い目で見て、投資というよりは、預貯金代わりにという感覚なら、それなりの価値は十二分にあるものと思われますね。

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