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三大疾病保険金が下りる?下りない?生命保険と脳卒中
生命保険の三大疾病特約と脳卒中
脳卒中と聞くと、日本人の死因第3位にもなっているほど、恐ろしい病気というイメージをお持ちの方も多い事と思います。
しかし、脳卒中というのは、それ事態が正式な病ではありません。
というのも、単に脳の血管が詰まったり、細くなったりして血流が悪くなっているだけの状態だからです。
ようするに、血圧が高いというのと大差はなく、問題はそこから近い将来、どのような大病を発症する事になるかという事にあるでしょう。
脳卒中は正式な病名ではない?
昔の人は、突然倒れて頭や体が思うように動かなくなると、すぐさま悪い風邪に当たったと思ったらしく、漢語辞典には、卒中とは“卒然として邪風に中(当)たる”と記されています。
そう、正しく卒然の中に起こる非常事態を意味しているのです。
無論、今の国語辞典などにはちゃんと、“脳出血のために突然倒れる事”と書かれていますし、脳卒中については、“脳の血管の異常によって起こる病気である”と明記されていて、まかり間違っても、風邪などとは紹介されてはいません。
さらに、中には狭義では脳出血と脳軟化症を示すことまで説明している辞書もあり、これも厳密に言えば、さすがは医学書ではなく、文学書の説明という感じで、正しい解説とは言えませんが、それでも、ここまで分かると、別名「脳血管障害」と呼ばれるのも納得出来るというものですね。
では、脳卒中とは一体全体どのような病気なのか?正確に説明すると、脳の血管が詰まるか、破れるかの二つに一つで、必ずしも出血を伴うとは限っていません。
そこで、血管が詰まるタイプを「脳梗塞」、血管が破れるタイプを「頭蓋内出血」と区分けし、医療現場ではきちんと分類しています。
ですから、例えば、脳内の太い血管が動脈硬化によって細くなれば脳血栓症、心臓などから流れて来た血の塊が占拠して詰まれば脳塞栓症、そして、頭の中の細い血管が破れて血が流れ出せば、それこそが脳出血で、いずれにせよ要因は脳卒中であるものの、それぞれ全く異なる病気であると診断される訳です。
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生命保険の扱いも病名によって異なる
ちなみに、脳梗塞になると、血流によって配達するブドウ糖や酸素が脳内に行き渡らなくなってしまいますから、脳の細胞が死んでしまいますし、脳出血でも同様。
流れ出した血液に支配され、やはり細胞が破壊されてしまいます。
そのため、症状は実によく似ていて、治療においても共通点は少なくないとは言え、生保における扱いは、病名によって大きく異なって来るという事を知っておかなければなりません。
実際問題、脳梗塞で倒れ、この時とばかりに生命保険の三大疾病特約を使おうとしても使えず、がっかりされる方は後を絶たないのです。
とにもかくにも、正しくは何という病気で、どの程度重度なのか?
それによって、保険が下りるか下りないかが決るのであります。
三大疾病特約や特定疾患特約
確かに脳卒中は、癌&心臓病と並ぶ三大成人病の一つで、それらをサポートしましょうというのが、生保の「三大疾病特約」や「特定疾患特約」と呼ばれる医療保障です。
これらは先にも書いた通り、日本人の死亡原因のベスト3を占め、その中でこうした脳血管障害は、第3位になっている事は紛れもない事実ですし、年間約25万人の成人男女が発症!
すでに既往症として抱える人と合わせると、その数、200万人にも達しようという勢いで増え続けています。
しかも、寝た切りになってしまった方々の引き金となった疾病を調べると、その約3割がこの脳卒中関連の疾患で、現在、健康保険から支払われている全医療費の1割弱を占めているのです。
まさに人ごととは言えず、益々それをサポートしてくれる民間保険の存在価値を感じずにはいられません。
ところが先述の通り、脳卒中というのはあくまでも脳の血流が悪くなっているだけの状態であって、それを事由として発症する病気は、実に100種類以上にも上るのです。
そして、生保の三大特約が面倒を見てくれるのは「くも膜下出血」と「脳内出血」、それに「脳梗塞」の3種類だけで、何が何でも給付金を受け取りたければ、この3つのいずれかで患うのが絶対条件です。
まあもっとも、最も多い脳卒中は脳梗塞だと言われていますから、この面での確率それほど低くはなく、そこにくも膜下出血と脳内出血を加えると、これをクリアする事は、そう難しくはないかも知れません。
されど、そのままほぼ瀕死の重体が2ヶ月間継続する事が次なる条件で、そこから復活し、受け取った保険金を楽しく遣えるようになるためには、まさに体力プラス、時の運も必要不可欠になって来るでしょう。
そんなこんなを考えると、正しく保険として付帯させるべき保険であって、出来る限りお世話にならずに済むように、日頃から十分気を付けたいものですね。
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