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保険と言えば、生保会社や損保会社の営業マンが煩わしいというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、汗を掻き掻き走り回っているセールスのおじさん・おばさんたちは、実際には保険会社に所属する従業員ではなく、代理店の人間であることも珍しくありません。

特に、自動車保険や火災保険のような損害保険は、損保会社に電話し加入を検討している旨を伝えると、早速とばかりに担当者が連絡し、訪問してくれますが、そういった人たちは代理店からやって来ることが多いのです。

また、愛車を購入すれば、即ディーラーや中古車屋で任意保険の手続きが出来るシステムになっていますが、これも損保ジャパンなどの代理店としての一面を持っているからに他ならず、車検の際に修理工場やガソリンスタンドで更新手続きが出来るのも全く同じ原理です。

言われてみれば、なるほど!と納得される方も少なくないでしょう。

代理店の仕事内容

保険代理店というのは、一般的には、締結している保険会社からの委託を受け、生命保険や損害保険の販売を行っているところですが、それに付帯し新規契約の募集から、商談・契約・管理まで、様々な役割を請け負っています。

その仕事内容はかなり幅広く、まさに保険会社の事務という感じです。

変更や解約の受付はもちろん、保険金や給付金の請求依頼の受付、そしてそれに伴う保険料の領収と保管、あるいは必要に応じた返還と、領収証の発行や交付。

また、保険証券の発行もしなければなりませんし、満期日や返戻金の管理もしなければなりません。

加入者にしてみれば、生保会社のセールスと変わりのない存在で、申し込みをした代理店=担当者ということになりますから、保険金請求などの申し出もしてきます。

そうなれば、その手続きをサポートしながら親会社に報告しなくてはいけません。

紹介代理店と募集代理店

しかし全ての代理店がこれだけの仕事をバリバリこなしている訳ではなく、中には知り合いに軽く声を掛けるだけで利益を得ているようなところもあるのです。

というのも、実は保険代理店というのは「紹介代理店」と「募集代理店」の2つに区分されます。

紹介代理店

紹介代理店の方は、まだに読んで字のごとく、単に保険会社やの営業スタッフに、加入を検討している、あるいは検討してくれそうな人物や法人を紹介するだけで、一切勧誘や契約手続き等の販売行為はしません。

例えば、どこかの会社の社長や重役クラスになれば、内外問わず幅広い人脈と権力を持っていますから、仮に新入社員が入ってくれば、これで新規顧客候補を一人獲得といった具合に、いくらでもめぼしい相手を見つけられる訳です。

そこで、その情報を密接な関係にある生保会社や担当者に伝え、彼らが契約にこぎ着けることができれば、いくらかの手数料を受け取るという仕組みです。

実際のところ、代理店と言っても、一個人が勝手に動いているようなケースも少なくはなく、自分は後援者のような存在だと笑う人もいますが、それなりのマージンをもらっている訳ですから、その収入が多いか少ないかは別として、立派なビジネスだと言えるでしょう。

募集代理店

それに対し、募集代理店というのは、上述したように、保険会社から各商品の販売委託を受け、顧客確保から加入手続きまで全てを引き受けるところです。

そのため貢献度は高く、その数と力が保険会社の発展を左右すると言っても過言ではありません。
やはり広い日本列島の隅々までシェアを広げるためには、地元密着型として住民との架け橋を果たしてくれる代理店がなくてはならないのです。

そのため、優秀な代理店には、手数料率を上げるなど、様々なメリットがもたらされるように、なかなか美味しいビジネスだと言われているんですね。

ただし、保険を販売するには、それなりの知識が必要で、求められるスキルは、少なくとも保険会社の新人外交員レベルということになります。

そこで、開業を希望するにあたっては、まず営業職員と同様に、業界共通教育の一般課程試験に合格することは絶対条件で、更にいざスタートした暁には、保険業法による生命保険募集人登録義務などの規制を受けることになります。

ですが、ある意味、こうした資格と任務さえしっかり維持していれば、自分のペースで仕事ができますし、そこそこ儲かるということで、元生保会社のセールスレディーが結婚後や出産後などに登録し、細々とやっているケースもあれば、より高く飛躍するべく独立して大規模代理店を開業する人も大勢います。

そうなれば、今更ながら免許取得等の準備は無用で、すでに抱えていた顧客を持ったまま長年極めてきた仕事内容を継続できるのです。
素人が手を出すのとは違って、かなり優位であることは間違いありません。

また、FPの資格を取得して、会計事務所などに採用され、その中で代理店に就任する人も目立ちます。
というのも、保険会社と会計事務所というのは、いわば関連会社みたいなもの。
どちらも、人様のお金を考えるプロですから、法人や資産家などの年収を知り尽くした税理士たちが、生命保険や損害保険をおすすめすることは簡単です。また、お客様もついつい納得させられてしまうものです。

そのため、最初はそれこそ紹介代理店という形で、ちまちまと報酬を得ていたものの、それではもったいない・・・
いっそのこと、直接販売すればもっと儲かるということになり、すでに免許とキャリアを持つ人材を高額な給料で雇い、代理店を開設するという流れです。

集金代理店

この他、保険代理店には細かく分ければもう一つ、契約後の保険料を集金する「集金代理店」というのも存在しますが、前述の通り、現実には、募集代理店がこの業務もずっと担当するのが一般的で且つ、今はほとんど口座引き落としかコンビニ払いということもあって、こうした専業店はかなり少なくなってきています。

乗合代理店

また、稀に法律が緩和されて以降、急激に増えた保険の無料相談や見直しなどで知られる複数の会社の商品を中立な立場で扱うと言われている代理店を紹介代理店だと思われておられる方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。

単に何社ももの媒介を請け負っているというだけで、役割は募集代理店と同じで「乗合代理店」と呼ばれる存在です。

近頃は、この乗合代理店の横暴さが叫ばれ、金融庁が規制に乗り出したりもしていますが、我々消費者が重視すべき優良なる代理店の選び方はただ一つ!フットワークの軽さでしょう。

代理店とは読んで字のごとく、保険会社にとっての代理人であると同時に、我々加入者にとっての代理人でもあるのです。

それが思うように動いてくれないのでは、いざという時に困ることは目に見えている訳で、その辺りの動きや評判などをしっかりチェックして選びたいものですね。

全国に多くの店舗を展開している「保険見直し本舗」。
こちらも乗合代理店として、複数の保険会社の商品を取り扱い、相談者にとって適切な保険を案内してもらえます。

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