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引越しと単身パックの一時預かりサービス
引越し業者は、今や全国に200社近くもあると言われ、それだけ多くのサービスも充実してきています。その一つに、単身者向けの引越しサービスである単身パックがあります。
また、引越しと入居の間に期間がある人に向けて、一時預かりサービスも設けられています。
ここでは、そういったサービスを利用する時の注意点やメリット・デメリットについて紹介していきます。
単身者向けの引越しサービス
そもそも、引越し業者を利用するのは、家族で引越ししたりするために、荷物が大量にあったり、大きな家具などは持ち運べないので、業者にお願いするというものが通常でした。
その中で、単身で引越しをする人も多くいますが、そのような人には大掛かりな引越し作業を想定した引越しサービスでは、費用的に割高になってしまいます。
単身者は通常、あまり荷物の数も多くなく、大きな家具も使っていなかったりする場合があるためです。
こういった状況の中、単身パックサービスが普及してきました。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
サカイ引越しセンター:せつやくコース
日通:単身パック
アリさんマークの引越し社:ミニ引越しプラン
これらのサービスは、通常の引越しサービスに比べて割安な価格設定になっています。
ただし、どのような場合でもこのサービスの利用ができるわけではなく、条件があります。それは専用の収納ボックスがあり、これに入りきる量であることです。
例えば、日通の単身パックですと、単身プランSにおいては、幅108センチ、奥74センチ、高さ155センチの大きさの収納ボックスに入りきる必要があります。
他のサービスでは、アリさんマークの引越し社のミニ引越しプランにおいては、ダンボール20個まで、及び家電類など3畳分に収まる量となっています。
このように単身パックの収納サイズが決まっているのは、それら荷物を運搬する時の、滑車付きコンテナボックスに収まるかどうかが基準となっているからです。
宅配業者の人が使っているのを見かけたことのある人は多いと思いますが、このコンテナボックス一つ分に収納できることで、業者も運搬効率が非常によくなり、低価格でのサービスが可能となっています。
単身プランとの違い
上記の単身パックと間違えやすいサービスに、単身プランがあります。
これは、荷物が少量とはいえ、単身パックでは荷物を積みきれない人に向けたものです。軽トラックを用意して、そこに一度に積み込んで引越しをするサービスです。
単身パックのメリット・デメリット
では、単身パックを利用する上でのメリットやデメリットについてみていきましょう。
メリット
単身パックのメリットは、まず訪問見積もりの必要がないという点が挙げられます。
訪問見積もりをお願いするとなると、日程調整や条件の調整まで、引越しをする準備段階でいくつかの手間がかかってしまいます。
忙しい会社員の人などには、このような手間は想像以上に痛手となりますので、この手間がなく、手続きも非常に簡便な単身パックは、大きなメリットを持っていると言えるでしょう。
また、1つのコンテナボックスに収納してしまうので、ものが破損したり、紛失してしまう危険が少ないということも挙げられます。
トラックなどで運搬した場合は、さまざまな荷物を混載するために、運搬中にぶつかり合って破損したりするケースもあります。
その点、このコンテナボックス収納であれば、その危険はかなり少なくて済むでしょう。
デメリット
デメリットとしては、荷物制限が明確に決められていることが挙げられます。
つまり、その制限を超えると追加料金が発生してしまい、結果的に単身パックを利用しない方が安くなってしまうこともあり得るのです。
逆に、コンテナボックスのスペースが大きく余ってしまう場合も、コスト高になってしまいます。
このような時は、宅配便などを利用した方が、節約効果があるでしょう。
一時預かりサービス
引越しをする際に、新居に入るまで期間がある場合や、自宅を全面的にリフォームする場合、一時的に家具などを預かってくれるサービスが一時預かりサービスです。
これには引越し業者によるサービスと、トランクルーム会社によるものと、2つありますので、状況に合ったふさわしい方を選ぶことができます。
引越し業者のサービス
引越し業者に依頼するメリットは、何と言っても1社への依頼で一時預かりから引越しまでを、一貫して行ってもらえることでしょう。
2社以上に別れた場合には、それぞれで見積もりを取ったり、条件が異なるために、依頼する自分の手間が余計にかかったりしてしまいます。
一方で、引越し業社の一時預かりは、荷物の種類によっては預けられないものがあったり、預かる場合にも条件がある場合があります。
トランクルーム専門会社に比べて、引越し業社の保管庫は、空調や害虫対策に、それほど注力していない場合があるので、貴重品や気温・湿度によって変質してしまうようなものは、預かってもらえないこともあります。
また、引越し業社によっては、例えばサカイ引越しセンターでは、一時預かりサービスを受けられる条件として、自宅の全面的な改修、新居への入居に時間がある、といった場合に限られています。
依頼する引越し業社に、条件や保管環境をよく確認する必要があるでしょう。
トランクルーム会社のサービス
トランクルームには2種類あり、屋外型のものと屋内型のものがあります。
屋外型のものは車で運搬した際に、荷物の出し入れがしやすい、屋内型に比較して料金がやすい、といったメリットもありますが、屋外なので温度・湿度の管理はされてなく、またセキュリティといった面でも不安な面はあります。
それに対して、屋内型は空調管理もきちんとしており、セキュリティも比較的に良いのですが、自由に荷物の出し入れができないことや、料金が高めになっていることも挙げられます。
効率よく転居するために
退去から入居までに期間のある場合、一時預かりを引越し業社に依頼するか、トランクルーム会社にするかで頭を抱えることもあるかと思います。
自分の預ける荷物の内容と、上記のそれぞれの特徴を合わせて考えて、よりふさわしい選択をするようにしてください。
また、単身パックは割高になってしまうケースもあるので、事前にきちんと梱包してコンパクトにまとめておくことが必要です。
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