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原状回復とは、賃貸物件に限っての話ですが、賃貸物件とは、他人の建造物に対し、1日あるいは、月契約、年契約でリースしてもらい、そこへ私有物の占拠と、居住を許可されることで、部屋自体は全てが他人の所有物です。
そのため、今は賃貸契約を結ぶ際に、火災保険への加入が当たり前になっています。

賃貸マンションやアパートの火災保険の加入

この火災保険は、突発的な汚損、破損に対応するように、オプションで主に物損に関することが対象となってます。
理由は、延焼火災などは、火災保険は非対応ですので、入居者の起こした火災や物損に対し対応するために、半ば強制加入となっている事が多いです。

この場合の入居者負担は、保険会社の免責事項にある費用の補填として、契約者である入居者本人が支払い、保険ではみ出た付加費用も入居者負担になります。

この際の原状回復とは、新品への交換や、張り換えとなりますから、多くはリフォーム費用と同じ感じになります。

一方で、普通に暮らしていても、備え付けのキッチンや、畳は経年劣化していきますが、これは原状回復の対象になるのでしょうか?

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この部分は、法律上で免責事項として決められており、現在では昔のように、畳張替え費用を入居者が退去する際に、求められるケースは減りました。
畳に関しては、通常使用の家具を移動した際の跡や、日光による黄変などはそれほど問題ではないようです。

今は、費用負担の大半が汚損と破損であり、多いのが煙草の跡、つまりヤニの黄変ですね。
キッチン周辺の油汚れは、あまりに酷いとクリーニング費用が請求されますが、ヤニの黄変など通常使用での汚れは、どの賃貸でも原状回復の対象になります。

この場合は新規に張替え、クリーニング費用と合わせた形で請求され、敷金がある場合は、原状回復費用の計算が出てから返金され、修理費用が上回った場合は、必ず追加請求できるようになっています。

費用の大半は、壁紙

壁紙や畳の張替え・カーペットやフローリングのクリーニング費用はいくらくらい!?

ワンルームでは、フローリングの部屋だけではなくカーペットのケースも多く、カーペットのシミや、ヤニ汚れのための壁紙の張替えなどが、原状回復の大半の内訳になります。

壁紙張り替えは2万~3万円くらいで、普通はクリーニング代として敷金の中から使うのが常識ですが、敷金のない、レオパレス21などの会社の場合は、実費で請求されます。
フローリングは、目立つ引っかき傷や変色などは、一部張り替えとなる場合があり、煙草のヤニ程度はクリーニングとして対応します。

カーペットの場合は、張替えではなく、清掃費用で1万5,000円から、部屋の大きさによっては2万円以上位は取られます。
常識の範囲で、喫煙者の部屋で6畳くらいのワンルームなら、最も高くて6万円くらいでしょう。

マンションや、2LDKくらいのアパートでは、通常使用の場合でも2度の契約更新を経過した場合は、クリーニング費用で2~3万円は取られると思っておいたほうが良いです。

畳の貼り張替え料金は事前に調べておく

畳に関しては、入居前に「転出する時には、どのような場合に張替えなどがあるのか」を聞いておくのも良いですね。
通常は、細かく「このような場合は、張替え前提での明け渡しになりますので、費用負担は入居者様でお願いします。」などと、入居前契約時に必ず説明を受けるはずです。
今は畳交換ではなく、表面の貼り替えだけがほとんどで、表替えは相場が1畳2,000円~3,000円前後になるでしょう。

必ず入居前に証拠写真を撮っておく

レオパレス21などでは、契約時に実際に担当者が、現地で説明をしてくれることがあります。
その際に、原状を見せて、画像もキチンと残してるケースが多いです。

それ以外の会社でも、基本は荷物を運び入れる前の状態を把握できるよう、入居当日前に入居日を決めておき、事前に鍵を貰ってチェックしておくのは必須です。
場合によってはデジカメで撮影しておき、できれば日付を入れておくと良いですね。

入居後は、オーナーも不動産業者も、入居者がどのように使用しているかは判断しようがないため、初期状態を記録しておくことは退室する際のトラブルを避ける意味でも必要です。

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