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バッテリー上がりの車を査定に出す場合、交換は必要なのか?というと、特に新しいものに買い換える必要はありません。

買取に関しては、バッテリーあがりでも、始動してその日のうちに売却するなら、何も問題はありませんし、査定額にも、あまり悪影響はありません。

理由は、バッテリーを交換するというのは、中古車販売ではある程度、交換を前提としているケースが多く、また多くの中古自動車を業者が売るときも、ジャンプケーブルで車を一時的に始動し、それで自動車オークション会場へ持ち込むなどもあるので、交換する費用を考えると、すぐ売るならバッテリーあがりくらいでは、新品に交換するより、充電できればしても良いし、ジャンプケーブルを使って始動させて、そのまま買取業者へ持ち込めば良いでしょう。

ECUに記録されたデータが初期化される

バッテリーが上がると車はどうなるのでしょう。
バッテリーが上がる要因は、幾つかありますが、代表的なものは、以下の様な事が多いです。

  • 長い間、車を始動していない
  • バッテリー交換時期を過ぎてしまって、充電できない
  • オルタネーター(発電機)の故障で、充電力が弱い
  • バッテリーの役目とは、始動に大きな関係があります。 
    まず車のキーをひねると、ガソリン車の場合は、燃料ポンプを駆動し、エンジンのクランクを回すために、フライホイールをセルモーターが回転させるため、電流が流れますが、この時、セルモーターにはか、かなり大きな電流が流れます。

    バッテリー上がりだと、キーを捻った時に、セルモーターは、ピニオンギアと呼ばれる歯車をフライホイールに打ち出して、そこにモーターの回転力が加わって、大きなフライホイールを回すことで、カムシャフトが動き、点火するためのスパークプラグに火花、バルブから燃料を吹き出す様になっています。 

    この全体の動きは、カムシャフトをフライホイールを使って回す必要があるため、大きな力、すなわち必要な電圧がないと、セルモーターは”カチカチ”とピニオンギアの飛び出す音しかしなくなるわけです。

    他には、始動してヘッドライトをつけると、若干ぼんやりといつもより暗くなる傾向がありますが、大抵は、この変化に気が付かない人が多いでしょう。 
    自動車のバッテリーは、ECUとよばれる車載されたコンピューターの電源にもなっているので、バッテリーあがりで交換した場合は、このECUに記録されたデータが、初期化され、出荷状態に戻ってしまうんですね。

    寿命は3年~4年!充電すれば一応走行は可能

    バッテリー自体は、バッテリーあがりを1度経験しても、寿命は短くなり、性能は落ちますが、充電すれば一応走行することが出来ます。 
    仮に交換が必要な場合でも、一旦始動してしまうと、電源はオルタネーターが発電して、バッテリーを経由して使用できるため、よほど性能が落ちた場合以外は、とりあえず走行に支障をきたしません。

    寿命については、使用頻度、それもエアコンの使用回数次第で大きく変わりますが、3年半から4年位が交換目安でしょうね。 
    2~5年と明記する会社もありますが、3年も幅がある方がおかしいので、通常は最大でも4年程度で、初期性能はかなり落ちてきているといえるわけです。

    長持ちさせるコツ!接続端子を外して放電を抑える

    一番良いのは、ECUは初期化されますが、バッテリーの接続端子どちらかを外しておくことです。
    こうすると放電が抑えられ、バッテリーあがりも少なくなります。
     
    それ以外では、日常的に車を停車するときは、カーラジオなどの電源を落としてから行なうと、始動する際の使用量を抑えられるので、ある程度効果があります。 
    他には、夜の走行で信号待ちではヘッドライトをポジションライトにし、通常ではトップライトを殆ど使わないなどが、バッテリーの寿命を伸ばします。

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