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最近は、難病患者や身体障害者でも加入できる生命保険や医療保険というのも随分増えました。
いわゆる緩和型や無選択型と呼ばれる商品です。

実際問題、難病指定を受ければ、国や自治体からの様々な助成が受けられ、医療費や介護費が大幅に軽減されるため、保険なんかなくてもいいでしょうとおっしゃる方は少なくありません。

しかし、確かに生存中の闘病生活はそれで何とかなっても、やはり死後にいくらかのまとまったお金を残したい!
特に、家族の手厚い看護を受けて最後の最後まで病気と闘い、他界される方は誰しもがそう望まれます。
それを考えると、やはりそういう方でも引き受けられる生命保険というのは大切な存在でしょう。

発病前に加入している場合の見直しは慎重に!

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ただ、やっぱりこういう寛大なる保険は、掛け金が高価なのがネックで、もし発症前にどこかしらの生命保険に加入しておられるのであれば、下手な見直しは危険です。

例え更新型であっても、自動的に更新されるのであれば、契約時の健康条件がそのまま適用されますから問題ありませんが、転換や切り替えとなると、病気を理由に一般の保険での契約は断られ、こうした特殊な商品への変更を余儀なくされます。

そうなると、例え更新によって月々の支払額が少々上がろうが、古いタイプのプランで、サポートが十分でなかろうが、それこそ助成が受けられる事も考慮に入れ、下手に変更しない方が賢明だと言えるでしょう。

ところで皆さんは、ご自分の加入している保険に、難病特約というのが付帯しているかも知れないという事をご存じでしょうか?
特約ですから、自らが希望して初めて付けられるはずのものなのですが、実際には頼んだ覚えがなくてもくっついているという方は少なくありません。

「このプランなら膠原病やパーキンソン病などの難病を発病した時でも安心!
特別な給付金が下りますよ!」
と言ったような説明を受けたような記憶のある方はその可能性大です。
気になったら、早速調べてみましょう。

国が定める特定疾患の指定を受ければ給付金を受け取ることができる

事実、せっかく長年掛け金を払い続けていたのにもかかわらず、その事を知らず、入院給付金のみを請求するだけで終わってしまわれる契約者さんは大勢いらっしゃいます。
もちろん加入時には把握しておられるのでしょうけれど、めったに遭遇する事がないであろう事だけに、徐々に関心が薄れ、いつしか綺麗サッパリ忘れてしまわれるようですね。

ただ、この難病特約、単に不治の病と言われるような病気になったところで、それでは!と言って給付金が支払われるものではありません。
極端な話、余命わずかな末期癌や多大なる後遺症を残す脳疾患と診断されても下りる事はないのです。

では、一体どういう時に効力を発揮するものなのかと言うと、それはズバリ、難病指定を受けた時!
しかも、この難病指定というのは、必ずしも不治の病であったり、生死に大きく関わるような病でなければ受けられないというものではなく、中には、骨や関節の異常もあれば、目の異常もあります。

分かりやすく言えば、厚生労働省が実施する研究事業「難治性疾患克服研究事業」の対象として臨床調査が行われている疾患で、正式には「特定疾患」と呼ばれるものです。
いわゆる国が定める特定の難病というものですね。
その指定を受ければ、生保会社からの給付金が受け取れるという仕組みです。

膠原病・パーキンソン病・クローン病・加齢黄斑変性症・潰瘍性大腸炎・もやもや病

この特定疾患、2015年現在では130種類ほどもあって、有名なところでは「膠原病」や「パーキンソン病」、あるいは「クローン病」など、いささか特別な存在にすら感じるような病気ばかりのように思われがちですが、実は高齢者に多い「加齢黄斑変性症」と呼ばれる目の病気や「潰瘍性大腸炎」、それに「もやもや病」と言った、驚くほど身近なものも多数含まれています。
つまり、いつ指定を受けても決して不思議ではないという事なのです。

ただし、生命保険会社や商品によっては、その全てが対象ではなく、その中からいくつかの疾患のみをピックアップし、適用するとしているところも多く、中には、半分以下の病名しか含まない特約もたくさんあります。
そこで、特定難病の更に特定の病気だけという事で、「特定難病特約」と称しているところも見られる訳です。

それも、単に医師の診断が下っただけでは事足りず、各自治体の「特定疾患医療受給者証」が交付されなければなりません。
また、当然ですが、加入後の責任開始日以降に発病した事は絶対条件で、この場合の保険金は、契約者や受取人ではなく、被保険者のものになるとされています。

すなわち契約者や受取人と被保険者が同一人であれば問題ありませんが、そうでなければ、人の払い込んだ保険料から発生するもので、より一層関心が低いものと思われますね。

こうした事から請求漏れと同じくらい、給付金の受取り申請をしても通らなかったという事例も非常に多い特約ではありますが、付帯されている事すら知らないというのでは話にならないでしょう。
やはり今一度確認し、要らないと思えば外す事で、保険料の負担を軽くする事も出来ますので、取り敢えずチェックしてみましょう。

難病特約について、もっと詳しく知りたいという方や、証券を見ても現在の保険の契約内容が自分ではよく分からないという方は、保険のプロであるファイナンシャルプランナーに相談するのが安心です。
保険見直し本舗など無料相談窓口では、新規加入や乗り換えだけではなく、こういった相談も無料で受付してもらえます。
お近くで相談できる店舗をチェックしてみて下さいね。

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