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介護職員初任者研修のカリキュラムを履修していると、現時点の理解度を判定するために度々添削課題やレポート課題が出されます。
これは、通信講座でも通学制でもどちらの場合でもある課題です。

また、資格取得の最終関門となる筆記試験を受験する際にも、その前に出される「記述式レポート課題」に合格していないと試験すら受けることができないという一つの“試練”にもなっています。

どんな設問があるの?

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そしてそんなレポート課題は、全くの異業種から介護の勉強を始められた方にとって、特に介護にまつわるキーワードを用いての記述式のものに対してかなり苦労されている様子が伺えます。

では、それほど苦労するレポート課題とはどのような設問があるのでしょうか。
またそんなレポートを“簡単に攻略できる方法はあるのか”ということについて、少し考えてみたいと思います。

まず、レポート課題と言っても2つのパターンのがあります。

<テキストの転記>

1つは、通信講座などで見られる“テキストの転記が可能”なタイプのレポートです。
これは、設問に対して“正解の箇所を正しく理解して転記できている”という視点で採点される課題となっているので、テキストの丸写しでも問題ないレポートとなっています。

一見簡単そうな印象を受けてしまいますが、しっかりテキストを読んでいないと「記載すべき箇所」を見つけるだけで大変でしょうし、働きながら勉強に取り組んでいる方には、それを探すための時間の確保だけでも一苦労と言えるのかもしれません。
また、この課題については“辞書引き”が得意かどうかという点もポイントとなるのではないかと私は考えます。

<記述式課題>

次に、キーワードや介護用語をしっかり理解し自分のモノにしておかないと少し難しくなってしまう、記述式課題について考察してみたいと思います。

例えばどのようなお題があるのかな…と気になって調べてみたのですが、少し例に挙げてみると

「介護における尊厳・自立支援について」
「介護サービス提供の視点について、ノーマライゼーションの考え方を取り入れて述べよ」
「チームケアにおける介護職員としての心得とは」
「ノーマライゼーション実現のためには」
「尊厳の保持・QOL・ノーマライゼーション・自立支援のキーワードを使って介護を提供する際に留意する点を述べよ」

というような、まさしく“介護とは何か”、“介護サービスとは何か”といった本質をしっかり捉え、そのうえで介護用語も十分に理解し、介護に対して自分のビジョンをしっかり持てていないと、難しそうな課題である印象を受けました。

記述式のレポート課題では、これらの設問に対して“200文字~500文字”程度で考えを述べるものが多いようです。
そして、突然これらの問いを投げかけられた受講者の中には、「全く書き方が分からない!」と困っている方も少なくないようでした。

それもそのはずです。
先にご紹介したようなレポート課題は、2年以上かけて専門的に介護や看護などを勉強する学校で出されるレベルの内容だからです。

最初の2つは、テキストの転記でカバーできる設問だと思うのですが、心得や介護提供時の留意点などの設問は、やはり自分で考えて書く必要がある問いです。

そういった専門学校レベルのレポートを、最短1か月程度、全くの無知から初めてテキストを読んだり簡単な授業を受けたくらいの知識量、理解度の受講者に問いかけて、一体どれだけの数の十分な回答が返ってくるのでしょうか。

これは、このレポートにちゃんと回答できる生徒を育てる技量のある講師が必要となると思います。
それができていないのであれば、資格のカリキュラムを新しくして字面ばかりの規定を作ったとしても全く意味を成さないでしょう。

それを考えると、やはり受講するスクールを決める際には信頼できる力のある講師が揃っている所を選ぶことが重要になると思います。
学生が2,3年かけて学んで作り出す自身の介護観やビジョンを、たった数か月の授業の中で受講者が作り出せるような授業が最も重要になるからです。

これは、二十歳そこそこの学生だから難しい、社会人の経験が何年あるから容易であるという問題ではないでしょう。
これらのレポートは、ぼんやり“介護職”というものを思い描いているだけでは書くのが難しいはずです。

もし、スクール受講をしながら医療とは全く関係のない仕事を平行しているのであれば、一度完全に頭を切り替えて、介護の仕事をしている自分の姿を想像できないとこれらのレポートを自力で仕上げるのは難しいはずです。

自分が働いている姿を想像する

今回レポートの課題の設問を拝見して私が導きだした、レポートの上手な書き方は、“用語の1つ1つの意味をしっかり調べて理解した上で、実際に自分が働いている姿を想像してみる”ということです。

簡単に言ってしまいましたが、もちろんとても難しいことだと思います。
しかし、介護士として働くにあたって“柔軟に想像する”というスキルは非常に重要なものであると考えます。

介護の対象とは、障がいによって上手く発語が出来なかったり、認知症によって意思を伝えられない方ばかりです。
そういった方々が何を思い、どうして欲しいと思っているかを柔軟に想像し、寄り添うことから介護は始まるからです。
そう考えると、そんな要素も踏まえて設けられたレポート課題でもあるのかなと考えられます。

課題内容を見て分かることは「寝る前の30分でパッと終わらそう」と済ませられるものではないということです。

仕事をしながら資格取得を目指している皆様。
取得までの数か月は本当に大変だと思いますが、資格さえ取って仕事を始めれば、後は明確なビジョンも先々のスキルアッププランもそのうち自ずと見えてくると思います。
今は、是非「ゆっくり想像できる時間」を作ってレポートに取り組んでみてください。

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