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もともとホームヘルパー2級、正式には訪問介護員養成研修2級という資格は、『訪問介護』を行うための学習をカリキュラムとしていた資格でした。

しかし、この資格が訪問介護の仕事のみに適応されていたかというとそういうわけではなく、老人福祉施設や老人保健施設などで勤務する際の必要資格としての側面も持っていました。

ですが、施設で働くとなると訪問介護に必要な介護技術の知識だけでは補いきれない部分があったり、看護師、保健師、ケアマネージャー、リハビリスタッフなど多くの他職種の人々と連携しながら仕事を進めていくというスキルも重要となってきます。

このため、ホームヘルパー2級のカリキュラムだけでは介護施設などで働いていくにあたって“介護技術”や、施設において“多職種と連携を図りながら仕事を進めていく”というスキルについての学習量が不十分であるという背景が存在していました。

さらに、これに加えて介護職にまつわる資格体系の複雑さも再検討の要因となり、カリキュラムの見直し・統合が行われた結果、介護職員初任者研修過程に統一されることになりました。

施設介護に対応できるようカリキュラムの見直しを

narrator
この統合によって、これまでのホームヘルパー2級資格が介護職員初任者研修過程に相当するようになり、カリキュラムについても施設介護に対応できるよういくつかの見直しが行われています。

中でも、2つのカリキュラムにおける最も大きな違いと言える点が「全カリキュラムの履修後に修了試験が実施され、これに合格しないと資格がもらえない」という点ではないかと思います。

ホームヘルパー2級の研修過程では、テキストによる講習と実技演習を履修した時点で資格が取得できたのに対し、介護職員初任者研修過程では1時間かけて行われる筆記試験の合格が資格取得の関門となったことで、資格取得の難易度が上がったといわれることもあるようです。

具体的な研修内容の違いについて

この他にもいくつか研修内容に違いがあるのでご紹介したいと思います。

まずは先ほどの記事でもご紹介したように、カリキュラムの大部分を占める実技演習について、施設実習が廃止されすべてスクールでの受講者同士による実技講習でよくなった点です。

施設実習にはメリットもデメリットもあると解釈されていたようですが、実際に障害や認知症を持っている高齢者を相手に実技をしなくて良くなったということ、またわざわざ何日も施設に出向かなくてよくなった点については、“簡単になった”とか“楽になった”と評価されているようです。

座学講習におけるカリキュラムの違いは?

次は座学講習のカリキュラムにおける違いです。

近年の日本では、高齢化社会がどんどんと進んでいて高齢者の数も大変多くなっています。
しかも、そのうちの約15%もの高齢者が認知症を患っているという現実があります。

そして、この高齢化における先の見通しは緩和されるどころかさらに高齢者の人口が増加すると言われているため、必然的にその患者数は増加傾向となることが予想されています。

これらの背景を踏まえ、高齢者の介護を仕事としていく介護職者には認知症に対する理解が必須と考えられ、認知症の理解という学習項目が追加されました。

また、介護の対象として「障害を持つ人」との関わりを避けることはできず、障害を抱えて生きている人々の思いや立場、状況などを介護する側の人間が理解し寄り添えるスキルが非常に重要であるという観点から、障害の理解という項目も追加されています。

通信講座を利用しての自宅学習の時間

その他にも、ホームヘルパー2級資格のカリキュラムでは通信講座を利用して自宅で学習できる最大可能時間が52時間であったのに対し、この改定後は40.5時間に短縮されたという点も重要な違いとなっています。

これによって、通信講座で学習できる部分が12時間近く少なくなり、通学で学ぶ時間が増えることになりますので、より通学するスクールのサポート体制や講習者の印象やスキルなど、スクール選びの際に気を付けたいポイントとなるのではないかと思います。

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