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生命保険の加入、保険会社のおばちゃんたちは、何気なく、されど必死にあれこれ勧めてきますが、よくよく考えて見て下さい。
それは、自分や家族の命に値段を付けるという事です。
無論、1円でも高額の保険金が受け取れるようにしたいところではありますが、そのためには、当然のごとく、高額の保険料を納めなければなりません。

いくら、自分に万が一の事があった時に遺族が困らないためとは言え、そのための毎月の支払いが家計を圧迫し、今が困るようでは、それこそ困った話で、洒落にもならないでしょう。
そこはやはり、冷静になって、分相応を真っ先に考える事は必要不可欠なのです。

保険料の相場は所得の10分の1?

それでは、世の皆さんが、一体全体月々いくらくらいの保険料を支払っておられるのでしょうか?

我が国には、「生命保健センター」なるものがあって、そこが生活保障に関する調査という事で調べています。
それによると、目安は所得の10分の1と言う事で、年収500万のご家庭なら50万円前後、年収300万円のご家庭なら30万円前後という事になり、一見、なんだ、そんなものなのかぁ!
と思われるかも知れませんが、ここでまた、少し冷静に見る必要があるでしょう。

何しろ、年間で50万円払うという事は、月々に直すと4万2,000円近くになります。
確かに、年収500万からの50万というのは、それほどでもなくても、恐らく、この枠に該当する多くの方は、月の手取り30万そこそこで家計を切り盛りしておられる事でしょう。

そうなると、そこから家賃や住宅ローン、光熱費、通信費、子供の教育費、そして食費等の生活費を差し引いた残りで保険料を賄わなければならない訳で、思いの他苦しくなるのではないかと思われます。

毎月の平均は年間所得の約3%~5%

そこで皆さん、流石にそれは厳しいと思われるのでしょう。
実際には、年収500万円のご家庭の月々の平均金額は1万6,000円と、先の数字からは大幅に下がり、年間所得の約3パーセントから5パーセントである事が分かります。

では、何故、先述のような1割などという大げさな数字が出るのでしょうか?
その答えは至って簡単で、年収や年齢が上がれば、月々の支払金額も上がり、若い人の保険離れが叫ばれる昨今、そうした高額の生保を掛ける中高年を主とした平均値が出て来てしまうからに他なりません。
即ち、これは決して世の相場ではないという事を把握しておく事が重要なのです。

特に20代・30代の若者は、収入も年相応かと思われますから、世間一般というのを参考にするにしても、やはり同世代で且つ、同等レベルの所得の方に重気を置いて考える事は必要不可欠でしょう。

終身保険は払い込み満了時までの支払い総額と保証額を計算する

それでも、ありがたいことに、生命保険というのは、若くて元気なうちは、安い保険料で予想以上に大きな死亡保障が得られるものです。
要するに、無理をする必要などないという事ですね。

そのためにも、年間や5年・10年と言った短いスパンではなく、取り分け終身保険は、払い込み満了時までにいくら納める事になるのかという総額と保証額を先に計算し、最もお得な商品や会社を選ばれる事をおすすめします。

掛け捨ての特約はライフステージ別に見直しが必要

加えて、医療保険や収入保障などは、多くが掛け捨ての特約で、いつまでも同じ条件ではないということも知っておいて下さい。
むしろ、こうした商品は、年々内容が変わり、自分自身の必要性も変化しますから、その時々で見直す事が大切で、最も子供にお金の掛かる時期には、それなりの保障が得られるように贅沢なプランに入れるくらい、終身の方は余裕を見て月々の保険料を決められておかれると楽でしょう。

我が家の財布は、誰も本気で心配してはくれません。
家族も財産も幸せも、自分たちの手で守るしかないのです。
だからこそ、この3つのバランスをきちんと取った保険選びが重要になるのではないかと思います。

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