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生命保険というのは、コツコツと積み立てし、万が一の時に備えるもので、基本的には長期で考えるものです。

ちなみに、生保の短期払いとは、払い込み期間を短縮するプラン!

例えば、30歳で払い込み期間60歳までの終身保険に加入したとしましょう。
通常は、30年間掛けて、それこそコツコツと保険料を支払います。

それを50歳で終わるように、20年プランにすると言ったような形で、別に保険期間そのものが短くなる訳ではありません。

終身型であれば、短期払いでも、細く長くの全期払いでも、解約しない限りは一生サポートしてもらえます。

また、時より短期前払い費用で節税できるなどと言われ、やりくり上手な主婦の皆さんは、是非、その技を知りたいと思われるようですが、これはあくまでも法人における話ですので、優しい奥様方が興味を持たれる事ではないんですね。

死亡保障額最高1000万円までの少額短期保険

しかし、昨今は、1年という短期契約の生命保険も少なくはありません。
ただ、その大半は、「少額短期保険」と呼ばれるもので、生命保険会社が取り扱うものではないという事をご存じでしょうか?

まず、“ミニ保険”と呼ばれるこちらの商品は、生保の場合、原則1年ごとに更新で、死亡保障額最高1,000万円までと定められています。

ですから、老後に、お葬式代を残すために入るというような明確な目的があれば、それなりの使い道は十二分にあるものと思われますね。

あるいは、大学に入学した子供が卒業するまでとか、一時的に家計を助けるために既存の生命保険を解約してしまった場合の繋ぎという形でも活用できるでしょう。

ただ、取り扱う保険会社はいずれも、金融庁の管轄ではなく、財務局の管轄で、生命保険契約者保護機構に加盟していません。
すなわち、破綻した際の保障がないという事です。

掛け金は安いが保障内容を把握しておかなければ結果として無駄になることも?

また、掛け金が安い代わりに、特定の条件に徹底的にこだわった商品ばかりですから、その内容を十二分に理解して加入しなければ、肝心の時に役立たずとなり、結果的には無駄な保険料を納めた事にもなりかねなくなるという事も知っておいて頂きたいと思います。

しかも、現在我が国には、生命保険会社と損保保険会社を合わせても100社に満たないのに対し、この少額保険を販売する業者は、なんと、70社以上もあるのです。

いくらシンプルなものばかりだとは言え、その中から、本当に必要なものをピックアップしたり、比較検討するのは容易な事ではありません。

ですが、それを怠ると痛い目に遭いかねないというのですから、それこそ、短期で契約を決めるのは、いささか危険かも知れませんね。

一時的な保障があれば安心という方にはおすすめ!?

実際、生命保険というのは、本当に1年なんていう短期間で意味を持つものなのでしょうか?
当然のことながら、先のような事情により、一時的に保障があれば安心という事は大いにあり得るでしょう。

それでも、それが必ずしも半年や1年でなくてもいいのでは?
いえいえ、それどころか、この1年という数字にこだわる人は、その間に保険金や給付金を受け取る必要性や可能性を秘めている人ではないかとすら考えられます。

事実、一般の保険会社が、ここまで短期契約の商品を持たないのは、そういう危惧があるからにほかなりません。

例えば、年老いて、もう何年生きられるか分からない状態であっても、寿命が来るまで掛け続ける意思があるのなら、あえてここまでというけじめなど付けなくてもいいでしょう。
保険期間内に他界しなければ、1円のお金も下りず、再び更新という事になります。

その際に、月額が上がる事もありますし、それを何度となく繰り返すのであれば、老人向けの終身保険や5年程度の定期保険に入っておけばいいだけ!
それなら、死亡した時点で、自動的に終了となり、お葬式はバッチリ立派に挙げられますね。

保険期間10年の逓減型定期保険

あるいは、先ほどの例のように、大学に入った子供が卒業するまでの間、自分にもしもの事があれば、学費や下宿費用が払えなくなり、退学を余儀なくされるというような事態を避けたい場合は、保険期間10年の逓減型定期保険に加入しておきます。

この逓減型というのは、その名の通り、年々保証額が減少して行くというものですが、払い込み保険料は平準ですから、早期に不幸が来れば、わずかな掛け金で、ガッツリ保険金を受け取れるというラッキーが舞い込んで来るのです。

と、悪い冗談はさておき、実際問題、多額の保障金が本当に必要なのは、娘や息子が在学する4年間だけで、それも、トータルで1,000万円掛かるとしても、年々残高は減って行きます。

すなわち、保険金が減少してもまかなえるという事になりますよね。
おまけに、卒業した暁には必要なくなるものです。

そこで、以降、今度は前借りしたお金を返済して行く時期に入るという時に解約すれば、最も無駄のない賢い活用術だと言えます。

貯蓄性のある逓増定期型保険

あるいは、めったな事はないだろうけど、正真正銘の保険として何かちょっとくらいは手を打っておきたいと思われる方なら、反対の逓増定期型にされるのも悪くはないかも知れません。

こちらは、徐々に保証額がアップして行くタイプで、最初の頃に万一の事があっても、受け取れる保険金は、思いのほか少ない事になるでしょう。

その代わりに、後半部分の責任準備金を前半部分で貯蓄する形になりますから、10年満期の場合、これからそれを切り崩しに入るという直前の卒業と同時くらいに辞めれば、4年間に蓄積された余剰分は、返戻金として返って来ます。

そう、完全なる掛け捨てではなく、貯蓄性を持っていて、それで家族で記念の旅をする事だってできるのです。

更新と保険料

この原理は、失業中などにも当てはめる事ができ、安心して就活したいのであれば、低減型で乗り切り、再就職できた暁には、再びちゃんとした終身保険に入る方法もありますね。

これなら、短期解約におけるペナルティーは一切ありません。
ですが、少額短期保険だと、いかなる商品も掛け捨てで、1年契約と定められています。

そのため、更新できても、都度保険料が年齢に合わせて上がって行くものも多く、本当に1年でいいのであればともかく、4年とか、あるいは、どのくらいになるか分からないというような場合は、一見安価に見えても、案外経済的と言えないかも知れないのです。

それに何より、病気や怪我をすれば、回復し、再び社会復帰出来るまでに時間が掛かるという事を忘れてはならないでしょう。

そうなった時でも、保険期間がある程度まで残っていて、入院日数等の上限にも余裕があれば、安心して治療に専念できるというものです。

ですので、大は小を兼ねるではありませんが、長は短を兼ねる!
大事な我が身にお金を掛ける生命保険においては、常に猶予ある見解を持っておくのが安心ではないでしょうか。

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