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自動車保険の基礎知識

「自動車保険」という名称自体が、紛らわしいため、ついつい「損害保険」である事を忘れてしまいがちです。 
そもそも自動車保険は、2つの保険が合わさって成り立っている事を覚えておくと良いでしょう。 
それが以下です。

損害賠償保険への加入

自動車賠償責任保険と呼ばれるものがそうですが、これは国が決めている法律によって、公道を原動機付きの車両で走行する際には、必ず加入が義務付けられている保険です。

大きな特徴は、車に対してかけるための保険で、通常は車検証の有効期限と同じ、平均2年契約で常に更新ではなく、再契約であるということがあります。

自動車保険の場合は、この「自賠責」と言われる保険の保障額を越える、障害や死亡損害を相手に対し与えた場合に、その補填として利用されます。
この保険枠は、加入者が利用できないのが特徴で、単独で加入する場合「車両保険」を除外するとこの部分になります。

傷害保険及び物損補償

損保会社が、病気や怪我を補償する、医療保険を販売するケースが有りますが、それと全く同じスタイルの保険枠が、これに当たります。

通常「車両保険」として、搭乗者損害とか車両の修理などに当てられますが、必ず事故というものは、相手がいて成立するため、車両保険のみを単独事故で利用すると、免責金を保険会社に支払うことになっています。
免責金とは、保険会社がその補償をしなくても妥当であるといったことで、いわば損保会社に損を契約者が与えたとする、違約金と同じ意味です。

つまり、事故を前提として「相手を補償」か「自分を補償」かで保険料はその割合が大きく変わります。

基本的に、対人対物保証枠は、総じてかなり大きい額が設定されていますが、忘れてならないのは、”自賠責保障額を超えた場合に、その差額を保障する”といったことです。

これは、全ての損保会社が、当然、自賠責加入があるものとして、保険商品を作っているといった点が、大きな理由の一つになっています。

年式が古い場合は保険料が高くなる?

走行距離が長いというのは、どういったパターンがあるでしょうか? 
そもそも、中古市場と考え方は同じなんですが、保険の場合は「故障」を想定していないといった特徴があります。 

ネットでは「走行距離が多いと、保険料が高くなる」と書いてますが、簡単な話、年式についての事を意味しているといっても過言ではありません。

通常の損保契約では、走行距離に関しての質問や、ネット申し込みでも入力項目がありますが、これは、「年式相当」という意味と全く同じです。

つまり、普段は全く乗らないが、日曜日に東京から北海道までの旅行を毎週するといった、すごい旅行好きというのはあまり一般的ではないように、走行距離が5万キロ以上なら、通常使用で最低でも5年は過ぎているだろうと予想できます。
実態は、走行距離よりも、使用頻度に重点を置いているので、走行距離で自動車保険を比較しても、総じて同じ答えがほぼ出てくるでしょう。

乗り換えの場合は再契約に!

自動車保険の中では、契約上、車にかかる保険ですから、乗り換えのある可能性があると、必ず再契約になるため、それが新車なら、余計に保険料は安くなります。

「走る分だけ」という保険が存在するのは、そもそも年間走行距離自体が、最初から短いのはわかるので、自動車車検の初年度登録の年数で、ほぼ保険料を決めているに過ぎないのです。

つまり、よく使う自動車はそれだけ事故に遭遇する確立が上がるので、「走行距離が短いとお得です」と、言い換えているわけですね。年式が古ければ、それだけ使っているわけですから、今後も事故の確率は高いが、新車購入から数年間は事故の確率が低い、そういう風に保険会社は考えているわけです。

これに、輸入車であるか国産車であるかは、本体価格の差であると言って良いのですが、これは他のところで説明しましょう。

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