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自動車の維持費は排気量で決まる?

自動車の車格を決める一つの目安として、エンジンのパワーの違いがありますが、これは昔は排気量と言われる、エンジンシリンダーの大きさでそれが決定的に違っていました。
単純にシリンダーの内径が大きければ、ガソリンは多く消費する代わり、ハイパワーとなるわけで、広い車内でゆったりとしたサルーンカーなどは、その方がかつては人気があったのも事実です。

形式別料率クラス制度

しかし現在では、低燃費で効率のよいエンジンが環境にも、家計にも優しく人気車種となっており、エンジンの出力も小型で十分確保できるような、技術革新が進みました。
そのため現在の自動車保険の保険料算定では、形式別料率クラス制度と呼ばれる、9段階で決められたクラス分けで保険料を決めています。

この計算方式は、損害保険料率算出機構が決定し、各損保会社が扱う自動車保険の補償と合わせて、上手く組み合わせているのが現状です。
従来の、普通車、小型車という区分では、現代の車は車格ではどうしても交通事故による、車の修理費用を計算する上で正確に割り出せない事が多いのです。

そこで、修理部品が高額になる車種や、統計上で事故率では特に契約者が大怪我をしたなどのデーターを基に、同じ排気量でも保険料に違いが出てくるのです。

注意したいのは車両保険

こうした車格や、車種、年式といった自動車のデーターを損保会社が収集する理由は、少なからず車両保険の関係が重要だと考えている他にありません。
なぜなら、車両保険は事故の当事者でも、相手に対する賠償ではなく、契約者の車にかける保険だからです。

自動車保険における賠償責任部分で最も高額になリやすいのは、人身事故です。
その次が物損ですが、これは過失相殺が行われますので、自動車同士の事故なら、よほどどちらかの過失が大きくならない限りは、互いの保険会社の物損補償で修理は補われます。

この時に、どうしても費用が足りない時に車両保険の出番となるわけです。
ただし、この保険は「事故有」としてカウントされる部分でもあり、仮に事故で人身ではなく、物損被害で自分の車両保険だけで済ませても、等級は必ず3等級下がります。

また、契約者自身が使える保険契約というのは、掛け金が高いのが普通です。
自動車保険も、車両保険の補償を強くすると、大幅に保険料は上がります。

事故率の高い車種は保険料が上がる!?

損保会社は、過去のデーターで事故率の高い車種、修理部品が総じて高額で、修理費用も他車より高いと予想される場合は、リスクとして考えています。

この算定は、毎年見直しが行われ、損害保険料率算出機構でも基準を、一般未公開で発表しています。
つまりは、保険料の見直しは毎年見積もりを取ったほうが、ある意味、自分の車種の保険料は値上がり傾向があるのか、そうでないかを把握することにもつながります。

どの車が事故率が高いかなんてことは、運でしか無いわけですが、高性能になったお陰で修理費がどんどん高額になる傾向は、確かなことです。
そのため人気車種ほど、街では数多く道路を走っていますから、不人気車よりは事故率は高いことはわかりますよね。
また新車購入の際も、自動車保険はこの形式別料率クラス制度も、多少、考慮すると良いかも知れません。

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