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日本の法律では、すべての自動車は運輸省管轄で、車両その物が登録制になっています。
所有者、使用者、自動車の車本体番号である車体番号、エンジンの型式番号、そしてナンバープレートです。
要らなくなった車で、事故車などの転売ができないケースでは、俗に廃車といわれる、永久登録抹消という手続きを運輸支局で行います。

普通は業者に任せるのが一般的ですが、自分で解体業者へ持ち込んだ場合には、書類手続きだけで終わるので、費用的には最も安く上がるのが自分で廃車にすることです。
ところで、廃車といっても、自動車は資源ですので、リサイクル法に基づいて処分しなければなりません。
リサイクル法は割愛しますが、廃車手続きについて軽く説明しておきましょう。

手続きは、たったの100円

まず費用ですが、書類代は100円程度です。
申請書は運輸支局で買います。

必要な物は、車検証記載の所有者の印鑑証明、車検証、手数料納付書、自分で解体屋へ持ち込んだ場合には、解体届出書、自動車税、自動車所得税申告書などです。
この中で、手数料納付書は、ナンバープレートを返却するとハンコが押されますので、あとは必要書類を窓口へ提出し、抹消登録証明書を受け取ったら完了です。
こうしてみると、運輸支局へ出向くための交通費以外は、たった100円で廃車手続きは完了することになります。

中断するか、解約するか?

自動車保険は、今後直ぐに新しい車を買うとか、中古車を購入する等の場合は、中断証明書を損保会社に提出すれば、一定期間は保険料はかかりますが、自動車保険の等級を継続する事ができます。

最長10年間は延長できる場合が多いですが、前回と同様の車種に限るとかそれなりに条件は厳しいです。
また1年毎に1等級を足す形で継続するケースもあるので、1年以内に車を購入する予定がなければ、中断証明書を取る必要はないでしょう。
また、月払いの保険料の場合は、そもそも中断証明書を発行できない場合があります。

返金に関する注意点

自動車保険契約期間中の場合は、その中で廃車手続きすると当然、払い込んだ保険料は返還されます。
ただし、単純に12ヶ月で割った月割で戻って来るわけではありません。
手数料などを差し引かれ、正直言って大して戻ってきません。
あまり期待するとがっかりしますが、2年以上の長期契約の場合にだけ、とりあえず頭に入れておいても良いです。
解約手続きをすれば、特に申請をしなくても戻ってきます。

また自分で廃車にした場合は、自賠責や自動車税は、きちんと受け取れます。
しかし、業者任せにした場合は、廃車手数料と称して数万以上の費用以外に、これらの返還金も業者の財布に入るので、代行業者に任せるときは、一切返金はないことを覚えておきましょう。
6万や7万の費用をかけるなら、自分で解体屋を見つけて、ローダーで持ち込んだほうが、安く上がるかも知れません。
なんといっても書類手続きは100円です。

車に関する手続きは、ほとんどの人は業者任せですが、大切な車のお別れですから、せめて最期くらいは自分で手続きをするのも、個人的には物を大切にする観点から、非常に参考になるものと思います。
あまりにあっけなく終わるのが廃車手続きです。

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