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特約にはどんな種類があるの!?自動車保険の選び方と補償内容
自動車保険は自賠責保険の部分と車両保険がセットになったもので、基本は契約した本人と、その人が所有する自動車における、交通事故の賠償責任と損害額の両方を補償できるようにしたものです。
これに、特約と呼ばれるオプションを追加することで、自動車保険は不測の事態に細かく対応できるようになります。
会社により、契約できる特約の種類は異なりますが、種類は、以下の様なものが多いです。
自動車保険の特約の種類についてみていきましょう。
子供特約
簡単にいえば、保証の範囲を同居の家族でも、免許取りたて、あるいは運転歴が短い相手に対しての補償をつけるというものです。
例えば、息子も自動車保険契約を新たにするよりも、同じ車を運転するのだから、親の主契約に追加するほうが、保険料が安いと言ったメリットがあります。
弁護士費用補償特約
自動付帯であることが多いですが、これを特約として分けていることで、保険料を安くしているダイレクト型保険もあります。
これは、重大な死亡事故や重篤な怪我などで、保険金の補償範囲を超えた、後遺障害の慰謝料請求や遺族補償などでは、民事訴訟と鳴るケースが多いので、その弁護士費用を補填する意味での契約になります。
ただし、多くの民事裁判は、簡易裁判としての出頭命令で、示談交渉へ進むのが一般的で、その際に弁護士に相談する費用の補填と考えたほうが無難です。
身の回りや、日常物損補償、自転車事故補償特約など
要するに、傷害保険や賠償保険の機能を追加し、自動車保険の中に組み込んだもので、自動車保険としてよりも、もう一つ別の保険に加入するイメージと同じです。
総じて保障額は300万円くらいが上限となっているケースが多く、特約をつけても保険料はあまり変化がない場合があります。
損害保険会社だからこそ、追加できる特約ですね。
大手の損害保険会社が、この特約を利用できることがあります。
家族特約は、条件が同居であること
子供特約も含めた家族の補償に関する特約は、基本はその家族が、必ず同居していることが条件となっています。
同じ車を週末に運転するが、その家族は別居していると、補償の対象から外れるので注意が必要です。
補償範囲は、2つの違い
主契約となる、肝心の契約者本人と、特約で補償される家族との保険の取り扱いは、実はかなり異なる部分があります。
それは、主契約は他人と保険契約者の人身傷害全てに対応しているのに対し、家族特約などは「搭乗者障害」を補償する範囲を広げたものですので、契約した自動車を運転した場合にのみ、家族や子供はその特約の補償対象となります。
当然ですが、事故を家族が起こして、この特約を通して、保険金を使った場合は、契約者本人の等級が下がります。
選び方は免許の数や生活スタイルがポイント
特約をつけるかどうかは、家族の持ってる免許証の数で決まると思ってよいでしょう。
例えば、子供の送迎に、時折、奥さんがご主人名義の車を使うなどのケースでは、この特約は必須です。
子供が大学生で、自分の車を”お下がり”で譲る等の場合は、特約を利用するより、等級の引き継ぎをして、自分は新規契約をした方がお得な場合もあります。
まだ運転歴が短い子供には、事故を起こす可能性が高いため、できるだけ最初の等級を引き上げておくには、今まで事故のない車の保険を使うのが、最も有効だからです。
家族のうち、子供が一人暮らしをしているなどで別居なら「搭乗者限定特約」で、契約者以外は使わないと限定すれば、保険料はより安く抑えることができます。