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引越しをするには、引越し業者に頼むのが当たり前と思っている方も多いかもしれませんが、荷物の内容や量によっては、ある特定の運送業者に頼んだ方が、割安でお願いできる場合があります。

もちろん、運送業者は引越しを専門的に扱っている訳ではないので、依頼するにはいくつかの条件を考慮する必要がありますが、選択肢に加えておけば、より条件に見合ったサービスを受けられるはずです。

ここでは、引越しの際には引越し業者に頼む方がいいのか、運送業者がいいのか、それぞれのメリットなどを比較しながら紹介していきます。

単身者の場合はどっちがお得?

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そもそも、引越し業者と運送業者と分けていますが、制度の面で言えば、運送業者の1つが引越し業者になります。

一定の条件をクリアして、国土交通省から有償で運送することを許可された会社のうち、引越しを専門的に扱うのが引越し業者となります。

世間的に言う所の運送会社に当たるのは、一般貨物自動車運送事業と言われるものです。これに該当するには、最低5台の車両を保持するという条件もあります。

他方では、貨物軽自動車運送事業という事業形態があります。これは軽自動車1台でも開業できるので、個人事業者がよく取っている形態です。

一人暮らしの単身者が引越しをする場合、この貨物軽自動車運送事業を利用することには、大きなメリットがあるでしょう。

単身者は通常、荷物の量自体も少なく、大きな家具類が少ないケースが考えられます。このような時には、軽自動車でも十分、一度で荷物を運ぶことができますので、この事業形態の引越し業者に頼むのが得策です。

また、引越し費用が大幅に抑えられるだけでなく、荷物の積み下ろしの手間がかからず、駐車スペースも気にする必要が少なくなります。

赤帽による引越しサービス

この事業で有名な赤帽に依頼することで、単身者が効率よく引越しできます。
ちなみに、赤帽による引越し料金は、以下のようになります。

作業時間:2時間以内
走行距離:20キロメートル以内
台数:1台
ドライバー:1名

上記の条件で13,500円となります。ただし、土日祝日は2割り増しとなっています。

続いて積載量を見てみましょう。下のケースは赤帽の中でもコンテナ車と呼ばれるもので、最も一般的に使用されている車種になります。

容積:長さ180センチ、幅142センチ、高さ185センチ
積載荷重:350キロ

ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、350キロといえば、5キロの段ボールが70個積める荷重で、10キロでも35個ですので、かなりの量を積載できることがわかると思います。

ただし、赤帽のドライバーは専門的に引越しサービスを扱っているわけではなく、運送業の中で引越しサービスも請け負っているという性質上、荷物の梱包から積み下ろしまで、すべて任せてしまうことは難しいでしょう。

梱包は基本的には自分で行い、荷物の積み下ろしも、ドライバーを手伝うケースも出てきます。
また引越し先への搬入においても、引越し業者に比べれば効率よくいかず、作業時間もかかってしまう可能性があります。

料金が割安とはいえ、このような点を考慮した上で、自分がどこまで負担をするか判断するのが大切でしょう。

引越し業者による単身者向けサービス

引越し業者において、これと同様のサービスをなすのが日通やサカイ引越しサービスなどによる、単身パックサービスと言われるものす。

このサービスは、上記の場合と同様に、単身者向けに特化したサービス内容となっており、通常の引越し料金よりも、割安の設定となっています。

例えば、日通の単身パックでは、単身パックSコースで15,000円、Lコースでも16,000円と割安な設定となっています(web割引適用の場合)。

ただし、夜間や土日祝日の配達では、割り増しの設定になっているので、注意が必要です。

また、荷物制限が割と厳格で、一台のコンテナボックスに収納できない場合は、追加料金の発生してしまう場合があります。そうなると、通常の引越し料金とあまり変わらないか、場合によっては上回ってしまう場合もありますので、荷物がコンテナボックス一台に入りきるか微妙な時は、事前確認が必要になります。

それぞれの補償内容は?

引越し業者の場合、国土交通省が定めた標準引越運送約款という法令に基づいて、もし自分の荷物が引越し業者の不手際の為に破損した場合には賠償責任を負ってくれるようになっています。

それに対して、赤帽の場合は、通常の引越し業者が一般貨物自動車運送事業に当たるのとは異なり、貨物軽自動車運送事業という事業形態に当たるため、基づく法令も異なってきます。

赤帽の場合は、標準貨物軽自動車運送約款という法令に基づくことになっており、これの内容に依拠して補償内容が規定されることになります。

基づく法令が異なるとは言っても、運送者側に過失があった場合には、きちんと賠償責任を引き受けなくてはならないことが明記されており、大事なところは、通常の運送業者の標準引越運送約款と異なりません。

両者とも貨物保険に入っていて、過失のあった場合には、これが適用されることに変わりはありません。ただし、事業規模の問題で、赤帽は引越し業者よりも保険額の上限が低く設定されているケースが多いです。

ただ、両者に共通して言えることは、賠償責任を引き受けさせるためには、運送側の責任によることを客観的に証明することができなくてはいけません。

便利屋さんに頼むのは?

上記のように、有償で荷物を運ぶことのできるのは、国土交通省から認可を受けた運送会社になります。したがって、町の便利屋さんのようなところでは荷物の積み下ろしの手伝いならできますが、それを運送することは違法行為にあたります。

チラシなどで便利屋さんが引越し代行します、と謳っている場合でも、運んでもらうことは許されていないということを覚えておきましょう。

一年を通して最も引越しの多い2~3月の時期になると、このような認可のない引越し業者が営業し始めることが多くなりますので、注意する必要があります。

たいていの場合、チラシには他の引越し業者よりも、かなり低めの価格で引越しできることを宣伝しています。一見、魅力的に見えますが、「運送はできない」ということを覚えておきましょう。

荷物量や内容に応じて選ぶ

上記のように、引越し業者と運送業者、特に赤帽の場合をみてきましたが、両者の特徴がわかっていただけたのではないでしょうか。

安全・安心で自分の負担が少ないのが引越し業者で、やや負担が多く不安な面もついてしまうのが赤帽などの運送会社といえそうです。

上記の内容を参考にし、荷物の量や内容に応じて両者を選択するようにしてみましょう。

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