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時より、“0歳から80歳まで!”なんていう生命保険を見掛けます。
実は、この0歳から80歳までというのは、その商品の加入可能年齢で、要するに、赤ちゃんからお年寄りまで契約できるという事なのです。

こういう話を聞くと、“えっ、赤ん坊に生保なんて!?”とおっしゃる方も多いのですが、実際には、我が子が生まれて半年たつかたたないかのうちに保険契約をされるご家庭は決して珍しくはありません。

何故なら、我が国には学資保険というのがあって、幼い頃から将来の進学に向けての学費を貯蓄するというシステムが普及しているからです。
それどころか、この学資保険は、別名「子供保険」とも呼ばれるくらいで、正に子どものうちにしか入れない保険!
0歳から10歳程度までという年齢制限が儲けられているものが圧倒的多数なのであります。

赤ちゃんから加入できる子供保険の仕組み

ただし、こちらは正直なところ、それこそ、別途特約を付帯させない限り、娘や息子が被保険者であっても、医療保障や死亡保障は一切ありません。
怪我をしようが、病気になろうが知らん顔!

契約者の親や祖父母が他界すれば、その後の保険料払い込みが免除されるというだけです。
子供自身が亡くなっても、1円の保険金も下りず、あくまでも期間満了時に、満期金やお祝い金としてまとまったお金を支払う事に徹しているんですね。
そういう意味では、生命保険とは言いがたいものがあると見ていいでしょう。

被保険者の年齢条件は4歳もしくは5歳以上が主流?

ならば、一体全体通常の生保というのは、何歳くらいから加入できるものなのか?
事実、最初にご紹介した通り、0歳から入ることのできる保険もあるにはありますが、その事すら知らない親が多く、ニーズも加入率も極端に低いのが現実です。
また、保険会社としても、被保険者の年齢条件を4歳もしくは5歳以上と定めているところが目立ちます。

しかし、これはどうやら、要望がないからというよりは、リスクが高いからと見た方が確かなようで、当然、高齢者とは比較にならないものの、乳幼児の死亡率も我々が思っているほど低くはなく、子供は元気で医者要らずというのは、少々現実離れした見解かも知れないのです。

やはり幼い子は、体の造りも未熟で、抵抗力も弱いため、病気や怪我に見舞われる可能性は高いという事を知っておく事は大切でしょう。
となると、どうしても生保会社としては敬遠したくなるのも致し方のないところ。

ではありますが、逆に親としては、流石に死亡保障までは願望も兼ねて無用だと見ても、入院とその後の通院に対するサポートが受けられれば有り難いという事になりそうです。

まあもっとも、この年代は、どこの自治体でも助成が安定していますから、それほど多額の医療費が掛かる事はありません。
にも関わらず、本当に生保が必要なのかという事については、正に一長一短で、賛否両論、いつまでたっても満場一致でまとまる事のない課題の一つだろうと思われます。

見直しと転換や切り替え・乗り換え

確かに、生命保険というのは、払い込み期間満了までに支払う保険料の総額は何歳で加入しようが大差はなく、若いうちに入れば入るほど月額は安く抑えられます。

例えば、満60歳までに最終的に500万円納めなければならないとしても、それを50年で払うのであれば、年間10万円、月々8,400円ほどで済みますが、半分の25年で戸なると、年間の必要額は2倍となり、当然、月額も倍増します。

ましてや、それが0歳から60年掛かりでとなると、さらに毎月の負担は軽くなりますから、いずれ入るのであれば、人生の最初からというのも選択肢の一つとしては、十分意味と価値を持つでしょう。

とは言え、流石に本格的な生命保険となると、例え乳児期から加入したとしても、共済のように月々1,000円前後でという訳には行きません。
特に幼児期から入れる商品となると、安価な掛け捨ての定期はほとんどなく、高価な終身保険になってしまい、やはり何千円という額になりますし、何より、終身と言っても、入院や通院については、日数の制限があって、幼いうちにその上限に達してしまえば、淋しい事に、大人になってからは、後は死亡保険金の受取りのためだけに保険料を払い続けるという事にもなりかねないのです。

それが嫌なら、適度なところで見直し、転換や切り替え、あるいは乗り換えという形で、新しい保険に入らざるを得なくなる訳ですが、そうなれば、結局はまた、その時の保険年齢で料金が計算されますから、極端にお安くなる事はなくなってしまいます。
これは定期保険にも当てはまる事で、更新すれば値上がりするという現実からは逃げられないのです。

未成年は掛け金が安いリーズナブルな共済を考える?

それを考えると、未成年のうちはリーズナブルな共済で!という最もオーソドックスな手段は、堅実的であると言えるのかも知れません。
何分、掛け金が安い代わりに、保障の金額も少額であるというのがこの手の生保の特徴ですが、それでも、元々なくても何とかなる部分を援助してもらうのです。
それで十分という考え方も大いに成り立つでしょう。

ではでは、今度は一転して、一体全体生命保険というのは、何歳ぐらいまで加入できるのか?
これを見てみましょう。

昔は、年をとれば新たに保険には入れないというのが当たり前でしたが、今は、外資系や損保系を中心に、高齢者向けの商品が多数出されていて、年金でも何とか支払える額で、葬式代くらいは残せるものが目立ちます。

とは言え、流石に100歳までというところはなく、どうやら医療保険のみなら85歳程度までは引き受けてもらえても、死亡保障となると、80歳が限度であると見た方がよさそうです。
とにかく、死は誰にでもやって来るもので、それに対する保証金は、契約が有効である以上、絶対に支払わなければなりません。
だとすると、最低でも何年間かは保険料を納めた後の受け取りにして頂きたいというのが保険会社の本音なのでしょう。

それでも、今の日本人の平均寿命を考えると、80歳から入っても、10年程度は掛け金を払い続けなければならない方も大勢いらっしゃるものと思われます。
だからこそ、生保会社もこういうプランがリリース出来るのではないでしょうか。

という事で、生命保険は何歳から何歳まで加入できるのかと言えば、取り敢えず被保険者としては満0歳から満80歳まで!
ただし、契約者や受取人となるとその限りではなく、基本的に保険料を払い込む身となる契約者は、やはりそれなりに支払い能力がある年齢に限られるでしょうし、逆に、人が払ったお金を受け取るだけの受取人は、ほぼ年齢制限がないものと見られます。

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