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再検査で入れない!?生命保険へ加入する際の健康診断の内容とは
生命保険に入ろうと思うと、健康診断を受けなければならず、それが面倒だとか、不安だと思われておられる方は多いものと見られます。
その点、自動的に更新される定期保険なら、更新時の年齢によって、月々の掛け金こそ上がりますが、それ以外、契約時の条件のままで話が運ぶため、面倒な手続きや審査は一切ありません。
それが楽で、掛け捨てだからもったいないと思いつつも、ずっと契約しておられる方も少なくないようです。
今流行りのネット型が便利!?定期的な見直しを
しかし、本気で家計を節約したいとか、年相応の保障が欲しいと思うのであれば、やはり定期的に見直す事は大切で、つまらない事にビクビクしていては、一家の主は勤まりません。
それに、最近流行りのネット型保険や外資系の保険会社においては、死亡保障をメインとする終身保険ではなく、入院や手術に対する保障をメインとする医療保険に関しては、案外イージーだったりもするのです。
むしろ、告知書と呼ばれる自分の意思で記入する書類を元に審査が行われ、医師の診察不要という商品の方が多数だという事にお気付きでしょうか?
えっ、それって反対なんじゃないの?
と思われるかも知れませんが、終身の場合、亡くなった暁には高額の保険金を払わなければなりませんから、当然、保険会社は慎重になります。
それに対し、医療保険は、例え日額1万円でも、最高何日までという指定があって、めったに何千万もの給付金が受け取れない仕組みになっていますから、それほどシビアになる必要がないのです。
その証拠に、テレビCMでやたらめったら、健康診断や医師の診断書不要だとか、書類に記載の条件さえクリアしていれば、持病があっても大丈夫などとアピールしていますよね。
健康診断不要の保険に入りたいけど、自分ではイマイチどういった商品を選べばいいのか分からないという方は、公平な立場で複数の保険会社から自分にあった商品を選んでくれるファイナンシャルプランナーに相談するのが安心です。
相談だけでも料金は一切かからないので、気軽に申し込みできますよ。
終身保険の特約!医療保険の審査が甘い理由
健康診断を必要としない医療保険の多くは、終身保険の特約として存在するものであるという事を忘れてはいけません。
つまり、メインの死亡保障に入れて、初めて有効になるもので、その主契約となる商品の加入には、当然、健康診断が必要になって来ます。
そう、実は、これが医療保険の審査が甘い最大の理由で、わざわざここで調査せねども、まとめて査定すればいいというだけなのが生保会社の本心と言いますか、企みなのであります。
加えて「所得保障」と呼ばれる就労不能期間中に支給される保険や「収入保障」と呼ばれる死語に遺族に給付金が支払われる保険も同様!
検診が必須で、その結果によっては、保険料がかなり増額するケースも珍しくありません。
尿検査や血圧測定、身体測定など簡単な内容
では、実際の健康診断は、どのような内容なのでしょうか?
気になるところかと思いますが、まず、費用は掛かりません。
ですので、日頃めったに病院など行かれない方や自営業で会社での検診がない方などは、この際、思い切って受けてみられるといいでしょう。
そう、驚く程簡単なものなんですね。
ただ、それでも、この尿検査と血圧測定というのがくせ者で、特に緊張すると一時的に高血圧状態に陥ってしまう方は少なくありません。
そこでポイントになるのが、相手の言いなりに受診しないという事です。
何故なら、いわゆる町医者と呼ばれるような自宅近郊の個人病院や診療所は、意外と大手の保険会社と提携し、指定医院の認可を受けていたりするものだからです。
ですので、掛かり付け医が担当で、顔なじみの看護師さんたちにリラックスした状態で血圧を測ってもらえるのであれば、その数値が大幅に変わって来る事はしばしばで、それに超した事はないでしょう。
という事で、まずはそれが可能かどうか、しっかり確かめられる事をお勧めします。
職場や自治体の検診結果のコピーでOK!?
特に、勤務先でまとめて加入するようなケースでは、その条件の下、健康診断なしとなるという訳ですね。
ですので、あっても自分は受けていないとか、診断書を紛失してしまったというのはNGですが、取り敢えず、それを探される事が先でしょう。
ただし、過去の病歴の記載が必須となる
先に書いた通り、医療保険の契約に際しては、告知書と呼ばれる書類の記入が必須で、こちらは今の健康状態だけでなく、過去の病歴なども正直に明記しなければなりません。
基本的には、“はい”か“いいえ”で答える二つに一つの選択方式ですが、“はい”を選んだ場合、都度、細かく記載しなければならないのです。
そして、その中には、過去2年以内の健康診断や人間ドッグで指摘を受けたかどうかという質問があり、そこに該当するのが、要受診・要治療・要再検査・要精密検査の4つで、他に要経過観察や要観察、さらに要指導などを加えているところもあります。
しかし、その後の再検査の結果、精密検査をしても異常が見られなかった場合はもちろん、それを証明できる診断書を添付する事により、問題なしとみなされるので、難なくクリアです。
さらに、これはあくまでも当時の健康診断結果によるもので、それが有効期限ぎりぎりとなる古いものであれば、現時点では完治している可能性もあるでしょう。
また、中性脂肪やコレステロールの値が高い事で指摘を受けたものの、食事などに気を付けたお陰で、今はそれほどでもないという方も多いだろうとおもわれます。
にも関わらず、その経過観察を明らかにできる証明書のようなものがなければ、高額保障の商品への加入は拒否される事も稀にありますので、こうしたケースにおいては、逆に、自ら改めて検診を受ける方向で話を進める方が利口かも知れません。
治療中の場合でも特定部位不担保の条件で契約が成立する
告示書に嘘を書き込む事は簡単です。
しかも、今現在が正常で元気はつらつとしているのであれば、悪気なく、何でもかんでも“いいえ”にチェックして出したくなるものでしょう。
けれど、敵は多額の保険金が掛かっているのです。
それこそ真剣勝負ですから、自己申告制ですよと言いながらも、実は裏で、しっかりと調査します。
そして、バレた暁には、告知義務違反として、二度とどこの会社の保険にも入れないような措置を執りますから、ここは素直に回答しておく事が大事なのです。
そうすれば、例えば、今は胃にポリープがあって、治療中であっても、「特定部位不担保」という条件の下、予定通り契約は成立し、保険料も約束通りという話になる事はしばしばなのです。
この特定部位不担保というのは、例えばこの場合だと、胃腸に問題がある訳ですから、その部位に関する治療のための医療保障はできませんが、それ以外の病気や怪我なら、入院費や通院費の日額はもちろん、手術給付金なども出しましょうというもの!
そうなると、癌でも、胃癌はNGですが、肺がんや肝臓癌なら助けてもらえるという事になります。
しかも、この対応には大抵3年ないし5年という期限が定められていて、それ以降は、胃潰瘍などの胃の病気であっても、通常通り給付金が支払われるのです。
そう、今や、病気があるから保険には入れないという時代ではないんですね。
むしろ、正しく相手の条件を理解し、極力素直に指示に従う事が賢明なのではないでしょうか。