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子供のための生命保険を考える

生命保険の加入や見直しを検討する際、一つの大きな目安となるのが子供の有無と人数でしょう。
実際、結婚当初に入った保険でも、第1子の誕生とともに早々見直されるご家庭も少なくありません。

また、子供1人・子供2人・子供3人と、幸せが大きくなって行けば行くほど、大黒柱の責任は重たくなり、いざという時の事を考えると、それなりの保障をと思ってしまうものです。

けれど、現実は厳しく、家族が増えれば増えるほど、生活費は嵩み、保険料の負担が苦しくなるのが本音です。
そこで、本当に必要な保険の選び方を確立する事が、豊かで落ち着いた生活を確立する事になると言っても過言ではないだろうと思われます。

何を重視して選ぶ?

ではでは、どのような部分に重きをおいて、保険選びをすればいいのでしょうか?
それは至って簡単な話で、今後の我が家にはいかほどのお金が必要になるかという事と、その収入減を考える事で、自ずと見えて来ます。

まず、子供ありと子供なしでは明らかに条件が異なる事は言うまでもないところでしょう。
もし夫に何かあっても、子供がなければ、妻は気軽に働きに出られ、且つ、亡き旦那の遺族年金ももらえます。
極端な話、葬式代だけ残して旅立ってくれれば、後は気楽に第二の人生を歩けるというものなのです。

ところが、幼い子供や最近増えつつある発達障害、あるいは身体障害を持つ子供がいると、そうは行かないのが現実です。

母子家庭になったからと言って、フルタイムで働けないお母さんは少なくなく、やはり頼るは保険金という事になるでしょう。
さらに、両親が長生きしてもしなくても、今時はみんな高校なんて義務教育に近い状態で、男女を問わず大学進学も当たり前になりつつある時代!

そのため、子供たちの教育費も考えなければなりません。
そこで、少なくとも、こうした部分をしっかりサポートしてもらえる保険への加入が必要不可欠となる訳です。

学資保険について考える

という事で、多くの方が真っ先に思い浮かべられるのが「学資保険」です。
こちらは、その名の通り、学費を貯めるのを目的とし、それプラス、保険の要素を兼ね備えた実に優秀な代物!

「子供保険」や「こども保険」と呼ぶところもあります。
その最大の特徴は、オギャー!っと我が子が生まれてすぐに入ると、その子が18歳になり、大学進学を迎える頃には、その入学金となる100万円程度のお金は容易に貯める事が出来るという事です。

加えて、契約者が死亡したり、高度障害を負って就労不能になった時の保障、あるいは、被保険者である子供の怪我や病気に対する給付金が下りる事もあります。
万が一不幸にも、子供が満期を迎えるまでに亡くなれば、これまで払い込んだお金は全額戻って来ますから、無駄になるという事はありません。

そういう意味では、一番何があっても安心と言えるのは間違いありませんが、その代わりに、これだけ手厚いものとなると、月々の保険料が高価になるのは致し方のないところで、果たして将来、食べ盛りの息子や娘を抱え、それだけの金額が家計から捻出できるかどうか、ここが大きな問題となるでしょう。

無理なく継続できる範囲の掛け金で検討する

そう、保険というのは、どんなに内容が良くても、月々の掛け金が払えなければ継続できない訳で、継続できなければ、自動的に契約解除となり、一切の保障は無効となります。

あらかじめ、それを踏まえて選択する必要性は大なのです。

実際、子供が生まれると、郵便局などの学資保険の加入を検討されるご家庭は非常に多く、赤ちゃんが生まれたと聞いて、早速とばかりにおすすめされる保険外交員は少なくありません。

ただ、だからと言って、言われるがままになってしまっては、後で苦しむのは自分たちです。
そこは冷静になって、しっかりと夫婦で話合い、複数の会社のいろいろなプランを比較検討した上で契約される事をおすすめします。

そもそも、まだ生まれたばかりの赤ん坊に保険をかけるなんて、本来なら、容易にできる事ではないでしょう。
何しろ、保険というのは、怪我や病気、そして死亡した時のために存在するものなのです。

学資保険は違います。
お子さんに立派な教育を付けて上げるためのものですなんて生保レディーたちは言いますが、それならそれで納得できるそういう商品を選ぶ事が大切なのではないでしょうか。

貯蓄型と保証型の特徴やメリット

というのも、実は学資保険には大きく分けて2つ、本当に20年近くの年月を掛けてお金を貯める、いわゆる貯蓄型と、大人顔負けのサポートが受けられる保証型というものがあって、先にご紹介した被保険者への給付金等が下りる手厚い中身を持つ贅沢なプラン、それが保証型コースです。

それに対し、貯蓄型は、正に読んで字のごとく、単なる貯蓄にすぎません。
一見、定期預金や積み立てのように見えますし、それでは保険にする意味がないでしょうと思われがちです。
多分きっと、保険屋のおばちゃんもそう言い、エクスペンシブな保障付きをおすすめされるものと予測されますね。

けれど、そこは保険です。
決して単なる積み立てではありません。

なんと、契約者であるお父さんが死亡したり、高度障害を負って就労不能となった時には、その時点で支払い無用となり、満期時には、約束通りのまとまったお金が受け取れます。

つまり、子供が満18歳になった時に300万円貯まるプランなら、例え父親が小学校に入って間もなく他界しても、約10年後には間違いなく大金がおります。

しかも、その間の保険料は免除されるという事で、これぞ正しく学資保険の最大のメリットなのです。
よって、一般の金融機関で定期積み立てをするより安心安全だという事になります。
やはり利用しない手はないでしょう。

是非、待望のベビー誕生とともに入られる事はおすすめです。

また、こちらの保険料は、支払っている親の生命保険控除の対象となります。
ですので、サラリーマンの方は年末調整で、自営業の方は、確定申告で手続きする事により、税金が戻って来ますので、ここにもメリットありです。

保証型を検討する際には慎重に

しかし、ここで改めて、子供に保険を掛けるという考え方はいかがなものでしょうか?
縁起でもないと思われる方も少なくはないかと思いますが、保証型の学資保険に入るという事は、まさにそれを実行するという事なのです。

もちろん、こどもだって怪我や病気をする事はいくらでもあって、時には手術を要し、長期入院や高額な医療費が必要となる事もあるでしょう。

しかし、自治体によっては、中学生になるまで、そうした医療費の大半を面倒見てくれるところもありますし、そこまでとは行かなくても、幼い子については、大人以上に社会のサポートが充実しています。
つまり、健康保険プラス、児童福祉で相当額を賄えるという事です。

となると、何歳から本格的に娘や息子の医療費が要るようになるのか?
それを考えた時、生後間もない頃に入った保険では、半分以上無駄なお金を支払ってしまう可能性も低くありません。

それだったら、いつから自己負担額が大きくなるのかを調べ、その時点から、生協などの安い子供向け医療保険に入られるという方が利口かも知れませんね。

加えて、親が他界しても、その死亡保障はおりません。
あくまでも被保険者は子供たちですから、取り敢えず払い込み免除が受けられるというだけなのです。

子供に残すお金は親名義の保険で賄う

すなわち、ここで何もカモを一つにすれば楽になるという事はなく、むしろ、高価な保険料を支払うより、死亡保障や医療保障については、親は親、子は子で切り離して考え、子供に残すお金は、やはり自分たち名義の保険で賄えるように設定しておくべきでしょう。

そう、学資保険は決して子供名義ではなく、あくまでも親名義の保険で、契約者と受取人は同一人物であるという事です。

もっと分かりやすく言うと、契約者が父親なら、受取人も父親で、被保険者が子供という形になります。
ですので、こういう話をするのはどうかと思いますが、離婚が特別な事ではなくなった現代社会においては、この事も強く認識しておかないといけないのです。

何故なら、離婚して母親が親権を持った場合、いざ子供が進学する時になって、保険の方は満期を迎えているのに、そのお金はパパの口座に振り込まれ、ママの手元には1円も入らないという事も十分考えられるからです。

そこで、少なくとも、契約者の名義を今後子供を育てる側に必要とあらば変更しておく事が大事で、養育費代わりにと思われるのであれば、尚更の事、重要な手続きになるでしょう。

また、場合によっては、このこども保険が、財産分与の対象となる事もありますので、くれぐれもご注意を・・・。

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