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小さい頃にお母さんに読んでもらった絵本のお話…
自分がお母さんとなった今でも、覚えている方も多くいらっしゃるかもしれませんね。

私の両親は私が物心ついた時から共働きでしたので、
実はそんな「絵本の読み聞かせ」をしてもらった記憶が全くありません。

そのせいか(?)というよりも、

「母親の私にとって絵本は好都合な子育てアイテムだった」

という方が適切な表現なのか…。

今は12歳・9歳となった娘たちが小さいころから、
「夜寝る前は絵本の読み聞かせタイム」
というのが我が家の生活スタイルの一部となっていたんです。

絵本が子育てアイテムとして好都合だった意外な理由

絵本の読み聞かせに関しては、最近は多方面から注目されていますよね。

  • 情緒豊かになる
  • 言葉を覚える
  • 表現力が豊かになる
  • 想像力が身につく
  • 字を覚える

などなど…メリットを挙げるとキリがないほどだと思います。

でも、私が「母親としての自分にとっても好都合だった」という理由には…

余計なイライラで子供を叱って泣かせてしまった時
自分の不機嫌で子供にあたってしまった時

などに、寝る前に絵本の読み聞かせをすることで、自然と自分の心も落ち着き、
そしてその日イヤだった部分をリセットすることができていたんです。

「自然と…」というよりも、「子供が笑顔になってくれるから」という方が適切でしょうか。

「笑顔で一日を終わらせてあげることができた」

という笑顔を見ることができた喜びと、母親としての自己満足ではありますが…
母親だって人間です!

子供に対して高ぶってしまった感情を、引きずらず、リセットすることができる
とっても便利なアイテムが「絵本だった」ということなんですね。

子供が大きくなってからも…

子供がまだ幼少のうちはよく絵本を読んで聞かせてあげていた、
というお母さんも、お子さんが成長するにつれてはどうですか?

「もう字を覚えて自分で読めるから」
「絵本という歳ではないから」

という理由で、小学校あたりになるともうやめてしまいました、
そんな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

でも子供は、

「読んでくれるのならいつでも読んで聞かせてほしい」

と思っているかも知れませんよ。

絵本の読み聞かせのボランティアに参加しているのですが、
近隣の小・中学校へ、定期的にお邪魔しています。

四年生だって、六年生だって、中学生だって、
この時間をとっても楽しみに待ってくれているんです。

もちろん、我が家でもまだまだです!

「今さら幼稚な絵本を読んであげても…」

そう思われる方へ、ご参考のために…。

読み聞かせる本も一緒に成長させましょう!

子供の成長とともに、読み聞かせしてあげる本そのものも
歳に適した内容に変えていけばいいだけなんです。

たとえば…

私たちの年代だったら定番というほど家庭にあった「世界名作」ですね。

知らない子供、多いんですよ。

2年生くらいなら自分で読めるボリュームですが、
学校の図書室には、もちろんエンターテイメント性の高い本だってたくさんあります。

だからいわゆる「名作」と言われ続けてきている本には手を出さないものなんです。

「読みなさい」

では、せっかくいろんなメリットのある読書なのに、子供にとっては

「読書=勉強」

という概念に結び付きかねないんです。

だから「読んであげる」のが一番なんですね。

1章ずつ連続で読んであげると「明日はどうなるのか…」というワクワク感を与えることができますよ。

もう少し学年があがると…

↓ きっと勇気がわいてくる魔法の言葉を詳しく見る ↓

「伝記」なども、子供は自らは手に取らない分野です。

こういった、いろんな人を名言とともに紹介している本などは、
読み聞かせている母親すらを洗脳(良い方向へね!)へと導いてくれるんです。

最近の「偉人もの」の本は、イチロー選手や松井選手など、
リアルタイムでテレビで見ることができる人たちの武勇伝も多いので、
身近に共感できたりお手本にさせたりすることができます。

子供自身が、自らはなかなか手にしない分野の本こそ、
ぜひお母さんから読んで聞かせてあげてください。

子供への理想の押しつけになっていないか…

そうは言っても、子供にとって

「また難しそうな本を…」

なんてことでは「押しつけ」ですよね。

本は「楽しむもの」だということを絶対的な軸として、
時々は「幼稚かな…」と思っても、上手にジャンルを織り交ぜながら、
絵が面白かったり、言い回しが面白かったり、イマドキ言葉でズケズケ書かれていても、
親子でぜひ楽しんで欲しいと思います。

メリットが多い分、
読んで聞かせ続けてもらった子、読んでもらってこなかった子…

小学校での成長において、学習面での大きな違いが出てくる
ということも知られています。

子どもの成長、学習面で大きな違いが生まれる

「読んで聞かせ続けてもらった子、読んでもらってこなかった子…
小学校での成長において、学習面での大きな違いが出てくる」

という部分に焦点を当ててみたいと思います。

イマドキ小学生に多いちょっと困った質問の仕方

小学校の図書室勤務の経験がありますが、
「調べ学習」などで子供たちが来室した時に、

「先生!魚の本!」

なんて唐突に言われることが多々ありました。調べ学習なので中学年以上!

一言で「魚の本」と言われても、いろんなジャンルがありますね。

理科で魚の生態などを調べる場合、図工で魚の絵を描く場合、
新聞作成などで魚に関するクイズを作る場合など…

その目的によって提供する本も違ってくるのですが…。

「こういう目的で使いたいので、こういうことが書かれている魚に関する本はありますか?」

といったように、自分の目的、言いたい事を言葉で伝え切れない子供がたくさんいることに、
当初驚いたのを今でも鮮明に覚えています。

思いを言葉にできるという強み

自分の思いを言葉にする、というのは、お友達とのコミュニケーション上でも大切なことですね。
でもこれは本の力を借りずとも、学校生活の中で自然と身につくものでもあります。

それなのに前述のような「困った質問」「言葉足らず」が発生するのは、
「語彙力不足」「表現力不足」によるものだと思われます。

そしてこれは、本を読むこと・聞かせることで随分補うことができるんですよ。

なぜなら本や絵本の表現・言い回しが「お手本」となってくれるからなんです。

そして今回のテーマの「学習面での大きな違いが出てくる」というのもこの部分にあるんですね。

各都道府県や全国一斉に行われる「学力調査テスト」の問題を、
新聞などでご覧になった方もいらっしゃるかも知れませんが…。

「小学校では基礎の土台を固める」

というこれまでの学習内容から、まさに今大きな変革が求められていますよね。

ご覧になったことがない方は、ぜひ文部科学省や都道府県のホームページにて
ご参照くださいね。

算数にしても、基礎の計算がいくら早くて正確でも、
文章問題に余計な情報が入っていると、それを整理できず、
式すら書くことができない内容に、きっと驚かれると思います。

さらに「どうしてこういう答えになるのかを説明しなさい」といった
「記述式」が加わってきています。

「言葉にできる強み」がまさにここにありますね。

大学入試制度が変わる、という情報も耳に入っていることでしょう。

最近は小学校の学習でも

「読み取る力」
「聞き取る力」
「情報を整理する力」
「自らが持っている知識を提供する力」

など、応用的な問題に取り組んでいるのですが、

  • 本をたくさん読んで聞かせてもらっている子供(さらに自主的に積極的に読むようになった子供)
  • 本をあまり読み聞かせてもらっていない子供(自主的な読書に消極的になった子供)

に、上記の力に差がつくということは、

「読書によるたくさんのメリット」

をすでに知っている大半の大人たちには容易に想像がつくことかと思われます。

幼少から「楽しむ習慣」にすれば良いだけなんです

こんなことを書くと、

「読み聞かせ、あまりしてきていない…本を好きになってくれるかな…?」

と心配になるお母さんもいらっしゃるかも知れませんね。

でも大丈夫です!

前回も書いたように、

「押しつけず、一緒に共有する」

というだけで良いんですよ。

さらにまだお子さんが小さいご家庭なら、たくさんの絵本に触れさせてあげて、
お母さんの声で読んであげて、楽しいコミュニケーションアイテムとなることで、
きっと本が大好きになってくれるのではないでしょうか?

大人は子供が本を読むことに大きな期待を抱いてしまいがちですが…

「読書は楽しむもの」

という部分は絶対にぶれないように!

さて、夏休み前には図書室からいつもより多めに本を借りて帰っていることでしょう。

どんな本を読んでいるのかな?と、ちょっと興味を示してあげてくださいね。

お子さんが、今どんな読書傾向にあって、どんな好みを持っているのか、どんなことに興味があるのか…

知る術ともなってくれますよ。

ちなみに我が子が持ち帰ってきた本は…

読書力が高いと親バカで感心している長女・小6お持ち帰り~♪
これ、大変に面白かったです!大人でもボリュームありますよ!3日で一気に読んだ長女でした。
私も久し振りに午前様で熱中しました(笑)。
間にシリーズがあるようなので、図書館で予約かけようと長女と盛り上がりました♪

まだまだお楽しみ本一辺倒。
スキあらば遊び!の次女・小4お持ち帰り~♪
女子の定番ですね~。男女ともに人気の本ですね~。
楽しいこと探し大好きなので、幸せになることでしょう(笑)。

同じ絵本を読み聞かせしている姉妹でも、
こんなに傾向が違ってきます。

小4次女は、まだ時々コントロールが必要のようです(笑)。

日々遊びでクタクタになり早寝なので、それどころではないのですが…
それはそれで子供らしくて良いのです!

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