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頑張った子供へのご褒美として、欲しいものを買ってあげる親御さんもいらっしゃるかと思います。
テストで100点満点がとれた時、運動会や持久走大会で1位になれた時など、
子どもが頑張ったことへの対価として、ご褒美をあげることが本当にいいことなのかどうか?考えてみました。

実は我が家では、そういった子供へのご褒美は一切あげていません。
なぜかというと、物欲しさに頑張って欲しくないからというのと、
これから成長していき自力で頑張れる大人になれないのではないか!?
達成感や幸福感、満足感など、成し遂げたことに対する喜びを感じられなくなるのでは!?
という理由からです。

私自身、子どもを成人させたことがないので、実際ご褒美を与え続けると、どういった大人になるのか分かりませんが、
物を対価にして頑張るのではなく、ピュアな気持ちでいろんなことに対して一生懸命取り組んで欲しい、
挑戦して欲しい!という思いがあります。

金額など経済的な問題ではない

10円だろうが1万円だろうが経済的な問題ではないので、値段は関係ありません。
何かを頑張って成し遂げたことに対するご褒美を与えたくないのです。
各家庭のお考えもあるでしょうから、ご褒美をあげることを全否定している訳ではなく、
私はなんとなくこの風潮に疑問を感じてしまうのです。

最近あった出来事なのですが、校内持久走大会で3位以内に入賞したら
〇〇というゲームソフトを買ってもらう♪と自慢していた子が身近にいました。
その子は見事、入賞できたので欲しかったゲームを手に入れたことでしょう。

実際、我が子たちもお友だちのそういう話を聞いて「〇〇ちゃんはいいなぁ。私も△△が欲しいなぁ。」と言ったりもしますが、
そういう時には、上述したような私の考えを子供たちに言い聞かせます。
少し不満げな表情も見せますが「母親の考え」というのを理解してくれていると思います。

ただ、頑張った暁には子どもたちが行きたがっていたご飯屋さんに行ったり、
大好きなサーティーワンのアイスクリームを食べに行ったり、
ご褒美と称してではないですが、私なりの「よく頑張ったね♪」という気持ちはしっかりプレゼントしています(*´▽`*)

アンダーマイニング効果とモチベーション

あと、めちゃくちゃ言葉で褒めます(笑)
物をプレゼントすると物欲は満たされると思うのですが、そこに言葉を添えたところで
せっかくの愛のメッセージも“物”にかき消されてしまって台無しになってしまうような・・・
(本当のところはどうだか分かりませんが)

子どもはやっぱり大好きなお母さんやお父さんに、ありったけの言葉で褒められることで幸福感に満たされると思うのです。
私はそれを物で薄めたくないという気持ちも強いですね。

心理学上では「アンダーマイニング効果」といって、ご褒美に物を与え続ける外発的モチベーションによって
「頑張った達成感」や「成功して嬉しい気持ち」「満足感」「幸福感」など
内発的モチベーションが低下してしまうとも言われています。

せっかく頑張ったピアノ発表会、曲を仕上げて発表できた達成感や、多くの人に聞いてもらった喜びも
物やお金などのご褒美によって低減してしまうとも言われています。

自分が頑張った行為に対する価値が、いつの間にか物やお金に置き換わってしまうのは残念ですよね。
もともと達成感や満足感を味わえていたものが、欲しい物を手に入れるための行為に置き換わってしまうのは、
あまりにもったいないように感じるのです。

内発的モチベーションはいとも簡単に外発的モチベーションに切り替わってしまうとも言われているので
やる気に満ちた子どもたちの内に秘めた炎を消さないようなしたいなぁと思うのでした。

大人になってからのご褒美は!?

大人になってよく耳にするのが「自分へのご褒美」ではないでしょうか。
そう、頑張った自分を労うために自分の欲しいものを自分へのご褒美としてプレゼント。
これはホントよくある話ですよね。

実は、こんな感じでご褒美って大人になってからでいいと思っています。
自分自身と向き合って頑張った結果、自分を褒めてあげましょう。というスタイルです。

どれだけ頑張ったのか、自分自身が一番よく知っています。
誰かにおだてられて頑張るのではなく、自主的に頑張って、その結果を自分で褒めてあげる。
これは「子供に対する親のご褒美」とは全く意味が違います。

最初から物を買うことを目的に頑張る大人はいないでしょうし、
基本的に子供と大人の脳の構造は違っていると私は思います。

何かもらえるから頑張るのではなく、自主的にいろんなことに挑戦していろんな経験を積み、
達成感や満足感をたっぷり味わえる心豊かな子供たちに育って欲しいものです。

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